「奇妙な死に方をした人たち」シリーズもいよいよ大詰めラストの「21世紀編」。
とうとう我々の時代に追いついた。
21世紀には我々の良く知る事件や事故があるのか見ていこう。
その他のシリーズはこちら。
【奇妙な死に方をした人たち①古代編】空から陸ガメが降ってくることもある
【奇妙な死に方をした人たち②中世編】笑い続けて気づいたらヘブン
【奇妙な死に方をした人たち③近世編】ヒゲに生きヒゲに殉ず髭ダンディズムを体現した男
【奇妙な死に方をした人たち④19世紀編】野菜が凶器になることもある
【奇妙な死に方をした人たち⑤20世紀編】死の連鎖ってホントにあったんだ。
奇妙な死に方をした人たち21世紀編
①カニバリズムからベジタリアンになった男
2001年、ドイツ・ベルリンの43歳の男性エンジニアは、自ら志願して人肉嗜食者(カニバリズム)のアルミン・マイヴェスに殺害され、食べられてしまった。
その後、マイヴェスは刑務所の中で菜食主義者(ベジタリアン)になったという。
②猫用の水飲みボウルに顔をうずめ溺死した男
2001年、ニュージーランドの28歳の男性は、床に落とした氷に足を滑らせて転倒し、飼い猫用の大きさ4㎝ほどのプラスチック製水飲みボウルに顔をうずめて溺死した。
③首に装着された時限爆弾で爆死させられた男
2003年、米ペンシルベニア州でピザ配達員ブライアン・ウェルズが銀行強盗を行った直後に、首に取り付けられた時限爆弾で殺害された。
捜査にあたったFBIによれば、銀行強盗は複数人で実行され、ウェルズはメンバーの1人だったが、他のメンバーに裏切られ殺されたと結論づけている。
この事件はのちに「ピザ配達人爆死事件」と呼ばれ、「FBI史上でも有数の複雑怪奇な事件の1つ」とされている。
④照明器具が爆発し死亡した男
2004年、米ワシントン州の24歳の男性は、特殊な作りの照明器具(ラバライト)を乗せていたことに気づかずにストーブを点火し使用していた。
その後、加熱された照明器具が爆発し、破片が心臓に突き刺さり死亡したという。
⑤馬とのアナルセックスで死亡した男
2005年、米ワシントン州のイーナムクロー近郊にある牧場で、ボーイング社のエンジニアだったケネス・ピニャン25歳は、牡馬とのアナルセックス中に事故死した。
この事件はのちに「イーナムクロー馬姦事件」と呼ばれ、シアトル・タイムズが報道したが、この記事は2005年で最も読まれた記事となった。
また、彼の死によりワシントン州では動物との性交とその撮影を禁止する法律が早急に作られ、現在ワシントン州では獣姦罪は重罪であり5年以下の懲役が科せられている。
⑥消火栓に殺された男
2007年、米カリフォルニア州の24歳の男性は、歩いていたところをたまたま飛んできた消火栓が顔面に直撃し死亡した。
この消火栓は、通りすがりの自動車に衝突されて外れ、水圧によって男性のいる場所まで飛ばされてきたという。
⑦エイに殺された女
2008年、フロリダ州の海でボートに乗っていた75歳のアメリカ人女性は、突然海中からジャンプしてきたマダラトビエイと衝突し、ボートの甲板に頭を打ちつけ死亡した。
このマダラトビエイの重さは34㎏で衝突後、エイも死亡したという。
⑧チェーンソーで自分の首を切った男
2008年、英ハンプシャー近郊の村で、解体予定のアパートの最後の住人の50歳男性は、不当な立ち退きに抗議するため、チェーンソーで自分の首を切り落とし死亡した。
⑨シェパード犬との獣姦後に死亡した女
2008年、アイルランドで4児の母である43歳の女性が、ジャーマンシェパードとの獣姦後にアレルギー反応を起こし死亡した。
⑩自慰行為中に死亡した男
2009年、アメリカの俳優デヴィッド・キャラダインは、タイのバンコクのホテルで自慰行為中に死亡した。
遺体には首と性器にそれぞれロープが巻きつけられており、2本のロープは結び合わされてクローゼットの中に吊るされていたという。
地元警察は自殺ではなく、特殊な自慰行為の最中に誤って死亡した可能性があるとの見解を示した。
⑪コヨーテに殺された女
2009年、カナダのフォークシンガーだったテイラー・ミッチェルは国立公園を1人でハイキング中に2頭のコヨーテに襲われ死亡した。
