【ノアの方舟伝説】洪水サバイバーに降りかかる見るなのタブーという悲劇

不思議な話
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ノアの方舟(はこぶね)とは、旧約聖書の創世記に登場する大洪水にまつわる物語である。

神は人類の堕落に怒り、大洪水で滅ぼそうとするが、正直者のノアとその家族やツガイの動物たちだけは助けるため、ノアに方舟を作るよう指示した。

今回は、「ノアの方舟伝説」について簡単にまとめてみた。

ノアの方舟伝説とは

ノアの方舟は、旧約聖書の創世記で描かれている大洪水を生き延びた者たちの物語である。

方舟とは、この物語の主人公ノアとその家族や動物たちを乗せた「四角い船」のことで、「箱舟」や「箱船」とも記される。

また、イスラム教の聖典「コーラン」では「ヌーフの方舟」と呼ばれている。

「ノアの方舟」を英語で言うと

ノアの方舟は英語で「Noah’s Ark(ノアズアーク)」という。

方舟の大きさ

創世記の記述によると、ノアの方舟の大きさは以下のようになっている。

  • 長さ・・・約135メートル(300キュビト)
  • 幅・・・約23メートル(50キュビト)
  • 高さ・・・約14メートル(30キュビト)

また、このノアの方舟の形状の比率「長さ:幅:高さ=30:5:3」は、船が最も安定する比率と言われており、現在の大型船の造船に使われている比率とほぼ同じである。

古代の単位「キュビト」

「キュビト」は古代から西洋で使われていた長さを表す単位。

「肘」から「中指の先」までの長さを元にしている身体尺で、1キュビトは、44.5センチ。

キュビトはラテン語で肘を意味する「cubitum」が由来であり、英語では「cubit(キュービット)」ともいう。

方舟の特徴

ノアの方舟の特徴は以下のようになっている。

  • 木造(糸杉の木だといわれる)
  • 箱型
  • 3層構造(3階建て)
  • 内部は仕切られ小部屋がたくさんあった
  • 側面に出入口ある
  • 上から50センチ下に天窓が1個ある
  • 外側・内側はアスファルトで防水されている

ノアの方舟のあらすじ

神は地上にはびこる人間の悪行を見て怒り、人類を滅ぼすことに決めたのだ。

しかし、正直者で良い行いをしているノアだけには、そのことを告げ方舟を作るよう命じた。

神の声を聞いたノアが舟を作り出すと他の者たちは彼を馬鹿にし、狂人扱いして嘲笑った。

ノアは120年の年月をかけ、方舟を完成させると、神の指示どおりに妻と3人の息子とその妻、動物たちを乗せた。

それから大洪水が40日間続き、地上の生物と罪はすべて洗い流された。

その後、方舟はアララト山の上にとまった。

そして、ノアが601歳の年、地上のすべての水が乾いた。

ノアは方舟の外に出ると、ふたたび神の声を聞くことになる。

虹は神との約束の証

虹は神と人類との間に交わされた「約束の証」なのだ。

神は洪水を起こして人類を滅ぼした後、すごく後悔した。

だから、ノアとその息子たちや子孫たち、地上のすべての生物を滅ぼすような大洪水を2度と起こさないと約束し、その証(あかし)として空に虹をかけたのだった。

とはいっても、神は人の悪行を認めているわけではない。

あくまで罪を憎んで人を憎まず的な立場を取るのだろう。

ノアの方舟のその後

ふたたび地上で暮らしはじめたノアは、洪水の引いた土地でブドウの栽培を始める。

あるとき、ノアはワインを飲み過ぎて、酔いつぶれて裸で眠ってしまった。

ノアの息子3兄弟「セム、ハム、ヤペテ」のうち、ハムだけが自分の裸を見たことを知ると、ノアはハムの息子のカナン(ノアの孫)に呪いをかけた。

この呪いは、カナンの子孫がセムとヤペテの子孫の奴隷になるというものだった。

このエピソードも何かの比喩表現の1つであり、さまざまな解釈があるようだ。

しかし、この記述どおりのだったとすると、ノアの息子ハムと孫カナンはいい迷惑だろう。

せっかく人類滅亡の危機を乗り切ったのに「見るなのタブー」で呪われるなんて。

ノアの方舟の教訓が伝えたいこと

ひょっとしたら、ノアの方舟は実話ではなく、何かを分かりやすく伝えるための例え話なのかもしれない。

しかし、そこから読み取れる教訓には興味深いものがある。

なお、「神=自然」は個人的解釈による。

  • 神(自然)への畏れが自分と家族を救う
  • 大多数が正しいとは限らない
  • 大事な事は後回しにしてはいけない
  • いくつになっても健康が一番
  • 批判を気にしてはいけない、批判する人があなたの人生の責任をとることはない
  • 親の裸を見てはいけない

