新型コロナウイルスのパンデミックにより、過去の陰謀論に再び注目が集まっている。その名も「アングロサクソンミッション」。
2010年に公開された動画の中で語られる「人口削減計画」は果たして真実なのか、それとも人騒がせな陰謀論なのか?
彼ら支配層が人口削減の計画を急いでいる理由について考えてみた。
- アングロサクソンミッションについて
アングロサクソンミッションの動画
アングロサクソンミッションとは、2010年にYouTubeに投稿された動画の中に出てくる人口削減についての計画である。
具体的には「イルミナティ地球支配計画の直接の目撃者による証言」に関する動画だ。ある会議に出席した証言者がビル・ライアン氏に語った話をもとに動画が作成されている。
動画の撮影日は2010年2月16日。
ビル・ライアン氏
ビル・ライアン氏は、動画の中でアングロサクソンミッションについて解説している人物である。
彼は、Project Avalon(プロジェクト・アバロン)とProject camelot(プロジェクト・キャメロット)という2つのグループに参加していた。
しかし、現在ホームページを確認してみるとプロジェクト・アバロンは2011年で活動が止まっているようだ。
証言者はイギリス人の元英国軍人
たまたま謎の会議に出席してしまった証言者はイギリス人で元英国軍人だった人物だ。匿名でインタビューに答えることを了承してくれたという。
この人物が他の証言者と違うところはインタビューの内容を文書化することに同意してくれたことだ。
この証言者は長年英国軍に勤務し、退役後はシティ・オブ・ロンドンでとても高い地位についていた。
シティ・オブ・ロンドンとは
この証言の中に登場する「シティ・オブ・ロンドン」とは、ロンドンの中心にある経済独立地区である。そこはまるでバチカンのようだと言う人もいる。
この町は非常に古く、ロンドンだけでなく世界の経済システムの中心地とも言われている。
多くの研究者はシティ・オブ・ロンドンの人々が「連邦準備銀行(FRB)や国際決済銀行(BIS)などを掌握し、アメリカの経済システムを支配しているのではないか」と考えている。
上級メイソンと多くの会議に同席していた
アングロサクソンミッションの情報源であるこの人物は普段からフリーメイソンの上級メンバーと多くの会議に出席していた。
しかし、出席したほとんどの会議は、どこにでもある普通の経済会議だったという。
2005年6月の会議は普段と違うものだった
2005年6月、またいつもの経済会議だろうとタカをくくって参加した会議がいつもと違うことに気づいたのは会議室に入った時だった。
「そこでいったい何がおこなわれているのか理解できず、自分は本来そこにいるべき人間でもなく、手違いで出席したのだ」と彼は語った。
場違いだと感じながらも観察するように、そこで起こっている事をただただ聞いていたという。
会議の参加者はフリーメイソンの上級メンバー
その会議の出席者はフリーメイソンの中でも階級が高いとされる上級メンバー達だった。
上級メイソンメンバーは25人から30人いて、中には一般人が名前を聞いただけで分かるような地位の高い政治家もいた。
インタビューをしたライアン氏も、このメンバーについては詳しく知らなかったが、警察本部長や教会や軍の幹部なども参加していたという。
陰の政府について
影の政府(かげのせいふ、英語:Shadow Government)とは、実際の政治権力は議会ではなく、民主主義制度の目の届かない裏で権力を行使する個人にあるという考えに基づいた陰謀論の一つである。この考えによると、公式に選出された政府は、真の行政権を持つ影の政府に従属している。
(出典:ウィキペディア)
生前のジョンレノンが世界を支配している人々について語っている動画がある。
都市伝説や陰謀論では、権力者や社会的地位の高い人物などで構成されている組織を「陰の組織」や「ディープステート」などと呼んでいる。
陰の組織を構成するのは次のような組織だと言われている。
- 中央銀行
- 情報機関
- シンクタンク
- 組織的ユダヤ民族
- バチカン
- 秘密結社
- イエズス会
- グローバル・エリート
アングロサクソンミッションの内容とは
その会議ではアングロサクソンミッション計画の進行状況について話し合っていた。
具体的には次の5つの計画の問題点についてだ。
- イスラエルのイラン攻撃について
- 中国経済に日本が介入
- 世界金融崩壊
- 各国の警察・警備会社の権限を高める
- ウイルスがばら撒かれ「中国が風邪をひく」
