お疲れ様です!
コウです。
地球は球体ではないという、地球平面説が取り沙汰されている昨今。
地球の構造に関する話題は、それだけにとどまりません。
実は、地球の内部は空洞であり、地上の世界のような空間が広がっており、そこには地底人が暮らしているなんて話もあったりします。
この記事では、まことしやかに囁かれている「地球空洞説」を取り上げてみたいと思います。
いいよいいよ~、もっとこういうのちょうだい!
地球空洞説とは
まず、地球空洞説に関する代表的な4つの説をご紹介します。
- エドモンド・ハレーの説
- レオンハルト・オイラーの説
- ジョン・レスリーの説
- ジョン・クリーブス・シムズの説
①エドモンド・ハレーの説
最初に地球空洞説を唱えたのは「ハレー彗星」の名付け親であるエドモンド・ハレーと言われています。
ハレーは、北極と南極の磁気が変化することの説明として、
- 地球内部には中心に核が存在する
- その中心核と外殻(地表)の間に2層の中空が存在する
で構成されると考えました。
この説の具体的な説明として、
- 水星と同じ直径の中心核をもち
- 金星と火星と同じ直径で厚さ500マイルの2つの外殻でできた空洞地球
というものでした。
②レオンハルト・オイラーの説
オイラーは、
- オイラーの公式
- オイラーの多面体定理
で知られるスイスの数学者です。
オイラーの説は、地球内部は多重構造地ではないが、高度な文明が存在し、その中心には直径1000㎞ほどの光輝く太陽があるというものでした。
③ジョン・レスリーの説
スコットランドの物理学者「ジョン・レスリー」は、地球の内部に2つの太陽があるという説を唱えました。
その太陽は、それぞれ「プルート」と「プロセルピナ(ペルセポネ)」と名づけられました。
④ジョン・クリーブス・シムズの説
アメリカ陸軍の大尉だった「ジョン・シムズ」は、『同心円と極地の空洞帯』という本を出版して、地球空洞説を唱えました。
シムズの空洞説の特徴は
- 地球の厚さ800マイル(1,300㎞)
- 北極と南極に直径1,400マイル(2,300㎞)の穴がある
- 球体は5層構造
- 地表の海は裏側まで続いている
といったもので、ハレーとオイラーの説のハイブリッドでイイトコ取りな説です。
この説は、初期の地球空洞説の中で代表的な説となっていました。
地底都市アガルタとは
地球の内部には理想郷「アガルタ」が存在し、現代社会よりも高度な科学技術や文明が発展しているという伝説が語られています。
地下世界は以下の名称で呼ばれます。
- アガルタ(地底都市)
- シャンバラ(アガルタの首都)
- シャングリラ(アガルタの首都)
- アルザル(アガルタの首都)
アガルタの特徴は以下のとおりです。
- 19世紀~20世紀初頭にかけてオカルト界隈で語られていた
- アジアのどこかに存在する伝説の地底都市
- 高度な科学技術や文明が発展している
- 地表や地球の中心部から出入りできる
地底都市アガルタの首都「シャンバラ」
地底都市アガルタの首都はシャンバラ(シャングリラ・アルザル)と呼ばれています。
インド仏教の経典「時輪タントラ」にも記されている伝説の地下王国です。
また、シャンバラは別名「アルザル」とも呼ばれており、チベット語では「幸福の源」という意味もあるそうです。
仏教の開祖ブッダ(釈迦)は、「シャンバラは、雪と氷に閉ざされた北にある」と言い残したとされています。
これって、北極のことですかね・・・。
旧約聖書にも記されているアガルタ(アルザル)
アガルタについての記述は、インド仏教の経典だけなく、以下のように旧約聖書の外典「エズラ記」にも登場します。
下記に出てくる「アザレス」が「アルザル」だとされています。
旧約聖書外典「エズラ紀」13章41~45節
