リュック・モンタニエ博士はフランスのウイルス学者。以下のような発言、主張で有名な人物である。
- 新型コロナウイルスは武漢研究所で人為的に作られた
- コロナワクチンを接種した人たちは2年以内に死亡する
2008年ノーベル賞を受賞したウイルス学の権威が放つ科学者らしからぬ物言いは、そこかしこで物議を醸し続けている。
今回は、そんなモンタニエ博士の主張を見ていこう。
リュック・モンタニエ博士の主張
リュック・モンタニエ博士は以下のような人物。
- フランスのウイルス学者
- パスツール研究所に在籍していた
- 1983年、HIVを発見
- 2008年、ノーベル生理学・医学賞を受賞
モンタニエ博士は1932年にフランスのシャブリで生まれた。
40歳の時にフランスの名門・パスツール研究所にウイルス腫瘍学部局を設立し、ノーベル賞以外にも世界中の名だたる賞を受賞した。
新型コロナウイルスは武漢研究所で作られた人工ウイルス
- 2020年4月16日:フランスのウェブサイト「Pourquoi Doctor(どうして?ドクター)」
- 2020年4月17日:フランスの報道番組「C-NEWS」
モンタニエ博士は上記のウェブサイトや報道番組で新型コロナウイルスについて以下のように主張している。
- 新型コロナウイルスは武漢研究所で作られた人工ウイルス
- 動物由来のウイルスではないし海鮮市場から発生したというのは幻想だ
- 別のウイルス配列が入っていた
- ウイルスは事故で流出した
- コロナウイルスは悪意をもって作られた生物兵器ではない
- コロナウイルスを使ってエイズワクチンを作ろうとしたと考えられる
新型コロナの変異種はコロナワクチンが作り出している
2021年5月18日、モンタニエ博士はフランスメディアによるインタビューで以下のように主張している。
- 新型コロナの変異種や感染拡大はワクチンが作り出している
- ウイルス学者たちは皆、ADE(抗体依存性感染増強)を知っているが、沈黙を守っている
- コロナワクチンの集団予防接種は医学的にも科学的にも間違っている
- ワクチン接種の曲線と同じような死亡曲線が各国で見られる
コロナワクチンを受けた者は2年以内に死亡の発言はデマ?
一時期、ネット上ではモンタニエ博士が以下のように発言したという噂が広がったようだ。
しかし、博士のメディアでの主張には、このような発言をしたという事実は無く、デマだと言われている。
- ワクチン接種を受けた人は2年以内に死ぬ
- すでに接種した人たちには治療法がない
- 遺体を火葬する準備が必要だ
- 接種者全員がADE(抗体依存性感染増強)で死ぬ
モンタニエ博士はHIVの発見でノーベル賞を受賞
1983年、パスツール研究所に所属していたリュック・モンタニエ氏とフランソワーズ・バレシヌシ氏の2人は、エイズ患者からHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の分離に成功した。
2008年、2人はHIVの発見者として、ノーベル生理学・医学賞を受賞。
HIVは、人の免疫細胞に感染後、これを破壊してAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症させるウイルスである。
あとがき
モンタニエ博士は以前から、代替医療や反ワクチン(非科学認定?)の非科学的な言動が問題視され、科学界からも批判を浴びているという。
たとえ、ノーベル賞を取った偉大な人物であっても、製薬業界や医学界に楯突くものは「トンデモ論者」のレッテルを貼られ、排除の対象となってしまうということだろうか。
現在、モンタニエ博士はワクチン接種者が変異種を作り出している証拠を掴むため、接種後にコロナウイルスに感染した人々を調べているという。
博士が本当にトンデモ論者なのかどうかは、その結果を見て判断してもよいのではなかろうか。
追悼
2022年2月8日、リュック・モンタニエ博士はパリ郊外の病院で死去された。
博士は名誉の失墜、汚名を被るのを承知でコロナワクチンに警鐘を鳴らしつづけ、最近ではワクチンとHIVの関連性を強く訴えていた。
死因は不明、89歳だった。ご冥福をお祈りいたします。
参考:時事通信社