しかし、彼女がコヨーテに襲われている場面を見た者はいない。
⑫干し草のロールベールに殺された男
2010年、イギリスのロックバンドELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のメンバーでチェロ奏者のマイク・エドワーズ62歳は、丘の斜面から転がり落ちてきた約600キロの巨大な干し草のロールベールが運転していた車に衝突して死亡した。
⑬セグウェイの運転中に転落死した男
2010年、セグウェイ社のオーナーのジミ・ヘゼルデンは自社で開発したセグウェイを林道で運転中に崖から転落して死亡した。
⑭ニワトリに殺された男
2011年、米カリフォルニア州で非合法な闘鶏に参加していた35歳の男性は、ニワトリの足に取り付けられたナイフのような鉤爪に足を突き刺されて死亡した。
⑮ゴキブリを食べて死亡した男
2012年、フロリダ州の32歳の男性は、ゴキブリ食いコンテストに参加したが、食べたゴキブリの体の一部に気道を塞がれ、窒息死した。
⑯馬が起こした爆発に巻き込まれ死亡した女
2012年、フロリダ州で獣医として働いていた28歳の女性は、高気圧酸素治療室で馬の治療していた。
治療中、馬が壁を蹴ったひょうしに蹄鉄から出た火花で引火し、爆発が起こり死亡した。
⑰ヘビになった息子がマングースになった父に殺され死亡
2013年、自分がヘビになったと主張した23歳の日本人男性は、2日間にわたり父親による頭突きや噛みつきなどの暴力を受けたのち、死亡した。
父親は、息子に憑りついたヘビを追い出そうとしたという。
⑱ゴミ収集箱に殺された男
2013年、ゴミ圧縮機の中で自分の携帯電話を探している最中に圧し潰されて死亡した。
⑲ビーバーに殺された男
2013年、ベラルーシ(東ヨーロッパ)の60歳男性は、湖に釣りに出掛けた際、野生のビーバーと一緒に写真を撮ろうとして手を噛みつかれ出血多量で死亡した。
⑳牛に殺された男
2013年、ブラジルの45歳男性は、自宅の屋根を突き破って落ちてきた牛に圧し潰されて死亡した。
㉑イタズラで殺された男
2013年、アメリカの58歳男性は、血のつながりのない継子と喧嘩になり、下着のゴムバンドを頭から被せられ窒息死した。
男性は継子に殴られて意識を失ったあとに引っ張り上げられた下着のゴムバンドを被せられ死亡した。
アメリカでは、密かに背後から忍び寄り、ズボンの下のパンツのゴムを引っ張り上げる「ウェッジー」というイタズラがあるが、それがエスカレートしてしまったようだ。
㉒雄牛の彫像に殺された少年
2013年、テキサス州の14歳の少年は、夜に国立牧場遺産センターで「かくれんぼ」をして遊んでいた。
そして、センターの入口付近にある雄牛の彫像のツノに胸部を貫かれて死亡した。
㉓ヤギに殺された少年
2014年、トルコの13歳の少年は、保護フェンスを乗り越え、屋上から飛び降りたヤギに圧し潰されて死亡した。
このヤギは、少年の父親がイスラム教の祝祭の日(イード・アル=アドハー)に生贄として供えるために購入したものだったが、その日までヤギを保管するのに適した場所がなかったため、仕方なく自宅アパートの屋上に置いていたという。
㉔食材の蛇に殺された男
2014年、中国広東省でレストランのシェフとして働いていた男性は、コブラをスープの食材にするため頭部を切断したが、その20分後に切断した頭部に咬みつかれ死亡した。
㉕ジェット機のエンジンに吸い込まれた男
2015年、エア・インディアの整備士だった40代の男性はジェット機のエンジンに吸い込まれ死亡した。
㉖隕石に殺された男
2016年、インドでバスの運転手をしていた40歳の男性は、空から降ってきた隕石に当たり死亡した。
この隕石により付近の地面に幅61㎝のクレーターが作られた。
㉗ウォータースライダーで死亡した少年
2016年、アメリカの10歳の少年は、ウォータースライダーの「いかだ」から放り出され死亡した。
㉘キングコブラに咬まれたが治療を拒否して死亡した歌手
