アヌンナキは人類を作ったとされる神。
考古学者ゼカリア・シッチンが発見したシュメールの古文書に記されていた名前だ。
彼らはシュメール文明と人類の創造主だといわれる。
今回は、宇宙からやってきた者たちが人類を創造し、高度な文明を与えたという「古代宇宙飛行士説」とその創造主とされる「アヌンナキ」について見て行こう。
アヌンナキとは
アヌンナキとは、
- 古代シュメール
- アッカド
- アッシリア
- バビロニア
などに伝わる神々であり、
- 天空の神「アヌ」
- 大地の女神「キ」
の子孫とも言われる。
名前の由来
アヌンナキの最初の2文字「アヌ」は空を意味し、最後の文字「キ」は大地を意味する。
アヌンナキは「神々」や「空から降りてきた人々」を意味する。
また、シュメール神話に登場する「ヒロヒム」もアヌンナキを指していると言われる。
アヌンナキ「12人の神々」
シュメール神話において筆頭とされる天空神「アヌ」とその子孫の神々をアヌンナ(神たち)や「12柱」と呼ぶ。
- アヌ・・・天の神
- エンリル・・・大気の神
- エンキ・・・淡水と知識の神
- エレシュキガル・・・冥界の女神
- イナンナ・・・戦いの女神
- ナンム・・・原初の海の神
- ニンフルサグ・・・地上の女神
- ナンナ・・・月の神
- ニンガル・・・ナンナの妻
- ニンリル・・・大気の女神でエンリルの妻
- ニヌルタ・・・農業の神
- ウトゥ・・・太陽の神
ギリシャ神話「オリュンポスの十二神」
シュメール神話 | ギリシャ神話 | |
---|---|---|
神々 | 十二柱 | オリュンポスの十二神 |
アヌンナキが登場するシュメール神話は世界最古の文学作品とも言われる。
不思議なことにシュメール神話と「旧約聖書」、「ギリシャ神話」には似たような話が存在する。
また、ギリシャ神話の「オリュンポス十二神」は、シュメール神話に登場する十二神がモデルだとされる。
旧約聖書「ノアの方舟」
シュメール神話 | 旧約聖書 | |
---|---|---|
洪水 | 洪水物語 | ノアの方舟 |
例えば、シュメール神話の「ギルガメシュ叙事詩」に登場する「洪水物語」と旧約聖書の「ノアの方舟伝説」は、ほぼ同じ内容である。
ノアの方舟伝説とギルガメシュ叙事詩については、こちらの記事で。
アヌンナキと古代宇宙飛行士説
人類の誕生に関する1つの説として、「古代宇宙飛行士説」というものがある。
これは遥か昔に地球にやってきた宇宙人が、自分たちの遺伝子と当時地上に生息していた猿人(類人猿)の遺伝子を掛け合わせて人類を創造し、高度な文明を与えたという説である。
近年になっても猿から人間に進化したとする明確な証拠が見つからないため(ミッシングリンク)、「ダーウィンの進化論」を疑う人も増えている。
古代宇宙飛行士説を広めたスイスのSF作家エーリッヒ・フォン・デニケンは、
- 巨大な考古学遺跡やオーパーツは宇宙人がつくった
- 宇宙人は類人猿から人類をつくった
- 世界各地に残っている神話の神は宇宙人を神格化したもの
と主張している。
人類はアヌンナキの遺伝子操作により誕生?
