ビルダーバーグ会議とは、年に1度、世界の著名人を集めて開かれる非公式の会議である。
- 巨大企業のトップ
- 各国の首相
- 軍部首脳
- 世界銀行の幹部
この会議は厳重な警備のもと完全非公開であり、参加者も世界的に影響力のある人物ばかりだ。
- EU(欧州連合)と通貨ユーロの創設
- オイルショック
といった世界的な出来事もビルダーバーグ会議で計画されたと言われている。
また、「影の世界政府」や「世界の行く末を決める会議」といったニューワールドオーダー(新世界秩序)の中枢とも言われ、しばしば陰謀論や批判の的になっている。
なお、2020年のビルダーバーグ会議は新型コロナウイルスの影響で延期された。
今回は「ビルダーバーグ会議」についてご紹介する。
ビルダーバーグ会議とは
第一回ビルダーバーグ会議はオランダで開催
1954年、オランダにある「ビルダーバーグホテル」で最初の会議が開かれた。
この会議の名称は、最初の会議が開かれたビルダーバーグホテルの名前から取られている。
また、この秘密会議の存在は1970年代頃から一般にも知られるようになった。
ビルダーバーグ会議の参加者は何人?
ビルダーバーグ会議の参加者は、「130~150人」ほどと言われている。
毎年この会議には、以下のようなエスタブリッシュメントが集まる。
- 世界的に影響力のある人物
- 大手企業や機関の代表
世界が直面している重要な問題(政治、経済、社会)について完全非公開で行われている秘密の会議である。
ビルダーバーグ会議の目的とは
そもそも、ビルダーバーグ会議はヨーロッパと北アメリカ間の対話を促進するために開かれるようになったとされる。
ビルダーバーグ会議の有名な参加者
ビルダーバーグ会議の参加者の中でも特に陰謀論界隈で有名な方々を抜粋する。
世界を牛耳る巨大な財閥の当主から、悪名高き人たちも混じっている。
- ジェイコブ・ロスチャイルド(ロスチャイルド家6代目当主)
- デイビッド・ロックフェラー(ロックフェラー家第3大当主)
- マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創設者)
- ビル・ゲイツ(マイクロ・ソフト創設者)
- ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)
- イーロン・マスク(テスラCEO)
- ピーター・ティール(paypal創設者)
- ニック・ボストロム(オックスフォード大学教授・哲学者)
- ヘンリー・キッシンジャー(元アメリカ国務長官)
- ビル・クリントン(元アメリカ大統領)
- ヒラリー・クリントン(2016年米大統領選挙・候補)
- バラク・オバマ(元アメリカ大統領)
ビルダーバーグ会議の陰謀を阻止したジャーナリストは命を狙われた
ビルダーバーグ会議へ出席した日本人はいない
これまで、ビルダーバーグ会議に招待された日本人は天皇、皇族、政財界を含めて誰一人存在しない。
2009年にギリシャのアテネで開かれた会議に田中伸男さんという日本人が参加している。
しかし、これは田中さんが当時の国際エネルギー機関の事務局長を務めていたためで、エネルギー関係の参考人として出席していたようだ。
つまり、「日本人枠」からの参加ではないということだ。
ビルダーバーグ会議に日本人が参加しない理由
ビルダーバーグ会議には、日本人がいっさいお呼ばれしないワケだが、ナゼなんだぜ。
表向きにはヨーロッパとアメリカのコミュニケーションをはかる会議なので、日本は呼ばれないということなのか。
しかし、年々、グローバル化を進めるに従い、多様な国やメンバーを招待するようにもなっていると言いう。
一説によると、1972年にデイビッド・ロックフェラーが日本からも有力者を呼ぼうと提案したそうだが、オランダ王室に却下されたとか。
その結果、作られたのが三極委員会(日米欧委員会)と言われている。
三極委員会(日米欧委員会)とは
「三極委員会」とは、1973年にデイビッド・ロックフェラーとブレジンスキー(カーター元大統領補佐官)らにより発足された、
