今回は、ホームシアター気分をさらに加速させるために「プロジェクターのスクリーン」を自作してみた。
プロジェクターの購入をお考えの方は、「プロジェクターのスクリーンをどうするか?」も悩みどころだと思う。
このサイトでは格安小型プロジェクターのレビュー記事も書いているが、プロジェクターのスクリーンにもフォーカスしてみたい。
「100均の商品を利用してプロジェクターのスクリーンは自作できないものか」という好奇心を優先して作ってみることにした。
- プロジェクタースクリーンの作り方
自作プロジェクタースクリーンを掛けたい部屋の壁
上記が作業部屋だが、入って右側の壁に自作したプロジェクターのスクリーンを設置したい。
プロジェクタースクリーンの自作に使う100均で買える商品の紹介
- 園芸用ジョイント支柱・・・4セット(1セット約56㎝×2本入り)
- 不織布(ふしょくふ)・・・4枚(サイズ:1.35×2m)
- 壁掛けフック・・・3個
プロジェクタースクリーンを自作するのに使う100均で買える材料は上記の3点。
プロジェクタースクリーンの骨組みに「園芸用のジョイント支柱」を使用
この園芸用のジョイント支柱は、プロジェクタースクリーンの上下に付けてスクリーンの骨組みになる部分。100均で売られている園芸用品だ。
園芸用の支柱は緑色の棒でサイズや長さも様々だが、1本モノで2m越えの支柱となると車のサイズによっては、購入しても持って帰る事が困難だと思われる。
なので、1本の長さが短くて、連結して使うタイプのジョイント支柱を使うことにした。
プロジェクタースクリーンのスクリーン部に不織布(ふしょくふ)を使用
肝心のプロジェクターのスクリーンの部分には、おなじく園芸用の不織布(ふしょふ)という化学製品の布を使う。
この園芸用の不織布(ふしょくふ)は、そもそも畑の作物を虫や鳥、霜、寒さなどから保護する製品である。
プロジェクターのスクリーンとして使うので、白くてある程度大きな素材を探していたところ目にとまった。
プロジェクタースクリーンの設置には壁掛けフックを使用
自作プロジェクターのスクリーンを壁に掛けるためのフック。支柱の両端は大きい壁掛けフックで、真ん中付近は小さめのフックで支える。
この壁掛けフックも大きさデザインなど様々な商品が売られているが、正直いってプロジェクターのスクリーンを壁に掛けることができれば何でもOK。
壁への取り付け方法も、「粘着テープ式」や「裏側に釘や木ネジ」が付いているものなどあるので、お部屋の状況に合わせて選択しよう。僕は粘着テープ式のものをチョイスした。
耐荷重量も商品によって違ってくるが、今回のプロジェクタースクリーンに使用する材料は比較的軽量な素材なので、粘着テープ式でも耐荷重量が1キロ以上の物であれば大丈夫。ただし、念の為壁掛けフックを3~4個使用することをおすすめする。
支柱の全長は2mを超えるので、左右の2点吊りだと真ん中がたわむのだ。だから支柱のたわみ防止や荷重の分散のため複数の壁掛けフック使用すると良いだろう。
プロジェクタースクリーンの自作に使用する道具
- ホッチキス
- クリップ(大きめのもの)
今回、プロジェクタースクリーンの自作に使用する道具は上記の2点。
ホッチキスは、不織布に支柱を留めるのに使う。
あと、不織布を重ねたり折り曲げたりするので大きめのクリップがあると作業が楽だ。
100均で買える商品を利用したプロジェクターのスクリーン自作方法
- ジョイント支柱を連結
- 不織布を広げて重ねる
- 不織布の上部と下部を折り曲げて支柱を通す輪っかを作る
- 加工した不織布の輪っかに支柱を通す
- 壁掛けフックの取り付け
- 完成した自作プロジェクタースクリーンを設置
プロジェクタースクリーンの自作は上記の手順でおこなう。
①ジョイント支柱を連結
まずは、自作プロジェクタースクリーンの上下の骨組みであるジョイント支柱を連結していく。
今回、使用するのは「1セットに約56㎝の支柱が2本入り」のジョイント支柱を4セット。短い支柱を4本つなげる。
この支柱を4本連結させると約2mの長さになり、2mのものを上下分の2本作る。
②不織布を広げて重ねる
今回使用した不織布は、両端がくっついているのでそれを一枚一枚はがしてから床に広げる。
自作プロジェクタースクリーンのスクリーン部分になる不織布を広げて4枚重ねる。4枚分を床の上で出来るだけピッタリ重ねる。
この時、重ねた不織布のズレ防止のため、大きめのクリップで何か所か留めると良いだろう。
はじめは、2枚くらい重ねれば大丈夫かなと思ったが、不織布は結構薄いので2枚だとこのように床の木目が透けて見える。
不織布は材質的に重ねづらく面倒だが、4枚重ねると透けることがなくなった。
③不織布を折り曲げて支柱を通す輪っかを作る
不織布を折り曲げてプロジェクタースクリーンの上下の骨組みである支柱を通す輪っかを作る。
ジョイント支柱の直径は約16㎜だが、輪っかが小さすぎて支柱が通らなくなると面倒なので、余裕をみて端から10㎝のところにマーキングして不織布を折りクリップで固定する。
不織布の折り目をマーキングした位置に折り曲げて固定できたら、細かくホッチキスで止めていき、上部と下部の2辺で輪っかを作る。
④加工した不織布の輪っかに支柱を通す
加工した上下の輪っかにジョイント支柱を通す。支柱が引っ掛かって入れづらいが、頑張ろう。
上下の輪っかに2本のジョイント支柱を通せば自作プロジェクタースクリーンの加工は終了。
⑤壁掛けフックの取り付け
自作プロジェクタースクリーンを壁に掛けるフックを取り付けていく。壁掛けフックを取り付けやすいように、鉛筆などで壁にマーキングする。
左右と真ん中の3点でプロジェクタースクリーンを支えるので壁掛けフックは3か所に設置。
壁掛けフックの取り付け場所は、天井から10㎝下がった所にした。
支柱の真ん中部分は、長さが2mもあるとたわむので必ずフック設置する。
⑥完成した自作プロジェクタースクリーンを設置
自作したプロジェクターのスクリーンを部屋の壁に設置する。さきほど取り付けた3か所の壁掛けフックに、自作プロジェクタースクリーンの支柱の上部を掛ける。
上記の画像は設置した自作プロジェクタースクリーンにテストで映像を映す。
自作したプロジェクターのスクリーンの映像をチェックしてみる
自作プロジェクタースクリーンの完成後、映像テストも兼ねて部屋を暗くして、妻とネットの映画を視聴してみた。
不織布(ふしょくふ)は折り畳まれた状態で販売されているので、広げると少々折り目が目立つのと、やはりシワがよる。
だが、プロジェクタースクリーンを壁に掛けたあとに、上下左右に少し引っ張るようにして調整すると、折り目の目立たなくなり、シワ取れるので映像を見ていて、あまり気にはならなかった。
折り目をキッチリと取りたい場合は、アイロンをかけると良いだろう。
プロジェクタースクリーンの自作はアリ
僕的には、実際に映像を見ていて壁に大きく映像を映せるので満足している。妻からは今のところ不満もなく、手作りホームシアターを楽しんでいただけている。
チョット手間はかかるが、予算1000円もあれば100均で手に入る商品でプロジェクターのスクリーンは自作できる。
自作が好きな方はお試しあれ。
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