ジャパンハンドラーとは、日本を飼い慣らした人物たちだ。この者たちは日本政府や社会構造の弱点を知り尽くすグローバリストの手先とも言われる。
現在、国民が政府にDVされているという話も、この連中が絡んでいるからだという噂もある。つまり、国会も彼らの言いなりで、都合よく日本の法律や政策に口を出す、いわば支配者層と政府の橋渡し的な存在である。
ジャパンハンドラーの面々は、CSIS(戦略国際問題研究所)という米国に本拠を置くシンクタンクに所属、もしくは繋がりがある。今回は、ジャパンハンドラーとCSISについて簡単にまとめてみた。
- ジャパンハンドラーとCSISについて
CSISとは
CSISは米国・ワシントンに本拠を置く民間のシンクタンク(諸分野に関わる政策立案、政策提言をする研究機関)で戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)の略である。
- サム・ナン
- ジョン・ヘイムリ
- ヘンリー・キッシンジャー
- リチャード・アーミテージ
- ズビグニュー・ブレジンスキー
理事会のメンバーには政府やCIA(米国中央情報局)の高官も名を連ねていて、CIAの別同部隊とも言われている。
公式には特定の政党に縛られない「超党派」を表明しており、米国民主党や共和党のそれぞれの人材が関与しているとされる。
創設にイエズス会が関与
CSISの前身であるジョージタウン大学戦略国際問題研究所は、イエズス会の神父エドマンド・アロイシャス・ウォルシュが、1919年に学内に創設した「エドマンド・A・ウォルシュ外交学院」から発展したものだ。
ウォルシュは地政学者カール・ハウスホーファーの弟子で、「外交政策」という学問を米国に広めることを目的としていた。ちなみに、ハウスホーファーは、良くも悪くもアドルフ・ヒトラーに影響を与えた人物である。
1987年、大学から独立したCSISは米国の安全保障に関わる組織との繋がりが強いとされる。イエズス会といえば、バチカンとの繋がりが深いとされるが、その組織がCSISの設立に関わっているのは闇が深い。
CSISのメンバー
ジャパンハンドラーやCSISのメンバーとして特に有名なのが以下の3人。
- ジョセフ・ナイ(ハーバード大学・国際政治学者・元政府高官)
- リチャード・アーミテージ(アメリカ軍人・政治家・元国務副長官)
- マイケル・グリーン(CSIS副理事長)
ジョセフ・ナイ
ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は、国際政治学者でありアメリカ民主党政権で政府高官を務めたジャパンハンドラーの1人だ。
ソフト・パワー論(政治力や文化的影響力)の概念を提唱するアメリカ政治学界の第一人者。彼はリチャード・アーミテージと対日政策の提言書である「アーミテージ・リポート」を共同作成した。
これまでに作成されたアーミテージリポートでは、アジアの諸問題に対処するために以下を提言、要望をしてきた。
- 日米関係の強化および対等化
- 日米両国の防衛協力強化
- 集団的自衛権の行使
- 自衛隊海外派遣の推進
- PKOへの参加拡大
- 従軍慰安婦問題の解決
- 日本のTPP参加要請
リチャード・アーミテージ
リチャード・アーミテージは、アメリカ合衆国の元軍人で政治家。また、ジョージ・ブッシュ政権で第13代の国務副長官を務めている。
これまでジャパンハンドラーとして日米外交の大きな役割を果たしてきた。彼の日本や東アジア全般の安全保障についての発言はつねに注目を集めている。
- 爆撃して石器時代に戻すとパキスタン大統領を脅す
- アメリカ同時多発テロを受け日本に共闘を要請
- 憲法9条は日米同盟にとっての障害だと発言
- 日本人拉致問題では北朝鮮への圧力路線をアピール
- 総理大臣は靖国参拝すべき
①「爆撃して石器時代に戻す」とパキスタン大統領を脅す
2006年に放送された米CBSのドキュメンタリー番組でパキスタンのムシャラフ大統領が次のようにアーミテージに脅迫されていたと告白した。
「2001年の米国によるアフガニスタン侵攻に協力しなければ、パキスタンを爆撃して石器時代に戻す」
これについてはアーミテージ自身も言葉の表現は違うが、かなりラフな言葉で協力を要請したのは事実であると認めている。
②アメリカ同時多発テロ事件を受け日本に共闘を要請
2001年、アメリカ同時多発テロが起きた際には、国際的なテロに関して日本に共闘を求めた。
イラク戦争開戦時には以下のように日本の役割を野球に例えて発言し、話題になった。ようするに、憲法9条を無視して戦場に出てこいということだ。
「野球場に来たら観客ではなく、野手でも代打でもいいから試合に出ろ」
③憲法第9条は日米同盟にとって邪魔な存在
2004年7月には、日本国憲法第9条が日米同盟の障害になっていると発言し、物議をかもした。
④日本人拉致問題では北朝鮮への圧力路線をアピール
拉致問題では圧力路線を主導し、2004年には北朝鮮のテロ支援国家指定の根拠に拉致問題を明記させた。
⑤総理大臣は靖国神社を参拝すべき
2005年、TBSのニュース番組に出演した際には、総理大臣の靖国参拝問題について次のように言及している。
