現代社会における『悪魔』とは人間による家畜化、つまり自然界全体を人間の奴隷とし、道具と化していく者たちのこと。
また、そのような論理と制度を人間社会の中に持ち込む傾向のことである。彼らは最終的に人類をひと握りのエリートと家畜人としてのその他大勢に分割するために画策する。
エリートとは地上のすべての富と権力を独占する超人類で、分割して支配せよ(ディバイド・アンド・ルール)が彼らの合言葉だ。
分割統治
分割統治(ディバイド・アンド・ルール)とは、支配者が被支配者を分割することで統治を容易にする手法である。
「分断統治」や「分断工作」とも呼ばれるこの手法は、支配されている者同士を争わせ、統治者に矛先が向かないようにする。
例えば、ある民族間の対立を煽って民族どうしが協力したり、結集しないようにする。宗主国は抵抗分子の勢力を削ぐために、この手法を用いる。もちろん、この手法は日本社会においても効果的に使われている。
ルシファー思想
堕天使ルシファーは天使の中でも最も輝く、知力のすぐれた天使だった。
ルシファーは次のように主張し、天使の軍勢の最も優秀な3分の1を引き連れて神から離反した。
『神の宇宙を統治する計画は弱弱しく、そして実現不可能である。なぜなら、神の計画は、より劣った存在が神自身の無限の完璧さへの尊敬の念から、自発的に神に奉仕することを知り、それを好み、それを望むであろうという前提の上に立てられているからだ』
新自由主義から全体主義へ
ルシフェリアンとはルシファーを崇拝する者たちのことだ。その思想は『力は正義(マイト・イズ・ライト、勝てば官軍)』であり、この考え方は今まさにグローバリストが世界中で繰り広げている新自由主義そのものだ。
『よりすぐれた知性を持っていることを証明した存在は、より劣った人々を支配する権利を有する。なぜなら、大衆は何が彼らにとっての最善かを知らないからである』
このようなルシフェリアンの思想は、私たちが今日、選民思想や全体主義と読んでいるもの、そのものであるとウィリアム・ガイ・カーは述べている。
ウィリアム・ガイ・カーの解釈
『ポーンズ・イン・ザ・ゲーム』の著者ウィリアム・ガイ・カーは、ルシファー思想と旧約聖書について次のように考察している。
『旧約聖書は、要するに悪魔サタンがいかにして、この世の帝王に成りおおせたのか、そしてまた、いかにして我々の最初の祖先アダムとイブを神から離反させたのかについての歴史である。悪魔の会堂(シナゴーグ)がいかにして、この地上に樹立されたのか、宇宙において確立されている掟(ルール)を、この地上にも打ち立てようとする神の計画を悪魔サタンが、いかにして妨害してきたかを旧約聖書は述べている』
キリストは悪魔サタンが、この地上のすべてを完全に支配するという、その陰謀が完成するまさにその瞬間にこの世に出現したという。
ルシファー思想に誘われた者たちは、人間中心主義や人間至上主義を通過し、最終的には「悪魔学(デモノロジー)」に到達する。
あとがき
この悪魔学が用意する虚構の神話がユートピアという、どこにも存在しないファンタジーでできた世界だ。
この理想郷は全人類にとってはディストピアであって、ひと握りの超人類(エリート)にとってのユートピアである。
そこへ導いていくことがグローバリストの壮大なシナリオなのだ。
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