不思議な話

【9.11アメリカ同時多発テロの陰謀①】ワールドトレードセンタービル崩壊

9.11アメリカ同時多発テロは、ビン・ラディンが率いるテロ組織「アルカイダ」がハイジャックした旅客機で起こした自爆テロ事件というのが公式の見解であるが、これは真実ではないとする陰謀論がまことしやかに語られている。

9.11の陰謀論として語られているのは以下の2つの説。

  1. テロが起きることを事前に知っていながら、アメリカ政府が見逃したする説(見逃し説)
  2. テロ自体がアメリカ政府による自作自演であるとする説(自作自演説)

今回は、「9.11陰謀論」として語られている2つの説について見ていこう。

9.11アメリカ同時多発テロの陰謀論

UA Flight 175 hits WTC south tower 9-11 editユナイテッド航空175便がツインタワー南棟に突入した瞬間 image:wikipedia

ワールドトレードセンタービルやツインタワー崩壊についての、公式見解は航空機の衝突で発生した火災をきっかけに崩壊したとするものだ。

しかし、一部にはビルの崩壊は人為的な解体行為により起こされたという反論もある。

見逃し説

「見逃し説」とは、以下のような情報を根拠として、「政府はテロが起きることを知っていながら、わざと見逃した、または手助けした」とする説である。

  • アルカイダがCIA(アメリカ中央情報局)により設立され、両組織は深いつながりがある
  • ビン・ラディンの親戚は9.11テロ事件の当日、「テロとは無関係」とされ飛行機で帰国した
  • 単なる情報伝達の不手際
  • ブッシュ大統領とその一族がビン・ラディンと繋がっている

これらの説は、そもそも「アルカイダ」はソ連のアフガニスタン侵略を妨害する目的として、CIA(アメリカ中央情報局)が作った武装抵抗組織であるという経緯や、ブッシュ大統領がビン・ラディンと繋がりがあるとする情報を根拠としている。

自作自演説

「自作自演説」とは、アメリカ政府とアメリカ軍が以下の手法を用いてツインタワーやペンタゴンを破壊し、9.11があたかもテロリストにより引き起こされた事件だと報道機関を使って演出したとする説である。

  • 遠隔操作の貨物機やミサイルで破壊
  • 爆破解体用の爆薬を仕掛けて破壊

ヴィクター・ゴールドの主張

 

ヴィクター・ゴールドは長年ブッシュ一族と懇意な関係であり、1992年の大統領選までジョージ・W・ブッシュ共和党陣営の顧問的立場の人物だった。

彼はアルカイダ実行説を支持しているが、2007年に出版した自著「Invation of the Party」の中で、次のように主張している。

「9.11がなかったとしても、ネオコンたちは似たような自作自演の偽旗事件を起こしていただろう」

ネオコンとは
「ネオ・コンサバティブ(Neoconservatism)」の略で、「新保守主義」という意味。

この言葉は古くからある「保守」と区別するために使われてきた。

レーガン政権時代に台頭してきた新保守主義は伝統的な価値観や信条を守り、外交的には孤立主義である。

しかし、ネオコンは米国的な価値観や民主主義を海外(非西洋社会)に強引に移植しようとする点で特異な存在だ。

具体的には、自国に対するテロや大量破壊兵器といった脅威が存在する場合は、アメリカ単独でも軍事行動に撃って出るような帝国主義的な思想でもある。

「アメリカ新世紀プロジェクト」は組織的な拠点の1つだった

このネオコン一派の寄生先の1つに、「アメリカ新世紀プロジェクト」というシンクタンクが挙げられる。

このシンクタンクには以下のようなそうそうたるメンバーが名を連ねている。

  • チェイニー副大統領
  • ラムズフェルド国務長官
  • ウォルフォウィッツ前国防副長官(現世界銀行総裁)

航空機を遠隔自動操縦で航行させる技術を販売する企業「System Planning Corporation」

アメリカ新世紀プロジェクトのメンバー「Dov S Zakheim」は、CFR(外交問題評議会)のメンバーであり、ブッシュ政権では大統領の外交政策顧問や国防長官府のコンサルタントを務めた。

彼は、1987年から2001年まで「航空機を遠隔自動操縦で航行させる技術」を販売する「System Planning Corporation」という企業の部長職とその子会社のCEO(最高経営責任者)を務めていた。