2005年6月の時点で、彼らが心配していたのは「計画されたシナリオがスケジュールどおりに進んでないのは何故なのか?」ということだった。
それが彼らにとっての論点で、その話題が証言者の興味を引いた。今までこんなにぶっ飛んだ、刺激的な内容の会議に出席したことがなかったからだ。
彼らのシナリオはドミノ倒しのように順序だてて計画されていた。それは「実行される順番」に大きな意味があった。
①イスラエルのイラン攻撃について
最初の問題点はイスラエルによるイラン攻撃についてだった。「イスラエルがイランに攻撃することをためらっている」ことを懸念しているようだった。
過去2年間のニュースを調べれば、「国家がメディアを使ってプロパガンダを打ち、軍事行動をとることにさも「正当性」があるかのように報道し世論を誘導していることが分かる」という。
つまり、「イランは攻撃されても仕方がないような悪い奴らだ」という風にメディアを使って一般市民を洗脳しているということだ。
イスラエルのイラン攻撃の可能性が高まる
2010年にアングロサクションミッションについての動画が投稿されてから、イスラエルとイランの間では本格的な戦争は起きていなかった。だが、2020年からはイスラエルのイラン攻撃の可能性が高まっているとも言える。
2019年の年末あたりから、イランとイスラエル(アメリカ)は報復合戦の様相を呈しているのだ。
時期的には新型コロナウイルスが発生した時期と被っているためアングロサクソンミッションで語られている計画との関連性も考えられる。
- 2019年12月27日:イランがイラク軍基地を攻撃
- 2019年12月29日:アメリカ軍がイランから支援を受けているイラクのシーア派を空爆
- 2019年12月31日:イランによるイラクの首都バグダッドのアメリカ大使館襲撃事件発生
- 2020年1月3日:アメリカ軍はソレイマニ司令官を殺害
- 2020年1月8日:イランはイラク国内のアメリカ軍基地を弾道ミサイルで攻撃
②中国の経済に日本が介入する
2つ目の話題は「日本が中国に対してやるべき事をやっていない」ということだった。
当初は日本が介入し、「中国が軍事的にも経済的にも大きくなるのを抑え込む」という計画があったらしい。
しかし、中国の成長スピードは想像以上に速く、もはや日本の手におえる存在ではなくなってしまった。
③金融崩壊について
2005年の会議の中で語られていた「金融崩壊」については、私たちは2008年10月に起きたリーマンショックを実際に目の当たりにしている。これも彼らの計画の1つだったのだろうか。
④各国の警察・警備会社の権限を高める
この会議の中では欧米諸国の「警察や民間警備会社の権限を高める」ための話し合いもあったという。
今後、頻繁に起こると懸念されている「民衆の暴動や反対運動」に対して、警察や民間警備会社の権限を高めて抑え込むための準備だという。
警察や警備会社に今以上の権限を与えることは「警察国家」の誕生を推進させるようで非常に危うい。
FEMA(フィーマ)
アメリカにはFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)という組織が存在する。
これは「大災害時に対応する政府機関」とされているが、国内で暴動や反乱などが起きたときには「鎮圧部隊」や「強制収容施設」として機能するのではと言われている。
このFEMAは日本国内での設立も検討されていて、日本版FEMA(強制収容所)は福島の更地(福島ガーディアンシティ)に作られるのではという噂まで出ている。
⑤ウイルスのバラ撒きにより「中国が風邪をひく」
この会議の最後の話題は中国でインフルエンザのようなウイルスがばら撒かれて「中国が風邪をひく」というものだった。
これが今回の新型コロナウイルスの事なのかは定かではない。
しかし、この計画ではウイルスのパンデミックによりパニックになった国々が厳戒態勢を取り、それが第三次世界大戦の合図だと言われていた。
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アングロサクソン・ミッションの目的
アングロサクソンミッションの目的、それはズバリ人口削減。ライアン氏が証言者に聞いたところ、世界人口の50%を削減することが目的だと答えた。
現在の世界人口は2022年11月には「80億人」に到達する見込みで、その50%は40億人。
しかし、この会議が行われた2005年の世界人口を見てみると「64億人」でその半分は32億人だった。
彼らは何に怯えているのか?
