私事だが、禁煙をはじめて4日目。
まあ、かれこれ15年以上喫煙してきたのだが、そろそろ潮時だと思い禁煙というか卒煙である。
自分はお酒は飲まなくても全然平気だが、タバコはニコチン中毒なので吸わなくても平気とはならず、なかなかやめる決心がつかなかった。
以下のとおり卒煙を決心した理由はいくつかある。
- 嫁からのプレッシャー
- タバコ代がもったいない
- 体に悪い
- タバコを販売している企業にナイス納税
禁煙することにより起きる体の変化と「タバコを買う=搾取されている」という考え方について書いていく。
タバコを吸うのをやめると
タバコを吸うのをやめた途端に体内ではある変化が起きはじめる。
禁煙から1分経過
体をタバコのダメージから回復させるため免疫機能が働く。
肺から取り入れたニコチンが体全体に広がっていき、多幸感が生まれる。肺の中は、ニコチンを含んだ煙が充満し血管は収縮する。
血圧が上昇し、脈拍も早くなる。
禁煙から20分経過
ニコチンにより狂っていた血圧、脈拍、体温が正常に戻る。
また、喫煙により収縮していた血管が戻り手足の血行もよくなってくる。
体がニコチンを求め人によってはイライラするなどの症状が出てくる。
禁煙から8時間経過
血液中の一酸化炭素濃度が正常に戻り、酸素濃度が正常に上がっていく。
呼吸器系の改善がみられ、しっかりと酸素を取り込むことができる。
喫煙したいという欲求が強く、禁煙の効果を感じることはないだろう。
禁煙から24時間経過
心臓発作のリスクが減って、肺がキレイになり始める。
血液中の一酸化炭素濃度が正常値に戻って体の内部への効果が表れてくる。
しかし、一番タバコが吸いたくなる時期なので注意が必要だ。
食後の一服などの習慣化した喫煙行動によって禁煙が失敗する確率が高くなる。
禁煙から48時間経過
タバコによって狂っていた味覚と嗅覚が正常に戻ってくる。
それにより、ご飯やお酒がおいしくなり始める。
禁煙の効果をもっとも実感するのがこの48時間経過後と言われている。
禁煙から72時間経過
ようやく、ニコチンが体内から消える。
気管支が緩み、喉のイガイガや痛みが取れていることを実感する。
ランニングなどの軽い運動をしてみれば禁煙の効果をハッキリ実感できる。
タバコを吸いたいという誘惑を乗り越えて、ようやく健康体になった状態である。
禁煙から1週間経過
禁煙をはじめて1週間を過ぎると、ぐっすりと熟睡できるようになる。
ニコチン摂取のせいで機能しなくなっていたアセチルコリンが復活し睡眠のリズムが正常に戻るためだ。
とにかく朝目覚めた時が気持ちがいい。
喫煙の誘惑を乗り越えて、ようやく健康体になった状態。
禁煙から2~3週間経過
体全体の血液の流れが改善され、肌にハリとツヤが戻ってくる。
循環器の機能が良くなり歩くのが楽になる。
この段階になってくると、喫煙していた時と比べて肺の機能は30%も良くなっている。
禁煙から1∼9が月経過
咳や疲労感、倦怠感、息切れが減って肺の細胞が修復され、細菌感染が減少する。
体中からエネルギーがみなぎる。
この状態が禁煙成功と言われている状態である。
しかし、ふとした時にタバコを吸っている夢を見たりすることがあるかも。
禁煙から5~10年経過
肺がんで死亡するリスクが減り、非喫煙者と同程度になる。
しかし、安心は禁物だ。
一度ニコチンを知ってしまった脳はその快感を覚えているため、たまには良いかとならないように毎日禁煙を意識しておくことが大切だ。
タバコ代がもったいない
タバコを吸うのをやめると、当然いままでタバコ代で使ってたお金がそのまま「おこずかい」になる。
僕は毎日350円のタバコを買っていた。
1か月・・・350円×30日=10,500円
1年・・・350円×365日=127,750円
年間で約13万円弱。
少なくとも15年以上の喫煙期間があるので、これまで200万円以上はタバコにつぎ込んでいたことになる。
タバコは嗜好品というが、いや~、おそろしい。
ニコレットでしのぐ
いきなりパタリと吸うのをやめた。
すると、やっぱりイライラマックスだ。
予想はしていたが、ヤバイ。
ニコレットという禁煙ガムを噛んでしのぐ。
タバコ買ったつもり貯金
タバコを買ってないが、買ったつもりで毎日300円を貯金箱に入れることにした。
つもり貯金だ。
チリも積もる。
喫煙から禁煙への習慣化(追記)
2022年1月現在、自分は2020年3月から始めた禁煙も、もう少しで2年になる。
禁煙をはじめてから、ひと月、ふた月目まではしんどいが、今ではもう吸いたいという気持ちは消え失せた。
ちなみに、習慣に関する記事についてはこちら。
【書評・習慣が10割】これまでの人生で身につけた悪習慣はクソである。
喫煙も長期に習慣化された結果の産物である。
なので、脳と習慣のメカニズムを理解すれば、「喫煙という習慣」を「禁煙という習慣」で上書きできる。
タバコの専売公社にナイス納税!
タバコをやめるには「やめる方法」よりも、「考え方」のほうが大事かもしれない。
参考になったのはこの「自遊人古橋佑師」という方の動画。
日本たばこ産業の実態などを説明されていて、自分がタバコを買う、吸い続けることにより税金を納めるがごとく搾取され続ける仕組みだ。
喫煙者は高額納税者であり、吸えば吸うほど「ナイス納税!」なのだ。
さんざん甘い汁を吸ってきたオッサンどもが天下りしていて、自分のタバコ代がこの人らの退職金や給料になっているのかと思うと、やるせない。
タバコ会社の本音
結構前の映像だが、こういうタバコ会社内部の本音もあるみたいだ。
タバコ会社のお偉いさんは「タバコを吸わないのか」と聞かれ、「冗談じゃない。喫煙する権利なんざ、ガキと貧乏人と黒人とバカにくれてやるよ」と言ったとか。
意地でもやめたろかと思うのだ。
タバコだけじゃない!支配と搾取の社会システムとは
あとがき
タバコをやめたいという理由は「身体に悪い」とか「お金の無駄」など人によって様々だ。しかし、いろいろ害があると分かっていても、やめられないのが人のさが。
自分の場合は搾取されるのに腹が立つというの一番の理由だった。
これ以上、上級国民の養分になるのが馬鹿らしい、こういう損得勘定を刺激する方が「タバコをやめる」ことに対して強い動機づけになるのかもしれない。人は損をするのが嫌いだからね。