【シミュレーション仮説とは】この世界はコンピューターシミュレーションなのか?

不思議な話
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お疲れ様です!

コウです。

 

今回は「シミュレーション仮説」に関するエピソードをいくつか紹介します。

シミュレーション仮説とは、私達の生活しているこの世界は実体がなく誰かが作ったコンピューターシミュレーションだという説で、よく映画などでも取り上げられているテーマです。

また、そのシミュレーション内にいる者は、この世界が作りモノなのかどうかを見分けることが出来ません。

この仮説は思考実験であり、オカルトでも都市伝説ネタでもありませんが、不思議要素が満載です。

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ニック・ボストロムの主張

スウェーデン人の哲学者ニック・ボストロムは、「我々が生きているこの世界はコンピュータシミュレーション(仮想現実)の中である」という仮説をたてました。

彼の主張は以下の3つです。

  1. 知的文明は仮想現実を作れない
  2. 知的文明は技術があったとしても仮想現実に興味がない
  3. 我々は誰かの作った仮想現実の中で生きている

そして、ニックボストロムはこの3つ目の可能性が高いと言っています。

イーロン・マスクも仮想現実について言及

イーロン・マスクは、私達の世界が仮想現実ではないという可能性は100万分の1に過ぎないと語っています。

プラトンの洞窟の比喩(イデア論)

古代ギリシャの時代では、「現実は幻想である」という理論を唱えていた人もいた。

古代ギリシャの哲学者プラトンが考えた話に「洞窟の比喩」というものがあります。

真っ黒な洞窟があり、壁の方を向いた椅子と、その後ろには人が通れるような簡単な橋が架かっていた。

その椅子には、生まれた時から真っ暗な洞窟で強制的に育てられた人が椅子に縛り付けられていた。

そして、壁しか見えないように固定されており、彼は一度も他人と接触せずに生きてきた。

そんなある日、その洞窟の橋を利用して、モノを運ぶ人間が現れた。

洞窟内なので真っ暗で足元も見えない。

そこで、橋を利用する者たちは明かりを灯した。

すると、壁には影が映り、拘束されていた人間ははじめて影を目にすることになる。

その後、椅子に拘束されていた人間は影をどう認識するのか。

私たちからすれば、壁に映っている影は現実のコピーですが、拘束されている者から見れば、影が現実であり、この世のすべてと認識する。

つまり、我々人間は知覚できる存在を現実として考え、知覚できない事を空想として捉えているという事です。

この説はあくまでも比喩ですが、様々な解釈があり、様々なモノに当てはめてみることができる。

水槽脳仮説

Brain in a vat (ja)

ヒラリー・パトナム氏は仮想現実において「水槽脳仮説」というものを提唱しています。

ヒラリー・パトナムは、2016年に亡くなったアメリカの哲学者で、多くの思考実験を行ったことでも有名です。

その中の1つがこの「水槽の脳」という説です。

水槽の脳とは、いわゆる「シミュレーション仮説」の1つで、自分が経験している事は、実はコンピュータにつながれた水槽に浮かぶ脳が経験しているの仮想現実かもしれないというもの。

「今見ているものや、触っている感覚も実はコンピュータが脳に送っている情報なのでは?」とパトナム氏は考えました。

胡蝶の夢

胡蝶の夢

中国の思想家・荘子の説話に「胡蝶の夢」というのがあります。

これは、「荘周(荘子)が夢を見て蝶になり、蝶として大いに楽しんだ所、夢が覚める。果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、あるいは蝶が夢を見て荘周になっているのか」という話。

