未確認生物UMAシリーズ第8弾「モスマン」。
モスマンは、1966年からアメリカ合衆国ウエストバージニア州・ポイントプレザント一帯で目撃され出した「空飛ぶ蛾人間」と言われるUMAのことだ。
この記事では、謎の未確認飛行生物「モスマン」について考察していく。
モスマンとは
モスマンは、その名のとおり「蛾人間」という意味の造語である。
地元の住民は、このUMAのことを単に「バード(鳥)」と呼んでいたが、メディアを通じて「モスマン」という名前の方が一般的には定着してしまったそうだ。
モスマンの特徴
モスマンにも以下のように数多くの特徴がある。
- 体長は約2m
- 腕は無く、背中に大きな翼がある
- 翼はあるが羽ばたかないで飛行する
- 目が大きくギラギラと赤く輝いている
- 目と目の間が大きく離れている
- 鳴き声はネズミやコウモリに似ている
- フライングヒューマノイドに似ている
- 飛行速度は車よりも速く時速160㎞以上で移動する
第一発見者の女性の証言
第一発見者となった女性のテレビインタビューによると、モスマンに遭遇時、車を運転していて時速160キロのスピードで逃げようとしたが、振り切ることができなかったという。
また、彼女は「モスマンはフライングヒューマノイドに似ている」と語っていた。
フライング・ヒューマノイド(Flying humanoid)は、UMA(未確認動物)、未確認飛行物体の一種。人間に似た形をしており、皮膚の色は黒またはこげ茶。空中を飛ぶ事が可能である。超常現象の一種とされる。
出典:ウィキペディア
モスマンに関する4つの事件
モスマンとの遭遇事件として有名な4つのエピソード。
①モスマンが墓地で目撃される
1966年11月12日、モスマンはウエストバージニア州の墓地で初めて目撃された。
ここから、一連の遭遇事件が始まったとされている。
②若者たちが火薬工場跡地で遭遇
その2日後の1966年11月14日、ポイント・プレザントの火薬工場跡地付近で深夜のドライブを楽しんでいた若者たちがモスマンに遭遇し追われた。
車で時速160キロ以上のスピードで逃げても振り切れなかったと証言している。
③飼い犬が拉致られる
同じく11月14日の夜、ポイント・プレザント北東にある町セーラムでも目撃証言が報告されている。
夜間に家の外で飼っている犬が激しく吠えるので様子を見にいくと、暗闇の中に赤く光る2つの目が浮かび上がっていた。
翌朝、飼い犬の姿は無く、火薬工場跡でのモスマン遭遇事件の新聞の記事には「逃げる途中で犬の死体が転がっていた」との記載があったという。
④モスマン最後の目撃証言と橋の崩落事故の謎
モスマンは、最初の遭遇事件から13か月後の1967年12月15日にポイント・プレザントとオハイオ州カノーガを結ぶ橋「シルバー・ブリッジ」付近での目撃証言を最後に姿を消した。
しかし、偶然にもモスマンが姿を消したこの日、この場所で46人の犠牲者が出た大規模な橋の崩落事故が起きている。
この大惨事はモスマン事件をテーマにした映画「プロフェシー」でも描かれています。
モスマンの正体
モスマンの正体については、有名な4つの説がある。
- 鳥類説
- エイリアン・ペット説
- 先住民の呪い説
- 黒いゴミ袋説
①鳥類説
「鳥類説」は、モスマンを
- ワシなどの大型猛禽類
- ツル
- フクロウ
などと見間違えたとする説である。
- 「キィキィ」という鳴き声
- 翼を翻して飛翔し急降下した
という特徴は、イヌワシなどが獲物に襲いかかるときの行動そのものだといえる。
また、モスマンの2mという体長は夜間の暗がりで、目撃者が怯え、実際よりも大きく錯覚してしまったと考えられるのだ。
また、モスマンの「目」についての特徴が、この鳥類説には当てはまらないという指摘もある。
②エイリアン・ペット説
「エイリアン・ペット説」は、モスマンが
- エイリアン(宇宙人)
- 宇宙人のペット・実験動物
などではないかという説だ。
モスマンが出現したポイント・プレザント一帯では、事件前から地元住民によるUFOの目撃例が多発していたそうである。
モスマンの目撃が減っていくと同時に、UFOの目撃報告も減っていったという。
また、モスマンがUFOに向かって飛んでいくところを見たという目撃例があることから「エイリアン・ペット説」が語られるようになった。
③先住民の呪い説
「先住民の呪い説」は、一部の住民の中で語られている説だ。
この説は、モスマンがこの地域周辺で昔から起きていた「土着の怪現象」と結び付けられたことに端を発している。
具体的には、モスマンの出現が、かつてこの地で虐殺されたインディアン「ショウニー族」の呪いだという説である。
⑤黒いゴミ袋説
過去にドキュメンタリー番組の「ディスカバリーチャンネル」でもモスマンが取り上げられたことがある。
番組内では、2003年に撮影された橋から飛び立つモスマンを例にあげ、モスマンは風に流された「黒いゴミ袋」ではないかと結論づけている。
まとめ
モスマン事件には、ほかにも不思議な点がある。
とくに、興味深いのはこの事件の直後から、もともとこの土地には居つかないはずのシロフクロウとヒメコンドルという鳥たちが発見されはじめたという謎である。
モスマンの存在を否定し、この事件の犯人を「鳥のせい」にしたい何者かが、これらの鳥類を野に放ったのではないかという都市伝説や陰謀論も存在するのである。