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【書評・習慣が10割】これまでの人生で身につけた悪習慣はクソである。

新しい目標や趣味など。

始めたはいいけれど、いつも3日坊主で終わってしまい何度となく苦汁をなめてきた方もいらっしゃるだろう。

  • ダイエット
  • 資格取得の勉強
  • 英会話
  • 貯金
  • 禁煙
  • 早寝早起き
  • 1日1記事

もう、いい加減、自分の覚悟の無さに辟易である。何を隠そう筆者も挫折した回数を数え上げたらキリが無く、枚挙にいとまもない。

ちなみに禁煙というワードが出たのでモノはついでで私ごとではあるが、去年はじめた禁煙の記事である。

タバコをやめたら体に起きる変化と搾取されないという考え方

もう2度とタバコで納税することも搾取されることも無く、2021年3月をもって禁煙1年達成。

人生100年時代、一寸先は闇。これからの世紀末な世の中を生き抜いていくには習慣がすべてと言っても過言ではない。

我々は習慣を身につけ、そして武器にして迫りくる地獄を生き抜かねばなるまい。そんなわけで、今回は、吉井雅之著「習慣が10割」という本をご紹介する。

吉井雅之著「習慣が10割」を読んだ感想

著者の吉井雅之(よしいまさし)氏は、これまで5万人の人生を変えてきた習慣形成のプロである。

マイナス思考で生きてきた自分自身に嫌気がさし、人生を諦めていたそんなある日「習慣がすべてを決めている」という言葉と出会い一念発起。

当時32歳のフリーターであったが、数多くのセミナーに参加し、その後、人材教育の仕事に就くと、2005年に習慣術で日本の大人を元気にするコンサルティング会社「シンプルタスク」を設立した。

現在は脳科学に基づいたビジネスマンの能力開発、スポーツチームや受験生などのコーチングも手掛けている。

第1章の見出し

本書は5章構成で2307ページ。文章は、まあまあの量で読み応えがあり。

第1章の見出しだけでも次のような魅力的なタイトルが並んでいる。

1 習慣がすべてを決めていた!

2 あなたは習慣に操られている

3 習慣を変えれば人生が変わる!

4 朗報!カンタンに「習慣化」できるシンプルな技術

5 習慣は、あなたの武器になる

6 仕事、人間関係、お金、健康…習慣の力ですべてうまくいく

7 習慣は、誰でも、何歳からでも身につけられる

8 意思もやる気も才能もいらない

9 私はもともと何も続かなかった…

10 習慣の力で、思い描いた通りの自分になれる!

僕が感じた「習慣が10割」のポイント

本書「習慣が10割」の中で、僕が引っ掛かったポイントをサラッとご紹介しよう。

  1. 習慣がすべてを決めていた!
  2. あなたは習慣に操られている

①習慣がすべてを決めていた

本書では、「今の自分は過去の習慣でできている」と語られている。人は物事が上手く行かないとマイナス思考に陥り、これは「自分のせいじゃない」と思いたい気持ちが出てくる。

しかし、そんな時こそ「今の自分を作り上げたのは、自分自身である」と本書は攻めに徹し、愛ゆえに僕らへムチを打つのだ。

具体的には、以下のようなこれまでの人生の中での一つひとつの積み重ねが今の自分を作り上げている。

  • 過去の言葉
  • 過去の行動
  • 過去の思考

つまり、習慣が人生のすべてを決めていると言える。

生まれたばかりの赤ん坊に、「勉強のできる赤ん坊」「勉強ができない赤ん坊」はいないだろうし、生まれたばかりの赤ん坊に才能や性格の優劣はない。

たしかに、年齢を重ねて学校へ上がるとクラスには「成績の良い子」「成績の悪い子」が存在するようになる。

しかし、それは生まれ持った才能の差ではなく、単に「コツコツ勉強する習慣がある子」「コツコツ勉強する習慣がない子」がいるだけという例を挙げている。

つまり、「習慣の差」が現れただけであって「才能の差」ではないのだ。

これまでの人生の中で数多あまたの天才や才能と戦い続け、心身ともに疲れ切ってしまった私達にも一筋の光が射している。人の能力に差はなし。あるのは習慣の差だけである。

②あなたは習慣に操られている

「習慣とは脳への刷り込みが無意識の行動に反映されたものである」とも語られている。

私たちは、生まれた時はみんな平等でまっさらな状態なのに、どうして成長すると差が生まれるのだろうか。

その理由は「刷り込み」だと著者は言う。

物心ついた頃から、まわりに「あなたはダメな子ね」とか「あなたには無理よ」と言われ続けた子は「自分はダメな子」とか「自分には無理」と思うようになるという。

その積み重ねが、本当に自分を「勉強のできない子」「運動のできない子」に作り上げてしまう。

反対に、小さな頃から「あなたならできるよ」と言われ続けた子どもは、自分ならできると思うようになる。

その積み重ねが、自分を「勉強ができる子」「運動ができる子」に作り上げていく。また、刷り込まれるのは他人の言葉だけではない。

「自分には無理だ」とか「どうせうまくいくはずがない」といった、自分の発した「口ぐせ」も耳から情報として取り込まれ脳にしっかりインプットされてしまう。

人間の脳は耳から入ってきた情報をすべて本当のことだと思い込む性質があり、真実と嘘や冗談の区別がつかない。

また一定期間、五感から繰り返し取り入れた情報は人間の潜在意識に到達し、脳の奥深くに根を下ろす。

そしてある時、潜在意識に刷り込まれた情報は行動や言葉、表情などの反応として顕在化する。

自分では意識せずとも「ついやってしまう」「自然にそうしてしまう」というのが「習慣」なのだ。

つまり、生まれ持った素質や性格だと思われてきたことも脳への刷り込みの結果で、潜在意識により生み出された習慣なのだ。

そして、習慣とは単なる動作や振る舞いを言うのではなく、あなたという人間のあり方そのものだと語られている。

習慣が自分のすべてを支配していると考えると恐怖さえ感じる。習慣とは人間のあり方そのものなのだ。

習慣はあなたの武器になる

良い習慣を身につけることが出来れば、これからの人生を生き抜くための武器になってくれるはずだ。

そして、これまでの人生で身につけてきたクソみたいな悪い習慣はすべて敵である。つまり、敵はサーチアンドデストロイ!サーチアンドデストロイなのだ。

多くの人が「習慣を身につけただけで人生が変わるわけなどない」と考えている。しかし、習慣は未来を作るための最高の手段であり、やり方がわかっているのに実行しないのは残念なことだと著者は語っている。

  • 習慣が変われば物の捉え方が変わる
  • 物の捉え方が変われば人生が変わる

これは口で言うほど簡単ではないが、やるか、やられるか、食うか、食われるか。これまで「クソゲー」だった人生からの怒りの脱出であり、真理なのかもしれない。

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