- 日本
- 北米
- ヨーロッパ
という3つの地域による会議。
発足当初は「日米欧委員会」という名称だった。
うがった見方をすれば、カモフラージュのために日本をメンバーに入れたこの三極委員会を作ったのではとも考えられる。
さすがに、ビルダーバーグ会議から日本を排除した状態のままでは体裁が悪かったのか。
というのも、世界の支配者層は未だに「日本はアメリカの属国」と認識しており、日本を支配している親玉のアメリカがビルダーバーグ会議に参加しているのだから日本人を呼ぶ必要は無いという事なのかも知れません。
会議の参加者を守る「チャタムハウスルール」とは
ビルダーバーグ会議には、「チャタムハウスルール」というものがある。
このルールによって、参加者の発言に関するプライバシーが守られている。
チャタムハウスルールとは、イギリスのシンクタンクである「王室国際問題研究所」に起源をもつ会議の参加者に課せられる以下のルールである。
- 参加者は会議で得た情報を自由に使用できる
- 他の参加者の身元や所属を外部に漏らしてはならない
参加者は、このルールのおかげで公人や著名人という立場を気にすることなく、個人として自由な発言ができる。
つまり、「〇魔的なこと」を言ったとしても「○○が○○という発言をした」ということが外部に漏れることは無い。
これこそが、このビルダーバーグ会議の醍醐味であり存在意義なのだろう。
Bilderberg Meetings(ビルダーバーグ・ミーティング)の公式サイト
https://bilderbergmeetings.org/
ビルダーバーグ会議は非公式な会議であり、これまで内容や参加者については秘匿されてきた。
しかし、最近では上記の公式サイトでこれまでの会議で話し合われたテーマや参加者リストを見ることもできる。
「非公式な会議」の”公式サイト”が存在するというのは、興味深い。
ビルダーバーグ会議のサイトが作られたのは批判を避けるため?
この公式サイトが作られた背景には、
などと囁かれ、陰謀論や批判の対象になっているためではないかと思われる。
というのも、これまでビルダーバーグ会議が完全非公開な上に「参加者」も「会議の内容」も極秘という秘密主義スタイルをとっていたからだ。
つまり、世界中に広まりすぎて、もはや秘密ではなくなり、逆にオープンにした方がネット上での批判や攻撃もいくらか薄まるのではと考えたからではないか。
ソッチ系ではない普通の一般市民は「隠蔽」とか「極秘」とかいうモノが嫌いである。
それが政府に対する不信感にも繋がっているのは明らかなのだ。
ビルダーバーグ会議2019の内容
ちなみに、2019年5月にスイスのモントルーで開催された第67回ビルダーバーグ会議では下記の11項目について討論された。
- 安定した戦略的秩序
- ヨーロッパの次は?
- 気候変動と持続可能性
- 中国
- ロシア
- 資本主義の未来
- ブレグジット
- 人工知能の倫理
- ソーシャルメディアの武器化
- 宇宙の重要性
- サイバー脅威
「資本主義の未来」や「人工知能」、「宇宙」などの興味深いテーマが並んでいます。
「ソーシャルメディアの武器化」については、すでに日本でも誹謗中傷の被害を受けている方もいて、すでに凶器と化していると言っても過言ではないだろう。
あとがき
ビルダーバーグ会議には以下のように議題や投票もなく、「何かを決める」という目的自体が無いと言われている。
- 議題は無い
- 決議案が無い
- 投票も無い(採決のための)
- 政策声明も無い
この会議で毎年掲げられるテーマも「何かを決める」といったガチガチなモノではなく、フワリとした感じなのかもしれない。
しかし、ほとんどの参加者は当然のごとく、国は違っても新世界秩序を進めるべきアジェンダの共通認識はあるだろうし、何となくの会話でも意思の疎通が図れていると思われる。
そして、事件は現場ではなく会議室で起きている。
いや、作られているのだ。
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