早いもので、「奇妙な死に方をした人たちシリーズ」も、現代の19世紀編に突入。
19世紀には、いったいどんな奇妙な死があったというのか。
第1弾【古代編】、第2弾【中世編】、第3弾【近世編】はこちら。
【奇妙な死に方をした人たち①古代編】空から陸ガメが降ってくることもある
【奇妙な死に方をした人たち②中世編】笑い続けて気づいたらヘブン
【奇妙な死に方をした人たち③近世編】ヒゲに生きヒゲに殉ず髭ダンディズムを体現した男
奇妙な死に方をした人たち19世紀編
①少年の死因はジャイアントスイング
1854年、13歳の少年ウィリアム・スナイダーは、「サーカスのピエロにカカトを掴まれ、振り回された」ことが原因で死亡したという。
この奇妙な死は、ロスアンゼルスの博物館で見つかった死亡診断書で明らかになった。
要するに殺人ピエロのジャイアント・スイングはダメぜったいってスティーブンキングも「IT」の中で言ってるかも知れない。
②銃で自分を撃ってしまった男
1871年、弁護士で下院議員だったクレメント・バランディガムは、オハイオ州の酒場で起きた殺人事件の容疑者の弁護を引き受けていた。
被害者が誤って自分で自分を撃った事故死であることを立証しようとして状況を実演していた矢先、バランディガム自身も誤って自分の腹部を銃で撃ってしまい死亡したという。
その後、バランディガムが弁護した容疑者の男性は無罪放免になった。
要するに、一度ある事は2度あるというデジャブ。
③棺桶に殺された男
1872年、ロンドンのケンサルグリーン墓地で棺側付添人(ひつぎがわつきそいにん)をしていたヘンリー・テイラーは担いでいた棺の下敷きになり死亡した。
彼は、とある葬儀で棺を担いで運んでいる最中に石につまづいて転んでしまった。
その時、一緒に棺を担いでいたメンバーが手を放しまったため、棺の下敷きになって死亡したという。
④「かぶ」に殺された男
1881年、イギリスの元下院議員のウィリアム・ペイン・ギャルウェイは、貴族のたしなみである狩りに興じている最中、たまたま転んだ場所に生えていた「かぶ(野菜)」で腹部を強打し、内臓損傷で死亡した。
要するにノブレスオブリージュ。
これが貴族を標的にした事件だとすれば、この事故死の筋書を書いたのはモリアーティー教授かもしれない。
まとめ
今回、取り上げた4人の中で印象深かったのは、やはりカブ(野菜)が原因で亡くなったというギャルウェイ氏だろう。
「かぶ」と名の付く物は、時と場合によれば人の命を奪う「対人殺傷兵器」になりえるという可能性を示した事件だったのではと思う。
野菜も例外ではない。
要するにいろんな意味でカブこわいゼッタイ。