近所の図書館に行った時に「直感と論理をつなぐ思考法」というタイトルに惹かれつい手に取ってしまった本です。
最近、この「直感」や「ひらめき」という言葉にめっぽう弱いコウです。
みんな!オラに「直感」と「ひらめき」をわけてくれ!
おいおい、「元気玉」かよ~~
おぬし、最近、ノウハウコレクターになってないか?
う~む、耳が痛いなその言葉。
そうならないように、ちゃんと、現実にアウトプットせねばな。
なんか、「天才的直感」とか、新しいアイディアをひらめくとか、この類いの言葉はワクワクしますよね。
自分のマンネリ化した物の考え方をアップデートできることを期待して、今回はこの「直感と論理をつなぐ思考法」を読んでみました。
「直感と論理をつなぐ思考法」を読んだ感想
著者の「佐宗邦威(さそう・くにたけ)」氏は、「P&G」で私たちも良く知っている「ファブリーズ」や「レノア」などのヒット商品を手掛けたマーケティング部出身の方です。
ファブリーズとかレノアは有名だよね。
レノアは洗濯する時使ってるよ。
この「佐宗邦威」氏も、もともと左脳思考だったそうな。
やはり、直感やひらめき斬新な発想には右脳思考が大事やな。
その後は、「ソニー」に在籍したあと独立し現在は戦略デザインファーム「BIOTOPE」を企業して様々な企業・組織のイノベーション支援を行っています。
また、海外留学の経験もあり個人のビジョンを駆動力にしたクリエイティブな方法論にも精通しています。
各章の見出しのタイトル
序章 「直感と論理」をめぐる世界の地図
第1章 もっとも人間らしく考える
第2章 すべては「妄想」からはじまる
第3章 世界を複雑なまま「知覚」せよ
第4章 凡庸さを克服する「組替」の技法
第5章 「表現」しなきゃ思考じゃない!
終章 「妄想」が世界を変える?
本書の構成は以下のとおりで、全7章の構成で271ページのボリュームになっています。
サラッと読むには少し内容が濃いかと思います。
読み終わるのに3日かかってしもた。
僕が感じた「直感と論理をつなぐ思考法」のポイント
- 自分モードと他人モード
- 紙×手書きが基本
- 「感情アウトプット」の練習をする・・・モーニングジャーナリング
今回、本書の中で気になったのは上記の3つです。
本書では、頭に浮かんだアイディアを「妄想(ビジョン)」と定義しています。
ですが、現代人は日々の雑務やネット社会の影響を受けているため、脳が「自分モード」から「他人モード」になっていて、自分がどうしたいのかわからなくなってしまいます。
これでは、アイディアも浮かばんね。
自分1人で仕事や生活してるわけじゃないから、
他人目線ってどうしても必要だよね。
あと、おぬしはいつも別の意味で自分モードやな。
自分目線と他人目線のバランスが大事なのかもな。
って、今、何かグサッと来ることを・・・
本書では、いつの間にか「他人モード」になってしまっている脳を「自分モード」に切り替え、「妄想=アイディアの種」をアウトプットしやすくするための具体的なトレーニング方法がいくつも紹介されています。
自分モードと他人モードとは?
