不思議な話

グァンタナモ収容所は必要悪か?毒をもって毒を制するということ

グァンタナモ収容所は必要悪か?

「毒をもって毒を制す」という言葉がある。

権力や財力を使い、法律を自分の都合の良いように作らせ、捻じ曲げ、コントロールするような連中は普通のやり方では裁けない。

つまり、彼らを裁くには、彼らの作ったルールが存在しないグレーゾーン的な場所が必要なのだ。

数年前から陰謀界隈では、ある噂が囁かれている。

それは、小児性愛者や人身売買、アドレノクロムなどに関わっている者、国や政治、経済を私物化し私腹を肥やすグローバルエリート、いわゆる権力に守られて常識的なやり方では罪を問うことが出来ない上級国民は、人知れずこのグァンタナモ収容所へ送られ、裁かれるのだと。

グァンタナモ収容所とは

Camp Delta, Guantanamo Bay, Cuba収容施設の一つ「キャンプ・デルタ・ワン」入口、2005年 image:wikipedia

グァンタナモ収容所とは、2002年にグァンタナモ米軍基地内に作られた収容施設で、これまで約780人が収容されているが、非人道的な取り調べや拷問が問題視されている。

この米軍基地は、キューバ東南部グァンタナモ湾に位置するアメリカ海軍基地であり、中南米と西インド諸島を管轄する「アメリカ南方軍」が管理している。

面積は116平方キロメートルで、キューバにあっても実質的な統治権はアメリカにあると言われる。

グァンタナモ収容所の存在理由

Minors held in Guantanamoグァンタナモの収監者には、少年兵も含まれており、アメリカ国内では、少年は釈放するよう要求するデモが発生している。(写真はカナダ・トロント、2008年) image:wikipedia

グァンタナモ収容所が作られた理由は、アフガニスタンやイラクでの対テロ戦争で拘束したテロリストなどを収容するためだ。

また、20世紀後半からはキューバやハイチの難民も不法侵入者として収容してきた。

さらに、9.11アメリカ同時多発テロ以降は中東からの政治犯を収容し尋問を行なっている。

グァンタナモ収容所は無法地帯

Camp x-ray detaineesエックスレイ・キャンプに到着間際の収監者たち。2002年1月11日。image:wikipedia

グァンタナモ収容所はアメリカの法律もキューバの法律も通用しない治外法権区域で唯一軍法のみが存在する。

アメリカ国内でテロリストの取り調べをしようとすれば、被疑者の人権を保障する合衆国憲法が足枷となり、非人道的な尋問(拷問)が出来なくなる。

しかし、人権を保護する法律の無いグアンタナモでは、自白を強要する拷問などやりたい放題である。

また、基地の周囲は地雷で囲まれていて脱走は不可能だと言われている。

人権団体が内部事情を嗅ぎつけ、施設の存在が明るみに出るまではメディアにも実態が掴めない海外基地と言われていた。

オバマ元大統領がグァンタナモ収容所の閉鎖を支持

Guantanamo detention camp Guard Tower Septembe 12 2007監視塔 image:wikipedia

2008年11月にアメリカ大統領に当選したバラク・オバマ大統領、本名バリー・ソエトロ氏は、グァンタナモ収容所の閉鎖を支持し、任期中には釈放を指示していた。

グァンタナモ収容所の年間維持費は約500億円で、閉鎖できれば年間約200億円の経費が節約できるという。

結局、オバマ氏の任期中にグァンタナモ収容所を閉鎖に追い込むことは出来なかった。

グァンタナモ収容所でハンガーストライキ

Bound, hooded captives, being flown to Guantanamo飛行機でグァンタナモ基地へ輸送されている途中の収監者たち。image:wikipedia

2013年5月、グァンタナモ収容所で100人以上の収容者がハンガーストライキをおこなった。

持ち物検査でイスラム教の経典コーランの中に持ち込み禁止物がないかチェックされたことが原因だという。

ハンストに対する収容所の対応は厳しく、飢餓により衰弱した収容者にはホースを口に挿入し食事を流し込んでいる。

アメリカは9.11同時多発テロ以降、テロとの関係が疑われる外国人を令状もなしで逮捕して、グァンタナモ収容所に連行し拘禁してきた。

収容者は拷問まがいの取り調べを受け、起訴もされず、裁判も受けられないまま、長期に渡って単に拘束され続けていた。

トランプ前大統領がオバマ氏を批判

2017年3月には、時の大統領だったトランプ氏が、「オバマ前政権がグァンタナモ収容所から釈放した凶悪な囚人たちが再び戦場に戻っている」とツイッターに書き込み批判した。

2016年9月、アメリカ国家情報長官室により発表された報告書によれば、2009年1月以降に釈放された収容者161人のうち20人がテロおよびその支援活動に復帰した可能性があるとされている。

バイデン政権下で収容所から初の移送

2021年7月19日、アメリカ国務省は「2002年からグァンタナモ収容所に収容されていたモロッコ人男性1人」を本国に送還したと発表した。

バイデン政権下で、グァンタナモ収容所から収容者が移送されたのは今回が初。

現在も39人が拘束されているという。

グァンタナモ収容所の閉鎖問題

これまで、グァンタナモ収容所が閉鎖できなかった理由としては、テロリストの被疑者を含む収容者をアメリカ国内で抱えることに議会が激しく反発しており、野党、共和党だけでなく、民主党の中にも収容所の閉鎖に反対する声が根強いからだ。

バイデン政権ではグァンタナモ収容所の閉鎖を目指しており、今回の移送も閉鎖に向けての一環とみられている。

かつての、オバマ政権下でも閉鎖を目指していたが実現せず、トランプ前大統領にいたっては閉鎖に反対していた。

余談だが、グァンタナモ収容所の閉鎖を目指すオバマ氏やバイデン氏、クリントン氏、ヒラリー氏、ベン・ロスチャイルドなどは、グァンタナモ収容所に送られて、国家反逆罪の罪ですでに処刑されているという嘘のような噂も存在する。

その噂話に関連してくるのが、ロンメル死やゴムマスクを着けた影武者の話題なのである。

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