不思議な話

堕天使ルシファーが天界から追放された理由はギブとテイクのどっちだ?

神に反逆し、高慢の罪によって天界から追放された最上位の天使ルシファー。

彼は、悪魔王サタンと同一視されるだけでなく、サタンよりもさらに上位の悪魔と見なされる存在である。

ルシファーの呼び名はラテン語で「明けの明星」を意味し、ヘブライ語では「暁の輝ける子」を意味するヘレル・ベン・サハルと呼ばれていた。

そんなルシファーはなぜ天界を追われ、地獄の王となったのか。

反逆のルシファー

ルシファーはもともと天界で暮らす天使だったが、ある時、神に逆らった罪で天から墜とされ悪魔たちの王となった。

天使だった頃のルシファーは、あらゆる天使たちの頂点に立つ天使長だった。

ルシファーは神に次ぐ存在

天使の階級で言えば、熾天使と呼ばれる者が最上位とされるが、ルシファーはその熾天使たちよりもさらに上位の天使として神に創られたという。

それは、神に匹敵する力を持ち、神の代理人のような存在だった。

一説にはルシファーと大天使ミカエルは兄弟だったという伝説も残っていて、あのミカエルでさえルシファーの補佐役でしかなかったと言われる。

ルシファー特別扱いされて図に乗る

ルシファーは美しく輝く12枚の羽をもっていて、その高貴なお姿からも他の天使とは一線を画すものだった。

しかし、特別扱いされ、神の寵愛を一身に受け過ぎたことから、ルシファーはだんだんと図に乗るようになっていった。

そして、いつしか「俺っち、神よりスゴイっしょ、神より強いっしょ、今やったらワンチャン勝てんじゃね」と考えるようになり、神ヤハウェに反乱を起こすのである。

ルシファーは巨大ギルドを率いて神の討伐を開始した

ルシファーは天使たちに絶大な影響力を持つ天界のインフルエンサーだった。

そして、彼は天界SNSにおいて自分の影響力を利用して、無知な下級天使たちをそそのかし、自分のギルドへ誘い込んでいった。

そして、「神ヤハウェ討伐」のための強大なギルドを作り上げることに成功する。

この巨大ギルド「明けの明星兵団」を率いるルシファーを迎え撃ったのが我らが大天使長ミカエル様だった。

堕天使ルシファー誕生

ミカエルは神からの命を受け、鎮圧部隊を編制し、強大なルシファーのギルドを打ち破った。

その後、戦いに敗れたルシファーと彼に従った天使たちは、「傲慢の罪」により天界から追放され堕天使となり、地獄で暮らすようになったという。

それゆえ、堕天使は悪魔と呼ばれるようになり、ルシファーという名は「傲慢」という意味をもつようになった。

ルシファーが天界から追放されたもう一つの理由

上記がルシファーに関する一般的なエピソードだが、ルシファー追放に関しては別の伝承も残っている。

それは、ルシファーが無知な人間たちに「知恵」を授けたことが神の逆鱗に触れ、天界を追放されたというものだ。

聖書の「創世記」で語られている、楽園で暮らしていたアダムとイブを誘惑し、「知恵の木の実」を食べさせた張本人がルシファーだという説である。

まとめ

堕天使ルシファーが神に逆らい天界を追放された理由は大きく2つに分けられる。

神の座を奪うための「Take」だったのか、人に知恵を与える「Give」だったのか。

「give」と「take」のどちらの罪が神の怒りに触れたのか。

人に何かを与える行為「Give」は、現代社会でも大切なことであり、これからさらにその必要性は増していく。

知恵の実を与えたことは果たして悪だったのか、解釈が難しいところだ。

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