私達は、日常生活の中でワケの分からないモヤモヤを抱えていたり、常に他者の事を考えて行動するうちに頭の中が「他人モード」にハイジャックされてしまうと言います。
ですから、
「自分は何がしたいのか?」
「自分はどう思うのか?」
という「自分モード」で物を考えることが出来なくなってしまいます。
- 毎朝同じ時間に仕事に出かけ
- スマホやパソコンのスケジュールアプリや手帳で次の予定をチェックする
- 会議やアポイントメントで人に会う
- 頼まれた書類を作成
- 経費精算の処理
- Twitterやinstagramの投稿や「いいね!」などのSNSのチェック
- SNSの話題を仲間や友人と話す
上記が良くある日常の風景
職種によるやろ
一例ですがな。
でも、何の仕事をしててもSNSのチェックはつい多くなるよね。
これらは、すべて人から受け取った情報に反応する「他人モード」の行動です。
私達の脳は、普通に生活しているとこの「他人モード」の脳になっており、「自分がどう感じるか」よりも「どうすれば他人が満足するか」を優先して考える。
また、SNSの投稿ですら、どうしたらフォロワーを喜ばせ「いいね!」を押してもらえるかをつい考えてしまいます。
さらに、他人モードに長く浸かっていると、新しい発想や粘り強く考える力が失われ、何かに感動したり幸せを感じたりといった感覚もだんだん鈍ってきます。
他人モードに凝り固まった脳を自分モードに切り替えるトレーニング法が以下になります。
紙×手書きが基本
著者は、スマホやパソコンなどがある便利な世の中だからこそあえて、「紙に手書き」をすすめています。
私達は絵を描く時だけではなく、文字を紙に手書きする時にも右脳を使っています。
パソコンとかスマホに文字打つ方が楽だよね
右脳活性化のためだ、つべこべ言わずにヤレ!
対して、スマホやパソコンで文字を入力することは便利なのですが、タイピングやフリックによるテキスト入力はどうしても左脳中心の行動です。
また、スマホ・パソコンの便利なデバイスを使えば、「LINE」、「Facebook」、「Twitter」などがどうしても気になって思考トレーニングに集中できないといったことも考えられます。
手書きで文字を書く事によって右脳と左脳の両方を使う事ができるため、新しいアイディアもひらめきやすくなります。
モーニングジャーナリングで「感情アウトプット」の練習をする
筆者はノートに手書きをするトレーニングの具体例として「モーニングジャーナリング」という方法を紹介しています。
このモーニングジャーナリングは、出来れば朝の決まった時間にやるといいのだ。
名前がモーニングだもんね。
- 毎日決まった時間にかく
- 人に見せないことが大前提
- 毎日決まったページ数を書く
- お気に入りのペンで書く
- 最低でも1か月は続ける
上記のような簡単なルールを決めてやるといいですよ。
手書きには集中力を高めたり、心を整えたりする効果が期待でき、ふだんキーボードばかりに向かっている人には特におすすめです。
似ているものとしては、右脳を活性化させると言われる「写経」もマインドフルな方法として流行していますよね。
また、最低でも1か月続けるとかなりの効果を期待できます。
感情ジャーナリングのやり方
ジャーナリングは、「過去に起きたこと」ではなく「今感じている」感情をノートに書いていくのが大事。
これって、マインドフルネスに似てるよね。
過去や未来ではなく「今に集中する」だっけ?
そだね。
考え方はマインドフルネスそのものやね。
また、客観的な事実ではなく、自分の主観的な感覚・感情に焦点を当てます。
このノートは、ネットに公開するわけでもなく、家族や友人に見せたりするものではないので、どんなに稚拙な文章でもキザなことでも恥ずかしいことでも書いてもオーケーです。
ジャーナリングの中でも「感情ジャーナリング」は、とっつきやすいものです。
- 自分が嫌だと思ったこと
- 嬉しかったこと
- 気になっていること
- 本当はつらかったこと
- 我慢していたこと
- 後悔していること
- 他人への悪口・嫉妬心
について好きなようにありのままに書いていきます。
ネガティブ(否定的)な感情が出てきても抑え込む必要はありません。
ですが、この感情ジャーナリングの最後の文章は必ずポジティブで前向きな言葉で締めくくるようにすると日々の充足感が高まります。
感情のおもむくままにノートに書く!
他人の悪口とかでもいいって、「デスノート」か?
悪口書いたとしても、最後の文章は良かったことで終わるようにする。
悪口で終わったらイヤな気分のままやから。
まとめ
他人モードに染まり切っている人は、これだけの作業ですら困難を感じるかもしれません。
ですが、ノートに日々自分が感じていることを書きだして、自分の内面と向き合うことも大切です。
この感情ジャーナリングはイメージ的には自分で自分をカウンセリングしているように思いました。
良きアイディアや面白い発想ができるように、時には自分モードに切り替えていこうと思います。
あと、「他人モード」で炊事と洗濯も手伝おうと思いました。
他人モードも大事やな。
やっと気づいたか。