「支配者層の人間たちは大規模な『地球物理学的事件』が起きると信じている」と証言者はいう。
この言葉から推察すると次のようなものが思い当たる。
- 天変地異
- ポールシフト
- 氷河期
- 隕石衝突
つまり、将来的に地球の環境が変わってしまうような出来事に怯えているのだ。
世界中にある地下施設
世界中で用途不明な「地下施設」が莫大な予算を投じられ作られている。たとえば、デンバー国際空港にあるとされる地下施設もそうだ。
世界中の植物の種子を集めている保管施設
世界中の農作物の種子がかき集められ、ノルウェー北部の花崗岩でできた地下貯蔵庫に厳重に保管されているという。
まるで、これらの種子が地上から無くなることを知っているかのような予防措置である。
ちなみに、花崗岩はジョージアガイドストーンにも使われており、衝撃に強い石材だとされる。
アレクサンドリア図書館に秘蔵の書物があった
イルミナティの内部情報では1万5千年ごとに繰り返される地球物理学的事件があると伝わっているようである。
2~3千年前に焼失したアレクサンドリア図書館には古代アトランティス文明について書かれた書物があった。その書物には、この地球物理学的事件についての記述があるという。
現在、その書物のほとんどが復元されてバチカン図書館に保管されているという噂もある。もちろん、この情報は公になっていないのでイルミナティ関係者だけがアクセスできる情報である。
ライアン氏は「このような事を本気で信じ、自分たちの目的を達成するために行動している人々がいる」ということを知ることが重要だと語る。
新しき日の夜明け
彼らは破壊と再生後の1つになった世界を「新しき日の夜明け」と呼んでいた。
この「新しき日の夜明け」は陰謀論で語られる新世界秩序(ニューワールドオーダー)や世界統一政府(ワンワールド)と同じ意味なのだろう。
これら人類と地球の危機的な出来事をきっかけにして、アングロサクソン(白人)主導によるニューワールドを再生することが目的だと思われる。
アングロサクソン・ミッションについての考察
ライアン氏のYouTube動画の中に出てくる「人口削減計画」について気になった点は次の5つ。
- 地上に住めなくなる
- 地下施設に避難する
- 作物の種は地下に持っていく
- 全人口の避難は不可能
- 人口削減はスムーズな避難のため
①地上に住めなくなる
支配者層の人たちが人口削減計画を急いでいる理由には近い将来、天変地異や氷河期などで急激に環境が変化して、地上に人が住めなくなることが関係しているのだろうか。
②地下施設に避難する
その結果、どのくらいの期間かは不明だが、人類は地下施設での生活を余儀なくされる。
③作物の種は地下に持っていく
長期間、地下で生活することになっても、作物を育てる環境を整備していそうなので、集めた種子は地下に持っていく可能性がある。
④全人口の避難は不可能
地下施設を世界中に作っているとはいえ、80億人の人口はどうやっても収容することは不可能だと考えられる。
だから、できれば地下施設に入り切れる人数まで人口を減らしたい。
⑤人口削減はスムーズな避難のため
とうとうその日がやってきて、地下に避難するとなったとき、地上に置いていく人間。
つまり選別にあぶれた者たちに地下への避難計画がバレれば、邪魔される可能性がある。
なにごともなく平和的にすみやかに地下への避難を実行するための人口削減計画なのかもしれない。
あとがき
一万5千年ごとに文明はリセットされている。古代の図書館の焼け跡から出てきた古文書からその事実を知った支配者層の面々は戦戦恐恐とする。
この地上には、これまでいくつもの文明が生まれてきたが、例外なくこの周期でリセットされてきた。
私たちの文明は、神がつくった破壊と創造のプログラムにあらがおうと必死にもがいている。