つまり、「夢と今見ている世界のどっちが現実か」または「蝶と人間のどちらが本当の自分なのか」ということであり、証明しようのない問題です。

現代の科学をもってしても、「夢」のメカニズムはまだ解き明かせていません。

夢と現実の区別、それがシミュレーション仮説の原点であり、頂点でもあります。

2重スリット実験

二重スリットの説明

縦長の穴(スリット)が空いているパネル板があり、この穴に向かって硬いボールを発射すると、ついたての先のスクリーンには1つの縦長の線の跡が付きます。

またパネル板にもう一つ穴を追加してスリットを2重にしてみると、今度は壁に縦長の2本の線状に跡が付きます。

さらに、波動を使って実験すると2つの波動は2重スリットを越えた後、お互いを打ち消し合い縞模様のような干渉縞(かんしょうじま)が現れました。

光子を使った実験

次に光の小さな粒子である光子を使ってこのスリット実験をしてみます。

光子を一本のスリットに発射すると、最初の実験のように一本の縦線が現れます。

しかし、2本のスリットを使って実験をしてみても、今まで通り2本の縦線が現れるのではなく、波動を使った実験同様に干渉縞(かんしょうじま)が現れました。

学者たちはこの結果が意味不明だったので、スリットの直前の動きを調べるためにパネルのそばに検出装置を設置し量子を観察しました。

すると、またしても科学者たちの想定外な結果が現れました。

今度は干渉縞ではなくスリットの形どおりに二本の縦線を描きました。

光子はガン見されると態度を変える

光子は自分が科学者たちに観察されているのに気づき、その振る舞いを意図的に変えたようでした。

つまり、科学者にガン見されている時は2つの縦線を描き、シカトされている時は複数の縞模様のような干渉縞を描きました。

この実験は不思議ですよね。

光にも人のような意識があるのでしょうか。

それとも、この世界を作った何者かによって、振る舞いをプログラミングされているのでしょうか。

デカルトも現実を疑った

Frans Hals - Portret van René Descartes

出典:ウィキペディア

中世フランスの有名な哲学者のデカルトも「この世のすべては夢かもしれない」と疑ったことがあります。

「我思う、故に我あり」という言葉は有名ですよね。

これはデカルトが現実のありとあらゆるものを疑った末に、考えている自分だけは確かに存在し、自分の存在は疑うことができないという結論に至った末に出てきた言葉です。

シミュレーション仮説は誰がナゼ?

もしシミュレーション仮説が真実だとしたら、いったい誰がシミュレーションを作り、動かしているのでしょうか。

プラトンの洞窟の比喩的に言えば、いったい誰が火をつけたのか。

前述した通り、これは洞窟の外の住人がモノを安全に運ぶため、足元を照らす火をつけました。

しかし、洞窟内に縛り付けられた人間には影しか認識できず、火をつけた理由も誰が火をつけたのかも理解することができません。

シミュレーション仮説でも同じ事が言えます。

世界を作り電源を入れたのは誰なのか?

最初に誰が作り、なぜシミュレーションを実行したのか。

現代にはゲームも含め、様々なシミュレーションが溢れています。

  • 銃器を扱うシミュレーション
  • 車を扱うシミュレーション
  • 暮らしを再現するシミュレーション

今はハードウェアとソフトウェアの制約内で作られるシミュレーターですが、日に日に本物に近づいてきています。

そして、いつの日かシミュレーターで人間と同じ構造で、同じ知識を持つ。

つまり人工知能が人間の手によって作られるはずです。

その人工知能は果たしてシミュレーションされていることに気づくのでしょうか。

哲学的ゾンビ

哲学的ゾンビとは、このシミュレーションの中で本物の人間はあなただけで、周りにいる者はすべて「人間のように振舞うプログラム」であるというものです。

この世界の住民は意思のある人間のように、あなたと会話ができますが、「Aと話しかけられたらBと答える」というようにプログラミングされているだけの機械であり、心のないゾンビのような存在「哲学的ゾンビ」なのかも知れません。

本来、あなたの周りの人間に「あなたには心や意識があるの?」と聞いてみても、これを確かめる方法はありません。

この質問には「ある」と答えるようにプログラミングされていて、「ない」と答えるものはいません。

とはいえ、コンピューターの性能も無限ではないので、あなたに背を向けている人の顔は、メモリ節約のためにのっぺらぼうのように描かれていないかもしれません。

あなたが突然眠くなるのは、何らかのバグを修正するためにシミュレーションをストップさせる必要が生じたからかも。

人間の脳とコンピュータは同じ仕組みで動いている

人間の脳は網の目のように張り巡らされたニューロンのネットワークで動き、外界を認識します。

目や耳などの五感から入ってきた光や音などの刺激は電流として脳の中を流れています。

ある基準に達すれば1、越えなければ0という仕組みは、まさにコンピュータそのものです。

つまり、感覚的な刺激はアナログでも脳内のデジタル信号で外界を認識します。

シミュレーション仮説は否定する事ができない

このように、いろんな人物が仮想現実について語っていますが、仮想現実と本物の現実を区別する事は不可能です。

というのも、私達が生きているこの世界が仮想現実ではないという証拠を見つけたとしても、その証拠すらコンピューターに支配されている脳が見ている幻想かもしれませんので。

映画「マトリックス」に出てきたような「赤い薬」があれば、この幻想から抜け出せるかもしれませんが・・・。

 

最近、僕はユーチューブでF1の動画を見ていたのですが、動画が終わるまでその映像がレースゲームの映像だということに気づきませんでした。

最近のゲームのグラフィック性能は、現実の景色と見分けがつかないくらい良く出来ていてビックリしました。

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コウ

どうも、コウです。
宮崎県在住、妻と二人暮らしです。
もともと、パソコン修理のカスタマーエンジニアをしていました。
機械いじりやネット関係、謎が謎を呼ぶ不思議な事が好きなので、そのジャンルの情報発信と日常の中で埋没しがちな素朴な疑問を拾い上げ考察します。
えるたそ~と同じで「私、気になります病」を発症しているので好奇心をエサに生きています。

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