ノアの方舟に乗せられた動物たち

方舟に収容されたのは地上にいる全ての動物で、「雄雌一対のつがい」である。

これは、種が途絶えないようにするための神の粋な計らいであり、暇を持て余した神々の遊び。

しかし、魚類などの水棲生物は水中でも生きられるので、この中には含まれていないという話もある。

ノアはカラスと鳩を放った

ノアの方舟の話には、洪水の後に被害状況を確認するため、ノアがカラスと鳩を3度放つ記述が見られる。

3度目の鳩が戻ってこなかったことで、地上の水が引いたことを知り、ノア達は船から外へ出た。

  1. ノアはカラスを放ったが、留まるところがないので帰ってきた。
  2. その7日後、今度は鳩を放すと、オリーブの葉をくわえて戻って来た。
  3. そのさらに7日後、鳩を放したが、今度は戻ってこなかった。

ノアの方舟とギルガメシュ叙事詩

楔形文字でギルガメシュ叙事詩の一部が刻まれた粘土板 image:wikipedia

遥か昔から大洪水にまつわる伝説や神話は世界中に存在する。

その中でもノアの方舟伝説とよく似ているとされる話が、メソポタミア神話の「ギルガメシュ叙事詩」に出てくる「洪水物語」である。

ギルガメシュ叙事詩は世界最古の文学作品で、実在したとされる伝説の王ギルガメシュにまつわる物語。

このストーリーには、ノアの方舟伝説との類似点が数多くあげられている。

類似点

ギルガメシュ叙事詩とノアの方舟の類似点は次のとおり。

神の怒りからはじまり、洪水のあと、船が山頂に漂着するところまでは、ほとんど同じ。

この英雄は「ウトナピシュティム」という人物でノアのように大洪水を生き延びる。

  • 神の怒り
  • 英雄は大洪水が起こる前に神から警告を受ける
  • 英雄は神から詳しく船の作り方を教わる
  • 英雄は自分の家族と動物たちを船に乗せる
  • 英雄は洪水の被害状況を確かめるため、3羽の鳥を放つ
  • 洪水が引くと、船は山の頂上に漂着した

大洪水のはじまりと結末

ギルガメシュ叙事詩では、エンリル神とエア神の2人の神が登場する。

エンリル神は人間の騒々しさにイラついていたので、洪水を起こして人類を滅ぼすことに決めた。

しかし、エア神はそんな人間たちを不憫に思い、ウトナピシュティムに船の作り方を教え、彼の家族を救った。

ウトナピシュティム夫妻は大洪水を生き延びた褒美として神から不死が授けられ、楽園に住むことになった。

ノアの箱舟の実物大レプリカが米ケンタッキー州に

2016年7月には、アメリカのケンタッキー州にノアの方舟のテーマパーク「アーク・エンカウンター(方舟との遭遇)」が登場している。

場内には総工費「100億円」をかけて作られたノアの方舟の実物大の木造レプリカが存在する。

寄せているのは外観だけでなく、木造レプリカ内部には飼育小屋から動物の模型まで展示されており、聖書で描かれている方舟がしっかりと再現されているという。

参考:ロイター

ノアの方舟の遺跡がアララト山で発見される?

ノアの方舟が洪水後に辿り着いたとされるトルコの「アララト山」

この山では、方舟の残骸を発見したとするニュースがこれまでに何度も報告されている。

2010年4月に行われたキリスト教福音派の探検隊の調査では、標高4,000メートルの山頂付近で木製の建造物が発見された。

炭素年代測定を行うと、ノアの方舟が存在していたとされる4,800年前と同時期の物であることが分かった。

発見された建造物は、木造の部屋7室で普通の住居の残骸ではないと結論づけられた。

また、これまで標高3,500メートル以上の場所で人の住居が発見されたことはないという。

参考:AFP BBNews

まとめ

自然の摂理を無視し、狂信的な科学信仰と私利私欲のため、やりたい放題やったがために、その傲慢さゆえに、近い将来、人類はしっぺ返しを食らうのではないかと危惧している。(もうすでに始まっているかもしれないが…)

この物語の中で神がなぜ地上を水で満たし、リセットしたのかを個人レベルでいま一度考えてみる必要がある。

とはいっても、科学の発展を隠れ蓑に使い、さらなる私利私欲で己を肥そうとする二枚舌を持つ連中が語る、最近流行りの胡散臭いサスティナブルな目標のことを言っているわけではない。

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コウ

どうも、コウです。
すこぶる天然な妻と二人で暮らしております。
もともと、パソコン修理のカスタマーエンジニアをしていました。
機械いじりやネット関係、謎が謎を呼ぶ不思議な事や妄想する事が好きなので、そのジャンルの情報発信と日常の中で埋没しがちな素朴な疑問を拾い上げ考察します。
えるたそ~と同じで「私、気になります病」を発症しています。
最近、埋もれた何かを掘り起こすとか、闇に葬られた何かとか、治りかけのカサブタを引っぺがすような記事が書けたらいいなと考えています。

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