『私が見た未来』とは、1999年に発売された「たつき諒」さんの漫画である。
この漫画本の表紙に「大災害は2011年3月」と描かれていたことから「東日本大震災を予言した」とされ話題になった。
- 『私が見た未来』で描かれた未来予言について
『私が見た未来』に描かれた予言
漫画『私が見た未来』は、1999年にペンネーム「たつき諒」名義で発売された漫画である。
この作品は、1994年~1998年に雑記「ほんとにあった怖い話」、「恐怖体験」に掲載された漫画をまとめたものである。
復刻版が発売されている
現在、中古が10万円以上というプレミア価格で取引され、かねてより復刻版を望む声が多かったため、「2021年10月」より復刻版が1200円で発売されている。
復刻版『私の見た未来』の表紙の帯には「本当の大災害は2025年7月にやってくる」というキャッチフレーズが。
たつき諒とは
- ペンネーム:たつき諒(竜樹 諒)
- 性別:女性
- 生年月日:1954年12月2日
- 年齢:67歳(2021年10月現在)
- 趣味:旅行
- 職業:元漫画家(1999年引退)
たつき諒(竜樹 諒)さんは、神奈川県横浜市出身の女性漫画家で1975年にデビュー以降多数の読み切り作品を発表していた。
- もともとストーリー作りが苦手だった
- 漫画を描く作業で体を痛めた(長時間机の前に座り続けることにより肩や背中、腰などを痛めた)
- 体力の限界
たつき諒さんは「私が見た未来」発売の1999年に漫画家を引退している。
『私の見た未来』の内容とは
漫画『私の見た未来』には、「たつき諒さんが見た夢」と「友人の恐怖体験」が描かれている。
たつき諒さんは、1980年頃からたびたび予知夢を見るようになったという。
また、1980年~1996年の期間には「大地震や災害で人が亡くなる夢」を見ることがあり、それが漫画の題材になるのではないかと思い日記に書いて記録していた。
引退後の現在も予知夢を見続けており、夢日記も継続中である。なお、たつき諒さんは幽霊を見たりといった霊感的なモノはいっさい持ち合わせていないという。
漫画『私の見た未来』に描かれた10の予知夢
- 阪神・淡路大震災
- 東日本大震災
- 新型コロナウイルス
- 富士山の噴火
- 神奈川県を大津波が襲う
- 近所の公園で女性が亡くなっていた
- 友人を振った男の顔
- 尾崎豊の死
- フレディ・マーキュリーの死
- ダイアナ妃の死
①阪神・淡路大震災
1995年1月2日には、15日後か15年後に神戸の大地がひび割れている映像と文字の夢をみた。
その15日後の1995年1月17日、阪神淡路大震災が起き、神戸の町は大きな被害にみまわれた。
今回は15日後か15年後という2択ではあったが、的中させている。
②東日本大震災
1996年3月11日には、「大災害は2011年3月」という映像と自分の顔をケガする夢をみた。
漫画「私の見た未来」の表紙デザインで手で顔の半分を隠しているのはそれを表現しているとも言われる。
夢の15年後の2001年3月11日、東日本大震災が起き、夢のとおり、たつき諒さんはケガをしたという。
この時、筆者もたつき諒さんと同じ神奈川県横浜市に住んでいて、職場の建物がものすごく揺れたのをおぼえている。
この夢でも「3月11日」という日付は一致している。
③新型コロナウイルス
1995年には、2020年頃に未知のウイルスが現れて、4月をピークに消え、10年後にまた現れるという夢をみた。
夢を見た25年後の2020年に新型コロナウイルスが発生し、パンデミックが世界を覆い尽くした。
しかし、新型コロナが最初に発生したのは中国で2019年10月頃ではなかったかと筆者は記憶している。
少しこじつけに近いかも知れないが、この予知夢の日付に寄せていくなら、日本で最初に緊急事態宣言が発せられたのが2020年4月であるが、これならどうか。
④富士山の噴火
1991年8月20日、富士山が噴火した瞬間を遠くから眺めている夢をみた。
この夢はうっすらとしていて、詳しい被害状況は見えなかったという。
また、この予知夢は幸いな事にまだ正夢になっていない。
⑤神奈川県を大津波が襲う
1996年か1999年6~9月のあいだに、神奈川県の某所に大津波が来る夢を見た。
そこでは、かつて無いほどの引き潮が街を襲い、たつき諒さんは巨大な津波に飲み込まれてしまった。
次のシーンでは、どこかの部屋で腕時計を見ていて、時計は午前か午後か不明だが5時ごろで止まっていた。
外に出て見ると、大きな歩道橋が目に付き、渡ってみたが先が無かった。
街は破壊され、海には大きな船が2隻停泊していたが、そのうち1隻は津波の被害でボロボロになっていた。
今のところ、神奈川県に大津波も来てはいない。
+15年の法則に当てはまれば、15年後の2026年6月~9月となる。
⑥近所の公園で女性が亡くなっていた
場所はハッキリとは分からなかったが、水色のワンピースのような服装の女性が立っていて、何かを訴えているような夢をみた。
しばらくして、近所の公園に散歩に行くと、その公園が夢に出てきた公園とソックリなことに気がついた。
数日後、その公園で亡くなっている女性が発見されニュースになっていた。
被害者の女性は夢に出てきた女性と同じ水色のワンピースを着ていたという。
⑦友人を振った男の顔
あるとき、友人を振った男の顔が夢に出てきた。
その似顔絵を描いて友人に見せると、自分を振った男性にソックリだと友人は驚いたという。
なお、たつき諒さんは、その男性に一度も会ったことはないという。
⑧尾崎豊の死
1982年4月25日には、日本の男性ロック歌手が亡くなる夢をみた。
その10年後の1992年4月25日には、尾崎豊が26歳の若さで亡くなっている。
尾崎豊は、「15の夜」などのヒット曲で若者に人気の歌手だった。
こちらも、予知夢と亡くなった日にちが「4月25日」で一致している。
⑨フレディ・マーキュリーの死
たつき諒さんは、英国のロックバンド「クィーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーが亡くなる夢を2度も見ている。
- 1976年11月24日、フレディ・マーキュリーが流行り病で亡くなったというテレビのニュースを友人と一緒に見ている夢
- 1986年11月28日、フレディ・マーキュリーの死後に彼の人生が映画化される夢
1度目の夢から15年後の1991年11月24日にフレディ・マーキュリーは「HIV合併症による肺炎」で亡くなった。享年45歳だった。
2018年11月には、フレディの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が日本でも公開されている。
予知夢を見た日時とフレディの亡くなった日にちが「11月24日」で一致している。
⑩ダイアナ妃の死
1992年8月31日には「英国王室のダイアナ妃が死んだ」というイメージの夢をみた。
その夢から5年後の1997年8月31日にダイアナ妃はパリで交通事故により命を落とした。
この予知夢も亡くなった日が「8月31日」で一致している。
予知夢と「+15年」の法則
たつき諒さんの予知夢には「+15年」の法則というものがある。これは災害の夢を見てから、それが現実化するのは15年後、または15年後の倍数年という法則である。
1991年(夢を見た年)→2006年(15年後)→2021年(30年後)→2036年(45年後)
本年2021年8月20日には「富士山の噴火」は見られなかったが、この法則に当てはめるならば、さらに15年後の「2036年8月20日」となる。
ちなみに、2006年に噴火した日本の火山は、「三宅島」や「桜島」など。そして、本日2021年10月20日にはなんと熊本の「阿蘇山」が噴火している。