当時、地球にいた猿人の卵子を摘出し、アヌンナキの精子と体外受精をおこなったという。
この時、アヌンナキから「テエマ」と「シル」という物質を取り出したというが、テエマが遺伝子でシルが精子だとされる。
- テエマ・・・遺伝子
- シル・・・精子
このことから、人類の創造主たるアヌンナキにも男女(雄雌)の性別が存在し、人類はアヌンナキと猿人のハーフだということになる。
また、人類が作られた当初は「生殖機能」が備わっていなかったため、アヌンナキの女性が人類を出産していたが、出産を続けることが負担になっていた。
そのため、アヌンナキは人類に生殖機能を与え、人類だけで人口を増やせるようにした。
アヌンナキの目的は金の採掘
そもそも、アヌンナキが地球にやってきた目的は金を採掘することだったと言われている。
というのも、アヌンナキの母星「惑星ニビル」はオゾン層が破壊され地熱と大気が宇宙に流れ出し、絶滅の危機に瀕していたという。
だから、環境の悪化を食い止めるために、惑星の周りを金の粒子で覆う必要があったという。
人類が作られた理由はアヌンナキの負担軽減と労働力の確保
アヌンナキが人類を創造した理由は「労働力の確保」だった。
要するに奴隷である。
当初、金の採掘作業はアヌンナキたちのみで行われていたが、度重なる重労働で不満の声も大きくなり、下級アヌンナキが反乱を起こす一歩手前まで来ていた。
そんな事情もあり、アヌンナキ自身の負担を軽くするため、新しい労働力の確保が急務となった。
そこで考案されたのが、類人猿を利用して人類を創造するという労働力の現地調達であった。
アヌンナキの姿と特徴
エイリアンの情報サイトで語られるアヌンナキの身体的な特徴は次のようなものだ。
- 身長は2メートル以上
- 目が赤い
- 肌は雪のように白い
- 長寿(何百年も生きる)
アヌンナキの姿は人間とほぼ同じとされるが、その寿命は長く、何百年も生きたと言われる。
また、シュメール文明の壁画には、頭が鳥で体は人間の姿をした「鳥人間」のような絵が描かれているが、あれはアヌンナキがヘルメットを被り、宇宙服に身を包んだ姿だと推察されている。
アヌンナキは巨人だったのか
壁画などに描かれているアヌンナキの姿は一緒に描かれている他の人間たちよりも巨大で、いわゆる「巨人」を彷彿とさせる。
アヌンナキの身長は2メートル以上という特徴からしても、彼らが巨人だった可能性は十分に考えられる。
冷凍保存で発見された巨人はアヌンナキなのか?
リアルかフェイクか怪しいところだが、「イランの洞窟で推定年齢12,000歳の巨人が仮死状態で発見」された。
巨人はガラス製のカプセルに収められているが、このカプセルはSF映画に登場するような「冷凍睡眠装置」ではないかと考えられている。
洞窟は約30メートルの暗黒物質で覆われていて、その内部には解読不能な文字で埋め尽くされていたという。
この巨人が40万年前に地球にやってきた「アヌンナキ」ではないかと囁かれている。
アヌンナキと日本人の共通点
シュメール文明と日本は地理的にも離れており、一見何の関係も無さそうに思える。
しかし、日本人の起源がシュメールにあると疑われるような共通点が存在するのも事実である。
- 言語
- 三種の神器
- 多神教
- 日本神話
- 天皇に伝わる菊の御紋
①言語
日本語と古代シュメール人が発明した「楔形文字」は、筆記の複雑さにおいての共通点が指摘されている。
漢字や「ひらがな」などが複雑に混じり合う日本語と同様に、楔形文字は言葉や音節を表すのに数百もの文字を組み合わせて構成されている。
②三種の神器
天皇家には、次のような三種の神器(さんしゅのじんぎ)と呼ばれる伝説の法具が存在する。
しかし、シュメールや古代バビロニアにも「鏡・首飾り・剣」という組み合わせの三種の神器が存在するという。
- 八咫鏡(やたのかがみ)
- 八尺瓊勾玉(やさかのまがたま)
- 草薙剣(くさなぎのつるぎ)
③多神教
シュメールはもともと、人間以外の
- 動植物
- 自然
- 概念
- 無生物
- 神仏
などの擬人観を通した多神教が信仰されていた。
日本にも八百万の神(やおよろずのかみ)を信仰する「神道」が古くから存在するが、これも多神教の一種だと言われている。
ここにもシュメールとの共通点が見いだせるだろう。
④日本神話
日本神話といえば、8つの頭と尾を持つ巨大な怪物「ヤマタノオロチ」が有名だが、シュメール神話にも、7つの首を持った竜が登場する。
ちなみに、草薙剣(くさなぎのつるぎ)はスサノオがヤマタノオロチを退治した際に、その体内から現れた伝説の剣だが、怪物を倒して剣を手に入れるという経緯までもが一致しているという。
天孫降臨の神はアヌンナキか?
