謎のボードゲーム「チャトランガ」とは?将棋とチェスの起源は古代インドにあった!

不思議な話
この記事は約9分で読めます。
スポンサーリンク

ボードゲームと言えば将棋やチェスが有名ですよね。

しかし、その将棋やチェスにも元になったゲームがあることを御存じでしょうか?

そのゲームは古代インドで生まれ、「チャトランガ」と呼ばれています。

また、アレキサンダー大王もこのチャトランガというゲームを知っていたのではという伝説もあります。

この記事では、将棋やチェスの起源とも言われている古代インド発祥のボードゲーム「チャトランガ」をご紹介します。

スポンサーリンク

チャトランガとは古代インド発祥のボードゲーム

National Museum of Ethnology, Osaka - Catur-aṅga - Rajasthan in India

チャトランガは古代インドで生まれたボードゲームの一種です。

現在、世界中で最もポピュラーなボードゲームである将棋やチェスの起源と考えられています。

チャトランガという言葉の意味

チャトランガ(catur-an^ga)という言葉は、古代インドの言語だったサンスクリット語です。

  • chatur(チャトラ)・・・意味は「4」
  • an^ga(ンガ)・・・意味は「部分」

つまり、チャトランガ(catur-an^ga)は、「像・馬・車・歩兵」の4つの戦力を意味していると考えられています。

また、将棋やチェスだけでなくアラブ圏に伝わるシャトランジの起源とも言われています。

チャトランガはナゼ生まれたのか?

戦争が好きな王に戦争をやめさせるために、高僧(位の高い僧侶)が戦いを模したゲームを作り献上したのが始まりとする説があります。

つまり、王様の戦争好きを危惧していたお坊さんが、何とかして王様に戦争をやめさせたかった。

そのために戦争シミュレーションゲームを作ったというのが、チャトランガが生まれた理由のようです。

う~ん、これ憲法9条改正とか言ってる人たちにぜひ見習ってもらいたいと切に願う。

アレキサンダー大王もチャトランガを知っていた?

「あのアレキサンダー大王もチャトランガを知っていたのでは?」という話も残っています。

これまでは、紀元前327年頃にインドへ東征したアレキサンダー大王がチャトランガを見たのではと考えられていました。

しかしながら、以下の理由から「アレキサンダー大王がチャトランガを知っている」という説は後の研究者の勘違いなのではと言われています。

  • アレキサンダー大王が見たのは別のボードゲームだったが、それをチャトランガと勘違いした
  • 当時のインドの戦術がチャトランガの戦い方に似ていたこととアレキサンダー大王を結び付けてしまった

チャトランガのルールとやり方

チャトランガは、将棋やチェスの起源と言われるだけあって、駒の種類や動き方も似ていて興味深いものがあります。

チャトランガの駒の種類

  • 王(ラージャ)・・・4・2人制
  • 像(ハスティーまたはガジャ)・・・4・2人制
  • 馬(アシュワ)・・・4・2人制
  • 車(ラタ)または船(ローカ)・・・4・2人制
  • 歩兵(パダーティ)・・・4・2人制

