「炭鉱のカナリア」とは、炭鉱現場に吊るされた鳥かごの中にいるカナリアのこと。
異常なガスの発生を検知すると、鳴いて人にすぐさま知らせる。昔から「物書き」はそのような存在として例えられてきた。
世間一般の人々はそれぞれの日常に埋没して、国会内での出来事に無関心なのがほとんどだ。
だから、この国に住む人々にとっての共通善を侵害するような動きがあったとき、それを真っ先に知らせる存在が必要なのだ。
今回の選挙では惜しくもフタ桁には届かなかったが、多くの人々に危険を知らせる「国会のカナリア」たちが増えたことはたいへん喜ばしいことである。
このカナリアたちは、これからもさらに増え続け、議場から危険なガスが発せられたことを人々に知らせるために鳴き続けるのだろう。