「日本の総理大臣が中国をはじめ他国から靖国神社参拝を批難されるなら、逆に参拝すべきだ。なぜなら内政干渉を許してはいけないからだ。また、すべての国が戦死者を祀るが国それぞれのやり方があっていい」
マイケル・グリーン
CSISを語る上で外せないのがマイケル・グリーンである。米国の政治学者であり、CSISの副理事長兼日本部長を務める彼を「陰の総理大臣」という人もいる。
グリーンの専門は日本の安全保障で、これまで発表してきた日本の政策に対する提言書「アーミテージレポート」にも執筆者として関わっている。
また、ジョージ・W・ブッシュ政権時代には以下の国家安全保障会議の役職を歴任した。
- 日本・朝鮮担当部長(2001年4月-2004年1月)
- アジア上級部長(2004年1月-2005年12月)
日本の政治家では安倍晋三と仲が良く、ブッシュ政権時には日米両政府のパイプ役を務めた。要するに、アメリカ版「竹中平蔵」である。
彼は日本に対して政治的にも経済的にも圧力をかけ、与党トップや経団連も日本をどうするかについての会議を年に何度も開いている。
これまで彼らの命令に背いた者はCIAや特捜部が失脚させてきたという話も囁かれている。ネット上では、マイケルグリーン氏が言ったとされる次の言葉が有名だ。
名言:『日本の総理大臣はバカにしかやらせない』
アーミテージレポートとは
アーミテージレポートとは、米国の「対日外交の方針」や「日本政府への政策提言」などをまとめた報告書のことである。
この報告書はリチャード・アーミテージやジョセフ・ナイといったCSISメンバーの超党派グループにより作成され、数年おきに発表される。つまりはアメリカ様からの命令書だ。
アーミテージレポートは、これまで「第1次~第5次」まで発表されているが、特に第3次アーミテージレポートの内容は皆さんにもお馴染みだろう。
第3次アーミテージレポート
2012年の第3次アーミテージレポートでは「日本は一流国家であり続けるか、二流国家に甘んじるかの瀬戸際に立たされている」と指摘し、次のような提言、要求をしている。
ようするに、「アメリカの言う事を聞かないと、日本は国際社会から消えるぞ」というのだ。
貧困国に転落し、いまや三流国家となった日本は先進国に見捨てられることをおそれ、必死に海外へのバラ撒き政策を展開する。国民は日々、偽政者による外交もどきを見せられている始末。
- 集団的自衛権の行使容認
- ホルムズ海峡の地雷撤去
- 原発再稼働
- 日韓歴史問題の解決
- TPP参加
CSISと関わりのある日本人
CSISと関わりのある日本人たち。
- セクシー進次郎(自民党)
- 浜田和幸(自民党・日本維新の会)
- 辻清人(自民党)
- 渡部恒雄(研究家・歯科医師)
現在では日本の将来有望な若手官僚や政治家(候補)などがCSISに出向し、学んでくることが慣習となっているようだ。
皆さんもご存知のCSIS・マイケルグリーンの弟子だったセクシー議員なんかは特にその影響が色濃く出ていると見られる。
CSISと小泉進次郎の関わり
小泉進次郎氏が米コロンビア大学留学時に、CSISの日本部長をしていたのがマイケル・グリーンだった。
小泉氏はCSIS時代にジャパンハンドラーに影響を受けた。かつては父・小泉純一郎氏もCSISと関わりが深かったとされる。
小泉氏は「TPP推進派」であるが、これはジャパンハンドラーの影響が大きいと言える。父は郵政を息子は農業を外資へ。
CSISと関わりのある日本の組織
CSISと関わりのある日本の組織といえば、以下の省庁や一般企業があげられる。職員もCSISの客員研究員として名を連ねている。
また、日本財団の下部組織である東京財団とも協力関係にある。
- 防衛省
- 公安調査庁
- 内閣官房
- 内閣情報調査
- 日本貿易振興機構
- 東京財団(日本財団)
- 損害保険会社
- 日本電信電話株式会社
CSISは子宮頸がんワクチンに言及
CSISは2014年に「子宮頸がんワクチン接種の再開を求める提言」を日本政府に対しておこなっている。
参考:IWJ
水道民営化とCSIS
CSISは水道民営化にも絡んでいる。
麻生太郎氏が「日本の水道をすべて民営化します!」と張り切って宣言すると、隣にいたマイケルグリーンが興奮を抑えきれずに水をがぶ飲みするシーンは有名だ。
日本の水道はCSISと麻生により、娘婿の所属するフランス大手水道会社ヴェオリアへと売られたとされる。この話題にはフランスに嫁いだという娘・彩子さんの話も一緒に出てくる。
- 娘・彩子さんの夫はフランス大手水道会社ヴェオリアの幹部
- 夫・フレデリック・デボン氏はロスチャイルド家の一族
あとがき
第5次アーミテージレポートでは「憲法9条の再解釈による集団的自衛権の行使」などを例にあげ安倍前首相の功績を称えている。投げたボールをくわえて戻ってくる愛犬の頭を撫でる飼い主のように。
2021年6月現在、すでに国民の中には自分たちの乗っている船が泥船だと気づきだしている者もいることだろう。日本をコントロールしているのは日本ではない。
CSISが次に総理をやらせようとしている「バカ」はいったい誰なのだろうか。
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