地底都市アガルタの伝説

不思議な話
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地球は球体ではないという、「地球平面説」が取り沙汰されている昨今。

地球の構造に関する話題は、それだけにとどまらない。

実は地球の内部は空洞になっていて地上世界のような空間が広がっている。そこには地底人が暮らしているという話もあったりする。

この記事では、地底世界に存在するという「地底都市アガルタ」についてお伝えする。

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地底都市アガルタとは

地球の内部には理想郷「アガルタ」が存在し、現代社会よりも高度な科学技術や文明が発展しているという伝説がある。

地下世界は以下の名称で呼ばれる。首都の名は様々な呼ばれ方をしているようだ。

  • アガルタ(地底都市)
  • シャンバラ(アガルタの首都)
  • シャングリラ(アガルタの首都)
  • アルザル(アガルタの首都)

アガルタの特徴は以下のとおり。

  • 19世紀~20世紀初頭にかけてオカルト界隈で語られていた
  • アジアのどこかに存在する伝説の地底都市
  • 高度な科学技術や文明が発展している
  • 地表や地球の中心部から出入りできる

地底都市アガルタの首都「シャンバラ」

Mandala Depicting Kalachakra and Vishvamata, Tibet

時輪曼荼羅のタンカ image:wikipedia

地底都市アガルタの首都はシャンバラ(シャングリラ・アルザル)と呼ばれている。

インド仏教の経典「時輪タントラ」にも記されている伝説の地下王国である。

また、シャンバラの別名「アルザル」は、チベット語では「幸福の源」という意味があるそうだ。

仏教の開祖ブッダ(釈迦)は、「シャンバラは、雪と氷に閉ざされた北にある」と言い残したとされている。

旧約聖書にも記されているアガルタ(アルザル)

アガルタについての記述は、インド仏教の経典だけでなく、旧約聖書の外典「エズラ記」にも登場する。

下記に出てくる「アザレス」「アルザル」だとされている。

旧約聖書外典「エズラ紀」13章41~45節

41 されど彼等かれら己等おのれらのみにてたがひはかり、異邦人いはうじん群衆むれて、いまひとまざるくにきてそこにすまひ、
42 己等おのれらくににてまもられざりし律法おきて其處そこいたりてまもらんとせり。
43 彼等かれらはユフラテがはせま通路みちによりてそこにれり。
44 そのとき至高者いとたかきもの彼等かれらのためにことなるしるしおこなひ、彼等かれらわたをはるまでかは水源みなもととゞめたり。
45 そのくにいたるまで一年半ねんはんなが道程みちのりあり。そのは「アザレス」とばる。

出典:ウィキペディア

上の文章を分かりやすく書くと以下のようになる。

彼らは、多くの異邦の民と別れて、人がまだ誰も住んだことのない場所へ行こうと決めた。

彼らは、それまでいた場所では守ることの出来なかった掟をそこで守りたかったのだ。

彼らは、ユーフラテス川の狭い支流を通って入って行った。

その時、いと高き方は、彼らにしるしを行い、彼らが渡るまで川をせき止めた。

その地方を通りすぎる道のりは長く、一年半に及んだ。

その場所は、「アルザル」と呼ばれている。

アガルタについて語った者たち

地底都市アガルタについて造詣が深い人々は多く存在する。

  • ルイ・ジャコリオ
  • エルヌ・ルナン
  • アレクサンドル・サン=ディーブ・ダルヴェードル
  • ヘレナ・P・ブラヴァツキー
  • カール・ハウス・ホーファー
  • アドルフ・ヒトラー

ルイ・ジャコリオ

ルイ・ジャコリオは、地底都市アガルタについて最初に言及した人物だ。

彼はフランスが植民地化したインドで裁判官をしながら、オカルト研究に熱中していた。

1873年の著書「神の子」では、謎のバラモン僧から聞いた超古代文明「アスガルタ」についての話を記している。

エルヌ・ルナン

エルヌ・ルナンはフランスの思想家である。

彼は、1876年の著書「夢」で北欧神話に伝わる地下世界「アースガルド」について語っている。

前述のジャコリオの語った「アスガルタ」とルナンの「アースガルド」の名称が似ているのも両者が互いに影響を与えあった結果ではとオカルトマニアの間では噂されていた。

アレクサンドル・サン=ティーブ・ダルヴェードル

アレクサンドル・サン=ティーブ・ダルヴェードルは、フランスのオカルティスト。

1886年に著書「インドの使命」で、前述した「ルイ・ジャコリオ」と「エルヌ・ルナン」の説をミックスしたようなアガルタに関する説を記した。

ヘレナ・P・ブラヴァツキー

ヘレナ・P・ブラヴァツキーは、近代神智学の創始者である。

彼女は、1888年の著書「秘密教義シークレット・ドクトリン」でアガルタについて触れており、地底都市はゴビ砂漠にあると主張していた。

ヒトラーとナチス

ヒトラーとナチスは、「チベットの地下にはアガルタ(シャンバラ・シャングリラ)という地下世界が存在している」と信じていた。

また、第二次世界大戦後の欧米では、「ヒトラーは生きていて、南極の穴から地底へ逃げた」という噂話も飛び交っていたという。

上には無いけど下はある

地球平面説もぶっ飛んでいるが、空洞説も興味深いものがある。

残念ながら、両方の説は大航海時代の到来と20世紀の科学の発展により根拠を失い衰退していった。

しかしながら、「地球平面説」「地球空洞説」をベースに考えてみると、これまで欠けていたピースがはまるような錯覚に陥るのだ。

我々がUFOだの宇宙人だのと言っているのは、実は地底世界からやって来ている「地底人」なのではとか。

そもそも宇宙が無いとすれば、宇宙人は存在しないのだから。

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機械いじりやネット関係、謎が謎を呼ぶ不思議な事や妄想する事が好きなので、そのジャンルの情報発信と日常の中で埋没しがちな素朴な疑問を拾い上げ考察します。
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