また、日本神話には天孫降臨(てんそんこうりん)という伝説もある。
これは、天から降りてきた神々が日本列島を創り、日本を建国したという話だ。
空からやってきたアヌンナキが人類を創り、文明を発展させるために知恵を与えたという話とよく似ている。
⑤アヌンナキと天皇家に伝わる菊の御紋
古代シュメールの粘土板には日本の天皇家を表す「菊の御紋」と同じマークが彫られている。
このマークはシュメール文明において「最高神」を意味するという。
サダム・フセインとシュメール王朝の腕輪
サダム・フセインはテレビ報道の際に「菊の御紋の入った腕輪」を付けていた。
それを見た記者は「その腕輪のデザインは日本の皇室の物とよく似ていますね?」と質問した。
すると、フセインは「このマークはシュメール王朝時代の王の紋章なのだ」と答えたという。
かつて日本の最高神とされた天皇家とシュメール王朝の紋章が同じというのは、単なる偶然なのか。
また、日本にはユダヤとの共通点を指摘する「日ユ同祖論」という説も存在していて興味深い。
アヌンナキは嘘だったのか
この世界にはアヌンナキの存在を否定する声も存在している。
なぜならば、彼らが実在していたとする証拠が見つかっていないからだ。
惑星ニビルの存在を認めたNASA
NASAは、惑星ニビルの存在を認めている。
ニビル星は、海王星とほぼ同じ大きさで、細長い楕円を描きながら太陽の周りを回っているのが観測されている。
ゼカリア・シッチンはフリーメイソンのメンバー
人類の起源は「アヌンナキ」だと唱える考古学者ゼカリア・シッチンは秘密結社フリーメイソンのメンバーだったという噂も囁かれている。
この「アヌンナキ説」を提唱することに組織的な陰謀が隠されているのかどうかは不明だが、それについて考察してみるのも面白いかもしれない。
アヌンナキの存在に既存の宗教を破壊するだけの威力があるのかは微妙なところではあるが・・・とかね。
地球に来ているとされる宇宙人の種族
地球に来ている宇宙人は、なにもアヌンナキだけとは限らない。
これまで、地球には以下のように何種類ものエイリアンが訪れたとされている。
- レプティリアン
- グレイ
- ノルディック
- シリウス星人
- オリオン星人
- アルクトゥルス星人
- プレヤデス星人
その他の宇宙の種族についても紹介しよう。
爬虫類人「レプティリアン」
レプティリアンは、爬虫類の姿をした人型エイリアン。
性格は狂暴で、シェイプシフトという能力を使って人間に変身することも可能だ。
また、彼らの食料は人間の肉や人の発する負のエネルギーだという。
某国の女王がトカゲだという都市伝説は世界的に有名である。
グレイ
グレイは、宇宙人の代名詞とされる存在でレプティリアン同様、悪意を持ち宇宙支配を企むエイリアングループのメンバーとされる。
UFOにまつわる事件やこれまで頻繁に放送されてきたテレビ番組のおかげで、典型的なエイリアンのイメージとして世界中に広がっていった。
また、目撃情報も多く、宇宙人による誘拐事件の主犯とされていた。
- 身長は小柄
- 大きな頭部
- 大きく吊り上がった黒い目
- 灰色の肌
- 小さな鼻と口
この宇宙人は上記のような特徴を持ち、その肌の色から「グレイ」と呼ばれている。
ノルディック
ノルディックは、グレイとは違い、外見は人間そのものといった姿をしている。
その姿は北欧系の白人によく似ているため「ノルディック」と言われる。
また、性格は平和的で、地球人にも対しても好意的である。
あとがき
アヌンナキ説は、惑星ニビルからやってきた宇宙人「アヌンナキ」が人類を創り、知恵を与えたという仮説である。
しかし、この世界に宇宙が無いとすれば、とうぜん宇宙人も存在しないわけで、「アヌンナキ説」に対する見方もガラッと変わってくる。
あるグループは創造主がどうしても宇宙の彼方からやってくるものだと思わせたいらしい。
それはなぜか?
自分たちの立っている大地の底に人類よりも遥かに高度な科学力を持つ何者かが存在していることを隠したいからである。
アヌンナキは我々の足下にいるのかも知れない。
灯台下暗し、上ではなく下だ。
また、宇宙関連の組織は茶番を続けることで毎年の予算を確保している。
ようするに、宇宙へのロマンを語り続けなければ失業して、おまんま食い上げなのだ。
泳ぐのをやめた時マグロは窒息する。
だから「宇宙は広大であり人類のロマンだ。空を見上げよう!」と民衆を煽り続けるのだ。
「私の知る限り、エイリアンが地球に接触した事実はない。少なくとも米情報機関に接触したことはない」
「地底には地底人が棲息し、地上よりも遥かに高度な文明を築いている」
ー エドワーズ・スノーデン
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