「直感と論理をつなぐ思考法」を読んで頭を「自分モードに」に切り替える
近所の図書館に行った時に「直感と論理をつなぐ思考法」というタイトルに惹かれつい手に取ってしまった本。
最近、この「直感」や「ひらめき」という言葉にめっぽう弱い。
なんか、”天才的直感”とか”新しいアイディアがひらめく”とか、この種の言葉に、ワクワクすっぞ。
自己のマンネリ化した物の見方、考え方をアップデートできることを期待して、今回はこの『直感と論理をつなぐ思考法』を読んでみた。
「直感と論理をつなぐ思考法」を読んだ感想
著者の佐宗邦威(さそう・くにたけ)氏は、「P&G」で私たちも良く知っている「ファブリーズ」や「レノア」などのヒット商品を手掛けたマーケティング部出身の方です。
各章の見出しのタイトル
本書の構成は以下のとおりで、全7章、271ページのボリュームになっている。サラッと読むには少し内容が濃いかな、と思う。
序章 「直感と論理」をめぐる世界の地図
第1章 もっとも人間らしく考える
第2章 すべては「妄想」からはじまる
第3章 世界を複雑なまま「知覚」せよ
第4章 凡庸さを克服する「組替」の技法
第5章 「表現」しなきゃ思考じゃない!
終章 「妄想」が世界を変える?
僕が感じた「直感と論理をつなぐ思考法」のポイント
- 自分モードと他人モード
- 紙と手書きが基本
- 「感情アウトプット」の練習をする・・・モーニングジャーナリング
今回、本書の中で気になったのは上記の3つです。
本書では、頭に浮かんだアイディアを”妄想(ビジョン)”と定義している。
現代人は日々の雑務やネット社会の影響を受けているため、脳が「自分モード」から「他人モード」になっていて、自分がどうしたいのかわからなくなっているそうだ。
本書では、いつの間にか「他人モード」になってしまっている脳を「自分モード」に切り替え、「妄想=アイディアの種」をアウトプットしやすくするための具体的なトレーニング方法がいくつも紹介されている。
①自分モードと他人モードとは?
私達は日常生活の中で訳の分からないモヤモヤを抱えていたり、常に他者の事を考えて行動するうちに頭の中が「他人モード」にハイジャックされてしまうという。
だから、「自分は何がしたいのか?・自分はどう思うのか?」という「自分モード」で物を考えることが出来なくなっている。
- 毎朝同じ時間に仕事に出かけ
- スマホやパソコンのスケジュールアプリや手帳で次の予定をチェックする
- 会議やアポイントメントで人に会う
- 頼まれた書類を作成
- 経費精算の処理
- Twitterやinstagramの投稿や「いいね!」などのSNSのチェック
- SNSの話題を仲間や友人と話す
これらはすべて人から受け取った情報に反応する「他人モード」の行動である。
私達の脳は、普通に生活しているとこの他人モードの脳になっており、「自分がどう感じるか」よりも「どうすれば他人が満足するか」を優先して考える。
また、SNSの投稿ですら、どうしたらフォロワーを喜ばせ「いいね!」を押してもらえるかをついつい考えてしまうのだ。
さらに、他人モードに長く浸かっていると、新しい発想や粘り強く考える力が失われ、何かに感動したり幸せを感じたりといった感覚もだんだん鈍ってくる。
他人モードに凝り固まった脳を自分モードに切り替えるトレーニング法が以下である。
②紙と手書きが基本
著者は、スマホやパソコンなどがある便利な世の中だからこそあえて、「紙に手書き」をすすめている。
私達は絵を描く時だけではなく、紙に文字を書いている時にも右脳を使っている。
対して、スマホやパソコンに文字を入力することは便利なのだけど、タイピングやフリックによるテキスト入力はどうしても左脳中心の行動だ。
また、スマホやパソコンの便利なデバイスを使えば、「LINE」や「Facebook」、「twitter」などがどうしても気になって思考トレーニングに集中できない、といったことも考えられる。
手書きで文字を書く事によって右脳と左脳の両方を使う事ができるので、新しいアイディアもひらめきやすくなる。
モーニングジャーナリングで「感情アウトプット」の練習をする
筆者はノートに手書きをするトレーニングの具体例として「モーニングジャーナリング」という方法を紹介している。
- 毎日決まった時間にかく
- 人に見せないことが大前提
- 毎日決まったページ数を書く
- お気に入りのペンで書く
- 最低でも1か月は続ける
上記のような簡単なルールを決めてやるといいっすよ。
”手書き”には集中力を高めたり、心を整えたりする効果が期待できる。
普段、モニターとにらめっこしながらキーボードばかり打っている人には特におすすめ。
似ているものとしては、右脳を活性化させると言われる”写経”もマインドフルな方法として流行している。
最低でも一ヶ月続けるとかなりの効果を期待できるという。
感情ジャーナリングのやり方
客観的な事実ではなく、自分の主観的な感覚・感情に焦点を当てる。
このノートは、ネットに公開するわけでもなく、家族や友人に見せたりするものではないので、どんなに稚拙な文章でもキザなことでも恥ずかしいことでも書いても問題なし。
ジャーナリングの中でも”感情ジャーナリング”は、とっつきやすい。
- 自分が嫌だと思ったこと
- 嬉しかったこと
- 気になっていること
- 本当はつらかったこと
- 我慢していたこと
- 後悔していること
- 他人への悪口・嫉妬心
上記について好きなようにありのままに書いていく。
ネガティブ(否定的)な感情が出てきても抑え込む必要はない。
しかし、この感情ジャーナリングの最後の文章は必ずポジティブで前向きな言葉で締めくくるようにすると日々の充足感が高まる。
あとがき
他人モードに染まり切っている人は、これだけの作業ですらハードに感じるかも知れない。
しかし、ノートに自分が日々感じていることを書きだして自分の内面と向き合うことも大切なのだ。
この感情ジャーナリングをやってみた印象は、自分で自分をカウンセリングしているような感じだった。
良きアイディアや面白い発想ができるように、時には自分モードに切り替えていこうと思う。