※将(マントリ)・・・2人制のみに追加される駒

駒の種類は上記の5種類で、駒はそれぞれの動きが決まっています。

2人制のチャトランガには将(マントリ)が追加され6種類の駒を使用します。

チャトランガの駒の動き方

チャトランガの駒の動き方には、いくつかの説がありますが、以下にあげる駒の動き方はその中の1つです。

というのも、駒の動き方のルールは必ずしも1つではなく、これまでの歴史の中で何度も改良されています。

また、駒の動き方のルールがいくつもある理由は、文献がさまざまな時代で書かれているからだと考えられています。

王の動き方

王は将棋の王将やチェスのキングと同じ、全方向に1マスずつ動けます。

将の動き方

将は、斜めに1マスずつ動けます。

象の動き方

象の動き方には主に2つの説があります。

上記は、「斜め4方向」と「前に1マス動ける」とする説です。

将棋の銀将の動き方と同じです。

2つ目は、斜めに2マスずつ動けたとする説です。

この説では、自軍の駒と相手の駒を飛び越えられます。

馬の動き方

馬は、自軍や相手の駒を飛び越えて、前後左右に2マス行って横に1マス動けます。

将棋の桂馬を8方向に動かせるイメージです。

船の動き方

船は、前後左右に何マスでも進めます。

将棋の飛車と同じ動き方です。

歩兵の動き方

歩兵も将棋の歩と同じ動きで、前に1マスだけ動けます。

チャトランガには4人制と2人制がある

チャトランガには2人制と4人制のものがあります。

もともと4人制が先に生まれ、その後、2人制が作られたという説がありました。

しかし、近年では調査が進み、逆に2人制のチャトランガが先に作られたのではないかとする説が有力になっています。

つまり、チャトランガの起源は2人制説が有力だそうです。

4人制チャトランガのルール

インドは植民地支配を受けていた時期もあり、チャトランガが生まれた当初のオリジナルルールは消失しています。

現存するルールは以下です。

  • 縦横8✖8マスに区切られた盤上で行う
  • 4人二組で勝負し、その後は勝った組同士で優勝決定戦をする
  • 一人ずつ順番にサイコロを振って、出た目に従って任意の駒を動かす
  • 歩兵が最前列に到達した場合は、その歩兵がいた列のその他の上位の駒に昇格する
  • 王はゲームの中で1度だけ、馬の動きができる
  • 自分の駒を動かす時に、動く先に他のプレイヤーの駒がある場合はその駒を取ることができる
  • 相手の駒を取っても将棋のように持ち駒として使用することはできず取り捨てになる
  • 他のプレイヤーに自分の王が取られたら負けになる

4人制チャトランガの駒の初期配置

車→兵→王↓像↓馬↓車↓
馬→兵→兵↓兵↓兵↓兵↓
像→兵→
王→兵→
←兵←王
←兵←像
兵↑兵↑兵↑兵↑←兵←馬
車↑馬↑像↑王↑←兵←車

これが4人制チャトランガのスタート時の駒の配置です。

将棋やチェスのようなゲームを麻雀のごとく4人対戦でやるというイメージが浮かばないので、戸惑ってしまいそうです。

あと、スタート時から側面から狙われるという理不尽さや、「王」の守りが手薄すぎて怖い・・・(笑)

2人制チャトランガのルール

  • 2人制チャトランガのルールは4人制とほぼ一緒
  • 2人制ではサイコロは使わずに駒を動かせる
  • 駒の種類は4人制のものに将(マントリ)を加えた6種類

上記が2人制のルールです。

2人制チャトランガは4人制のルールとほぼ同じです。

二人制チャトランガの駒の初期配置

車↓馬↓像↓将↓王↓像↓馬↓車↓
兵↓兵↓兵↓兵↓兵↓兵↓兵↓兵↓
兵↑兵↑兵↑兵↑兵↑兵↑兵↑兵↑
車↑馬↑像↑王↑将↑像↑馬↑車↑

2人制の駒の初期配置は、私たちにも見覚えのあるモノではないでしょうか。

何だか安心しますね(笑)

チャトランガの紹介動画

上記はYouTubeにあるチャトランガの紹介動画です。

チャトランガはAmazonで売ってる?

チャトランガは市販化されているようですが、アマゾンでは品切れのようですね。

将棋やチェスで遊ぶことが出来る現代でどれほどの需要があるのかも疑問ですが。

まとめ

将棋やチェスの起源と言われている古代インドのボードゲーム「チャトランガ」をご紹介しました。

このゲームが作られた理由が、「王様に戦争させないためだった」というのは驚きです。

数日前に終戦記念日がありましたが、世界各国は戦争する代わりにゲームでもして平和的に解決したらええと思います。

コウ

どうも、コウです。
宮崎県在住、妻と二人暮らしです。
もともと、パソコン修理のカスタマーエンジニアをしていました。
機械いじりやネット関係、謎が謎を呼ぶ不思議な事が好きなので、そのジャンルの情報発信と日常の中で埋没しがちな素朴な疑問を拾い上げ考察します。
えるたそ~と同じで「私、気になります病」を発症しているので好奇心をエサに生きています。

コウをフォローする
不思議な話
スポンサーリンク
コウをフォローする
スポンサーリンク
コウの雑記帳