目撃例や噂による情報はあるのに、その実在が確認されていない生物を「未確認生物(動物)」や「UMA」という。
UMAとは、未確認生物を意味する「Unidentified Mysterious Animal」という言葉の頭文字を取ったものだ。
この呼び名は、未確認飛行物体を表すUFO(Unidentified Flying Object)が元になっていて、日本人による造語である。
ちなみに、未確認生物を英語で言うと、Cryptid(クリプティッド)になる。
これまでUMAは、世界中で数多く目撃されており、次のような現象を引き起こしている。
- 家畜や人間を襲い事件になったもの
- 画像やビデオに撮影されたもの
- UMAが目撃された場所が観光スポットになる
そんな不思議な未確認生物(UMA)を不定期で独断と偏見で勝手に紹介していくシリーズ。
第1弾は「ドラゴン」。
この記事では、未確認生物「ドラゴン」について2つのエピソードを紹介する。
- イギリスの空に現れたドラゴン
- ロシアのブロスノ・ドラゴン
①イギリスの空に現れたドラゴン
2012年10月にイギリスの港町トゥルローで撮影された伝説のドラゴンらしき生物の映像だ。
大きな翼を広げて飛んでいる姿がネット上でも話題になった。
このイギリスの港町に突如として現れた謎のドラゴンの正体は、恐竜時代の生き残り「翼竜プテラノドン」ではないかと噂する人もいたそうだ。
②ロシアのドラゴン伝説「ブロスノ・ドラゴン」
ロシア西部のトヴェリ州にある「ブロスノ湖」には、次のようなドラゴン伝説が語り継がれている。
- 13世紀にモンゴル帝国軍を追い返した
- ヴァイキングの一団も襲われた
- ナチスドイツの戦闘機を食べた
13世紀にモンゴル帝国を追い返した
このロシア北西の土地をノヴゴロド公国という国が治めていた13世紀、チンギスハンの孫であるバトゥがモンゴル帝国の遠征軍を率いて攻め込んだ。
モンゴル帝国の遠征軍が、ブロスノ湖のほとりで休息を取っていると、突然一団の馬が暴れ出して、そのまま湖に引きずり込まれたという。
よく見てみると、湖の中から体長5メートル以上はあろうかというドラゴンのような巨大生物が現れ、馬と兵士たちに襲いかかろうとしていた。
一団はなすすべもなく、ブロスノ湖からの撤退を余儀なくされた。
この謎のドラゴンのような生物のおかげで、ノヴゴロド公国はモンゴル帝国の侵略を免れたのだ。
ヴァイキングの一団が飲み込まれた
遥か昔、スカンジナビア・バルト海沿岸部にいたヴァイキング(武装した海賊団)は、奪い取った金品などを隠すため、船でブロスノ湖内にある島へ上陸しようとしていた。
その時、ドラゴンと思しき怪物が現れ、ヴァイキングの一団を島ごと飲み込んだという言い伝えも残っている。
本当に島ごと飲み込んだとすれば、ドラゴンは相当な大きさだったのだろう。
ナチス・ドイツの戦闘機を食べた
第二次世界大戦中には、ブロスノ湖上空を飛行していたナチス・ドイツの戦闘機が、突然現れた巨大生物に食べられたという噂も流れていた。
また、このブロスノ湖の漁師が船ごと丸飲みされたという話もあるという。
ブロスノ・ドラゴンの正体
1996年にモスクワの旅行者がブロスノ湖で撮った写真に謎の生物が写り込んだことで、ジャーナリストやカメラマンによる未確認生物の調査が行われるようになった。
ブロスノ湖に生息するとされる「ブロスノ・ドラゴン」の正体については、以下のモノが挙げられている。
- ビーバー
- 巨大な川マス
- イノシシ
- ヘラジカ
- 湖底から噴きだす硫化水素ガスの泡
また、2002年にロシア科学者たちがブロスノ湖でおこなった調査では、音波探知機が貨物列車ほどの大きさのゼリー状の物体を捉えたといわれる。
その物体がドラゴンや恐竜の生き残りであるとは言えないが、このブロスノ湖にはドラゴン以上に不思議な何かが存在しているのかもしれない。
あとがき
未確認生物UMA。
もはやそれは「いる・いない」の話ではなく、積極的に自分から面白がるか、がらないか、それだけのことなのだ。
いいですか?何度も言いますが、信じるも、信じないも、サイババの勝手なんですよ。