41 されど彼等己等のみにて互に計り、異邦人の群衆を棄て、未だ人の住まざる國へ往きてそこに住ひ、
42 己等の國にて守られざりし律法を其處に到りて守らんとせり。
43 彼等はユフラテ河の狹き通路によりてそこに入れり。
44 その時、至高者、彼等のために異なる徴を行ひ、彼等の渡り終るまで河の水源を止めたり。
45 その國に到るまで一年半の長き道程あり。その地は「アザレス」と呼ばる。出典:ウィキペディア
分かりやすく書くと以下のようになります。
彼らは、多くの異邦の民と別れて、人がまだ誰も住んだことのない場所へ行こうと決めた。
彼らは、それまでいた場所では守ることの出来なかった掟をそこで守りたかったのだ。
彼らは、ユーフラテス川の狭い支流を通って入って行った。
その時、いと高き方は、彼らにしるしを行い、彼らが渡るまで川をせき止めた。
その地方を通りすぎる道のりは長く、一年半に及んだ。
その場所は、「アルザル」と呼ばれている。
アガルタについて語った者たち
こんどは地球空洞説ではなく、地底都市アガルタについて造詣が深い以下の連中をご紹介します。
- ルイ・ジャコリオ
- エルヌ・ルナン
- アレクサンドル・サン=ディーブ・ダルヴェードル
- ヘレナ・P・ブラヴァツキー
- カール・ハウス・ホーファー
- アドルフ・ヒトラー
ルイ・ジャコリオ
ルイ・ジャコリオは、地底都市アガルタについて最初に言及した人物です。
彼はフランスが植民地化したインドで裁判官をしながら、オカルト研究にいそしんでいました。
1873年の著書「神の子」では、謎のバラモン僧から聞いた超古代文明「アスガルタ」についての話を記しています。
エルヌ・ルナン
エルヌ・ルナンはフランスの思想家です。
彼は、1876年の著書「夢」で北欧神話に伝わる地下世界「アースガルド」について語っています。
ジャコリオの語った「アスガルタ」とルナンの「アースガルド」の名称が似ているのも両者が互いに影響を与えあった結果ではとオカルトマニアの間では噂されていたようです。
アレクサンドル・サン=ティーブ・ダルヴェードル
アレクサンドル・サン=ティーブ・ダルヴェードルは、フランスのオカルティストです。
1886年に著書「インドの使命」で、前述した「ルイ・ジャコリオ」と「エルヌ・ルナン」の説をミックスしたようなアガルタに関する説を記しました。
ヘレナ・P・ブラヴァツキー
ヘレナ・P・ブラヴァツキーは、近代神智学の創始者です。
彼女は、1888年の著書「秘密教義シークレット・ドクトリン」でアガルタについて触れており、地底都市はゴビ砂漠にあると主張していました。
ヒトラーとナチス
ヒトラーとナチスは、「チベットの地下にはアガルタ(シャンバラ・シャングリラ)という地下世界が存在している」と信じていました。
また、第二次世界大戦後の欧米では、「ヒトラーは生きており、南極の穴から地底へ逃げた」という噂話も飛び交っていたといいます。
地底世界に侵入したとされるアメリカ海軍「バード少将」とハイジャンプ作戦とは

世界に存在する謎の穴についてはこちら

上には無いけど下にある?
地球は平面だとする平面説もぶっ飛んでて面白いけど、空洞説も興味深いですよね。
残念ながら、両方の説は大航海時代の到来と20世紀の科学の発展により根拠を失い衰退していきました。
しかしながら、そこを敢えて否定され続ける「地球平面説」と「地球空洞説」をミックスして考えてみると、僕個人としては、我々がUFOだの宇宙人だのと言っているのは、実は地底都市アガルタからやって来ている地底人なのではと勘ぐってしまいます。
宇宙が無ければ、宇宙人はいませんからね。
地球平面説についてはこちらです。
地球平面説を信じる人が増えた理由はYouTube?常識と非常識という名の宗教
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