サンヘドリンは国際ユダヤの最高指導部、またはユダヤ地下政府であるとされ、組織は議長と副議長、および69名の議員の計71人の長老たちで構成されている。
メンバーのおもな職業は祭司や法学者、ファリサイ派のユダヤ教徒で、サンヘドリンという言葉は最高法院や最高議会、長老会と訳されている。
その起源はヘレニズム時代(紀元前323年~紀元前30年)とされ、新約聖書の福音書ではイエスの謀殺はサンヘドリンの陰謀だと記されている。
世界支配を目論み、陰謀を裏で操っているされる組織サンヘドリンとは何なのか?
ヘンリー・H・クライン
ヘンリー・H・クラインは、ニューヨーク在住の反シオニストで反タルムード系のユダヤ人である。
クラインは1946年に『ユダヤ人が暴露したユダヤの世界的陰謀』を執筆した。
そこには「米国と英国とロシアは、すでにサンヘドリンの支配下にある」と記されている。
2種類のユダヤ人
何かと誤解の多いユダヤの人々だが、彼らも1枚岩ではない。ユダヤ人は2つの系統で構成されている。

サンヘドリンを批判し標的となったユダヤ人
クラインは、ユダヤ教徒の中でサンヘドリン(別名:シオンの長老団、シオンエルダーズ)の悪事を真正面から批判して同組織の標的になった人物を自身を含めて5人挙げている。
- イエス・キリスト
- モーセス・マイモニデス(西暦1135~1204年、スペイン生まれのユダヤ教神学者)
- スピノザ(西暦1632~1677年、オランダのユダヤ人哲学者)
- ジェイコブ・ブランフマン(19世紀、詳細不明)
- ヘンリー・H・クライン
クラインは極秘文書を入手
『衝撃のユダヤ5000年の秘密』の著者ユースタス・マリンズによれば、ヘンリー・H・クラインは、東欧のアシュケナージ系ユダヤ人が使用するイディッシュ語で書かれた1通の文書を入手した。
クラインは、入手した文書を英語に翻訳してアメリカ愛国者に託すと、またたく間にその文書はアメリカ内外へ配布された。
この文書は、1952年1月12日、ユダヤ教のラビであるエマニュエル・ラビノヴィッチがハンガリーのブタペストで開催された「欧州ユダヤ教ラビ緊急会議」でおこなった演説の筆記録だった。
ちなみに、イディッシュ語とはアシュケナージ系ユダヤ人が常用するヘブライ語とドイツ語とその他の言語の混成語とされる言語だ。
クラインの不可解な死
その会議では5年以内に米ソ両陣営を第3次世界大戦へ誘い込み、両者を共倒れに持ち込み、サンヘドリンが世界の絶対的支配者として君臨する計画を示した。
この文書を入手したスターリンは激怒し、ソ連内にいるユダヤ人を追放するよう命じた。これに肝を冷やしたソ連共産党のユダヤ人指導者たちはスターリンを毒殺すると、サンヘドリンはやむなく第三次世界大戦を起こす計画を延期することになった。
その後、極秘文書を下界に晒したクラインはCIAの訪問を受けたのち不可解な死を遂げた。
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