2016年、インドネシアの歌手イルマ・ブレは歌唱中に生きたヘビを使ったパフォーマンスをする事で知られていた。
あるコンサートで誤ってキングコブラに咬まれてしまったが、治療を拒否し続けたため死亡した。
㉙車とレンガの壁に挟まれて死亡した俳優
2016年、リブート版「スター・トレック」に出演していた俳優アントン・イェルチンは、ロサンゼルスの自宅前で自分の車とレンガの壁に挟まれた状態で死亡しているのが発見された。
イェルチンの自宅前の道は坂になっており、エンジンはかかったままでギアはニュートラルに入ったままだった。
㉚象が投げた石に当たって死亡した少女
2016年、モロッコの動物園に来ていた7歳の少女は、囲いの中の象が投げた石に当たって死亡した。
㉛自慰行為中に死亡した女
時期不明、62歳の日本人女性は、キュウリを使用して自慰行為を行っていた最中にくも膜下出血で死亡した。
㉜回転レストランで死亡した少年
2017年、ジョージア州のウェスティン・ピーチツリープラザホテルの最上階にある「回転レストラン」で5歳の少年が回転部と非回転部の間の隙間に頭を挟まれて死亡した。
回転レストランとは、フロアがゆっくりと回転し、客が360度のパノラマビューの景色を見ながら食事が楽しめるレストランのことである。
㉝消火栓の水で溺れた男
2017年、アメリカの89歳男性は、運転中に消火栓に衝突し、噴出してきた水により溺死した。
奇しくも、この日は男性の誕生日だったという。
㉞ゴルフカートとワイングラスの破片に殺された女
2017年、カリフォルニア州のゴルフ場に来ていた58歳の女性は、ワイングラスを手に持った状態でゴルフカートから落ち、割れたワイングラスの破片が刺さって死亡した。
㉟泡だて器で死亡したブロガー
2017年、フランスのフィットネスブロガー兼モデルのレベッカ・ビュルジェール33歳は、高圧ガス式の泡だて器を使用中に爆発し、部品が胸部に直撃して死亡した。
㊱釣り針を電線に引っ掛けて感電死した男
2017年、トルコ系オランダ人の麻薬密売人の42歳男性は、魚釣りをしている最中に釣り針を電線に引っ掛けてしまい感電死した。
この男性は、ある裁判の証人であったが、証人としての重要度が低いとして当局は事故死とした。
㊲ゴーカートの車輪に髪が絡まり死亡した女
2018年、インドの遊園地でゴーカートに乗っていた28歳の女性は、走行中に髪が車輪に絡まってしまったが、カートは止まることなく走り続け頭皮が剥がれて死亡したという。
㊳飛行中のジェット機の窓から外に吸いだされ死亡した女
2018年、アメリカのサウスウエスト航空1380便に乗っていた43歳女性は、飛行中に割れてしまった窓ガラスから体を外に吸い出された。
その後、客室に引き戻されて心肺蘇生が行われたが死亡した。
死因は頭部、首、胴体への打撲だとされている。
㊴寄生虫に殺された男
2018年、オーストラリアの29歳男性は、仲間にけしかけられてナメクジを食べたことで広東住血線虫症(かんとんじゅうけつせんちゅうしょう)にかかってしまった。
その後、彼は8年間の闘病の末に死亡した。
広東住血線虫とは、幼虫から成虫になるまでに「ナメクジ」から終宿主の「ネズミ」へと宿主を変えながら成長する寄生虫で、ネズミの血管の中から発見されたことにより「住血」と命名された。
㊵ヤモリに殺された男
2018年、オーストラリアの34歳男性は、度胸試しと称して「ヤモリ」を食べたが、その10日後にサルモネラ感染症で死亡した。
まとめ
「奇妙な死に方をした人たち21世紀編」で特に印象深いのはアメリカの俳優デヴィッド・キャラダイン氏の死に方。
キャラダイン氏のマネージャーは、ベッドの上にあった足跡がキャラダインの靴と一致しないことや遺体の両手が体の後ろで縛られているとして他殺を主張していた。
しかし、部屋が内側から鍵がかかっていたことや、争った形跡が無いことから地元警察は他殺や自殺ではなく、特殊な自慰行為の最中に誤って死亡した可能性があるとの見解を示した。
上の式の組み合わせをみると、どうしても最近表沙汰になってきている「アレ」を連想してしまいますよね。
少し前に日本でもあやしいのが数件あったような。