つまり、旅客機をラジコンみたいに遠隔で、しかも自動操縦で操作できるなんて便利だね。

ブッシュ政権はネオコンの要望を聞き入れイラク戦争を始めた

ブッシュ政権はネオコンの要望を聞き入れて、イラク戦争を始めたとされる。

また、有事の口実とされていた、大量破壊兵器は結局のところ見つかっていない。

しかし、アメリカ資本はイラクの石油を押さえることに成功している。

イラク戦争を始めるための口実とは一体なんだったのか。

モルガン・レイノルズの主張

モルガン・レイノルズは、ブッシュ政権時に労務省主任エコノミストを務めていた。

彼は2005年に次のように主張している。

  1. 9.11がテロリストによるものだとする政府見解こそ陰謀論である
  2. 爆破の専門家による解体作業だけがWTC崩壊の謎を説明できる
  3. FEMAが証拠隠滅
  4. 解体行為が証明されれば9.11は政府による自作自演の偽旗事件
  5. 研究者たちは逮捕の恐怖に怯えている

①9.11がテロリストによるものだとする政府見解こそ陰謀論である

遥か遠くのアフガンからイスラム原理主義者の指示を受けた、19名のアラブのテロリストにより9.11が引き起こされたする政府見解こそ、おとぎ話に似た陰謀論である。

また、ワールドトレードセンタービル崩壊に関する公式見解も同様に納得できるものではない。

②プロによる解体作業だけがWTC崩壊の謎を説明できる

私はWTC崩壊に関するアメリカ政府の公式見解を信じていないし、そのような誤った分析に基づいた政策も誤りである。

アメリカ政府のツインタワー崩壊に関する見解は穴だらけだ。

ビル崩壊の謎を説明できるのは、爆破のプロによる解体行為による事象だけなのだから。

③FEMAが証拠隠滅

調査を受ける前にFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)がWTC崩壊現場から証拠を持ち去ったことが、事態を困難にしている。

④解体行為が証明されれば9.11は政府による自作自演の偽旗事件

WTC・ツインタワー崩壊の原因が解体行為によるものであれば、9.11は政府による偽旗事件(自作自演)だったということが明らかになるだろう。

⑤研究者たちは逮捕の恐怖に怯えている

9.11は偏見やしがらみの無い研究者たちによって解明されるべきである。

しかし、現在のアメリカの警察国家状態では、それも難しい。

爆破や建築の専門家たちは、9.11事件を調査、分析することで逮捕の恐怖を感じているからだ。

警察国家とは
警察国家とは警察が強大な権限を持っている国家のことで、警察の力で国民生活のほぼすべてを監視統制する国家を指す。

ビルの警備会社「ストラテセック」のCEOは弟マーヴィン・P・ブッシュ

事件当時、WTCビルの警備を請け負っていた警備会社「ストラテセック(前セキュラコム)」のCEOは大統領の弟マーヴィン・P・ブッシュだった。

WTCの崩壊でFBIの事務所も消失

当時、WTC内には金融機関の不正調査を行うためのFBIの事務所も存在していたが、ビルが崩壊したことで、数々の証拠資料が消失したという。

ツインタワー爆破説とは

ツインタワーは航空機の衝突により崩壊したのではなく、事前にビルに仕掛けられた爆発物により、故意に崩壊させられたとするのが「ツインタワー爆破説」である。

ツインタワーの構造

ツインタワーの構造は外側は鋼鉄が網の目のように配置され、航空機が突入しても耐えられるように設計されていた。

ジェット燃料はケロシン

ジェット燃料はケロシンという灯油の一種で、鋼鉄を溶かしたし強度を弱めるほどの温度まで上昇しない。

しかし、実際には600度で鋼鉄の強度は50%に低下する。

ジェット燃料の燃焼温度は1100~1200度である。

タワー崩落時の写真や映像にあるもの

タワーが崩落する際の写真や映像には、

  • 崩落する瞬間に階下から吹き出る謎の白い煙
  • 旅客機がタワーに衝突する直前に不可解な閃光

などが記録されており、消防士たちは鋼鉄が溶けて流れていたと証言している。

航空機の衝突とは違う爆発音を聞いたという、消防士や警官、ビル内から救出された人などの多くの証言がある。

スティーブン・E・ジョーンズ教授の主張

スティーブン・ジョーンズは、ミューオン触媒核融合の研究で知られる米ブリガムヤング大学の物理学者だ。

WTCの3つのビルの崩壊にはテルミットが使われ、ビルは人為的に解体されたものだと主張している。

彼は崩壊したタワーの残骸から溶けた金属を調べた、すると瞬間的に鋼鉄を切断する際に使用されるテルミットのような高熱を発する爆発物を使用した形跡が見られたという。

この発言の後、彼はアメリカ政府の圧力によりブリガムヤング大学を解雇された。

「大学を解雇されたとしても真実をねじ曲げることは出来ない」として彼は今でも主張を続けている。

ツインタワー爆破の理由

ツインタワーが意図的に爆破されたというなら、その理由とは何なのか?

ツインタワーの老朽化で経営難

当初、ツインタワーは港湾公社が管理していたが、莫大な維持費がかさんでおり、更に老朽化が進んでいたこともあり、テナントも敬遠され、借りても減少する一方だった。

アスベストが使われていた

ビルには有害なアスベスト(石綿)が多く使われていた。

除去には10億ドル(約1100億円)以上の費用がかかると言われ、ハッキリ言ってお荷物な物件と化していた。

6週間前に港湾公社から不動産王に賃貸権が譲渡されていた

9.11テロ事件の6週間前に、港湾公社から不動産王の「ラリー・シルバースタイン」に賃貸権が譲渡されていた。

その際に彼が35億ドルの巨額の保険をかけていたため、事件後には80億5000万ドルという大金を手にしたと言われる。

しかし、この話には異論もある。

仮に80億ドル以上もの保険金が支払われたとしても、賃貸者のシルバースタインには現地を復旧する義務があり、当然60億ドルもの費用がそれに充てられる。

さらに、港湾会社には年に1億5000万ドルの賃貸料を支払わねばならないため、実際問題、保険金目当てのビル爆破だったとしても得になるのかどうかは疑わしい。

また、保険金目当てとしても、わざわざ飛行機を突っ込ませるような大掛かりな方法を取る必要があったのかなど不可解な点が多い。

スコット・フォーブスの証言

当時、WTCのサウスタワーで働いていたスコット・フォーブスによると、9.11の4~6週間前に上の階からドリルやハンマーなどを使った改装工事の音がずっと聞こえていたという。

床が揺れるほどの振動もあったため、一度上の階にある部屋を見に行ったが、部屋のドアを開けると、奇妙なことにもぬけの殻だったそうだ。

また、9月8日から9日にかけて電気工事による長い停電があり、停電中のタワーはセキュリティも解除されていて、誰でも入ることが出来たとも証言してる。

BBCの第7ビル崩壊報道の謎

テロ事件の当日のBBCニュースでは、ニューヨークに中継がつながると、女性記者がワールドトレードセンター第7ビルが背後にしっかり確認できるにもかかわらず、「たった今、ソロモンブラザーズビル(第7ビル)が崩壊したという情報が入ってきました」と発言し、その直後に中継が中断されるハプニングが起きた。

さらに、不運が重なりBBCはこの中継の録画テープを紛失してしまったために、第7ビル爆破の陰謀に関係しているのではないかという疑惑を持たれてしまった。

しかし、BBCが陰謀に関与したとする証拠などは一切なく、録画テープは間違って別の棚に仕舞われていたとして後に発見されている。

また、中継時の女性記者のリポートも消防局からの情報が誤って伝えられたものだそうだ。

さらに、中継が中断したのは通信衛星装置に事前にタイマーがセットされていたためであることをBBCが報じている。

そう、同じ時間にいろんなことが、あたかも無数の歯車が噛み合うがごとく、絶妙なタイミングで起きたのだ。

ビルの爆破解体はCIA作戦コード「ニュー・センチュリー」

マルコム・ハワードは、爆発物処理の専門家として長らくCIAに身をおいていた人物だ。

彼は余命1週間を告げられた時、後悔の念をこの世に残したくないためなのか、9.11について以下のように語りだした。

「第7ビルの全フロアの賃貸人は、CIAとシークレットサービス、アメリカ軍だ。第7ビル崩壊は人為的な爆破解体であり、CIAの作戦コードは”ニュー・センチュリー”」

WTCの第7ビルは、「ツインタワーの瓦礫による損傷と火災におり崩壊した」と発表されていた。

しかし、第7ビルはツインタワーから最も近くに建っていた第3~6ビルに比べると、事故直後はダメージの度合いや火災状況も軽く見えたにもかかわらず、わずか6.5秒という途轍もないスピードで崩落した。

第7ビル崩壊前の映像を確認しても、ツインタワー崩壊による瓦礫の損傷はほとんど無いように思えるのだが。

次回、「9.11アメリカ同時多発テロの陰謀②ペンタゴン突入」へ続く。

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