19世紀半ば、米国はまだ独立したばかりで、ある意味子供のようなものだった。
そこにユダヤ国際金融資本が乗り込んできた。ヨーロッパの支配階級から見れば、当時のアメリカは侵略しやすい国家だったのだ。
米国支配に先立ち、国際金融資本は格付け会社のほかに、いくつかの組織をつくった。それがブナイ・ブリスとADLだ。
- ブナイ・ブリス(契約の息子たち)について
- ADL(名誉毀損防止連盟)について
ブナイ・ブリス(契約の息子たち)
1843年、米国にブナイ・ブリス(契約の息子たち)が設立された。秘密結社といえば、フリーメイソンやイルミナティが有名だが、この2つの組織の背後にはロスチャイルド家が存在する。
ブナイ・ブリスの創設メンバーの12人は、いずれもロスチャイルド家発祥の地であるドイツ出身である。彼らは1820年代から1830年代かけてニューヨークに移住した。
この組織は「世界のユダヤ人社会の声を代弁する組織」として設立されたが、それは建前にすぎない。実際はロスチャイルド家の組織であり、彼らは米国を経済的に支配するための下地づくりにとりかかった。
米国支配の代理人ロックフェラー
ロスチャイルド傘下のブナイ・ブリスを含む秘密組織は米国で、格付け会社を設立し、南北戦争を起こし、リンカーン大統領を暗殺した。また、それと同時に10年周期で経済危機を起こしていた。
1870年代以降、経済危機の間隔が不規則になった理由は米国の登場により、世界市場が拡大したからだ。ロスチャイルドはロックフェラーを代理人に指名し、油田が発見されると、その運営をロックフェラー家に担当させた。
米国のロックフェラーが石油利権を握り、台頭してくる背景にはロスチャイルドという巨大資本の存在があったからだ。アメリカの大財閥はほぼすべて「ロスチャイルド家の手下」ともいうべき存在だ。米国は欧州勢力の植民地となった。
ロスチャイルドに乗っ取られたアメリカ
1913年、米国はロスチャイルド家に乗っ取られ、その翌年には第一次世界大戦が勃発することになる。
- 1913年:アメリカで「米国中央銀行FRB」が設立された
- 1913年:アメリカで「ADL(名誉毀損防止連盟)」が設立された
- 1914年:ヨーロッパで「第一次世界大戦」が勃発した
米国支配を目論むロスチャイルド家は中央銀行を設立することを切望していた。中央銀行を所有することは「国家の支配権」を握ることになるからだ。
各国の中央銀行は民間銀行である。だが、これまで人々は一部の者を除いて、中央銀行が国営だと勝手に思い込む、または思い込まされてきた。
中央銀行は通貨を発行すると同時に「金利=公定歩合」を操作することで通貨供給量を任意に変動させることも可能だ。
- 中央銀行が金利を下げる→お金が増大する→バブル経済が発生する
- 中央銀行が金利を上げる→お金が減少する→バブル経済が崩壊する
このメカニズムによる経済変動の中でロスチャイルド家はカネを儲け、バブル崩壊後に株価が下落している有力企業を泡銭で買収する。
19世紀半ば〜20世紀初め、ロスチャイルドは米国に中央銀行を作ろうとしたが、当時のアメリカ人は賢く、絶対に認めなかった。中央銀行ができれば、国家が中央銀行の所有者に支配されることが分かっていたからだ。
ADLの設立
それでもロスチャイルドは諦めなかった。結局、彼らは米国議会を騙し、米国中央銀行FRBを設立した。また、その同年にADL(名誉毀損防止連盟)も設立する。
この組織は「ユダヤ人に関する名誉毀損防止」のために作られた。つまりは「これからは誰にもユダヤ人差別は許さない」という意志の表れであった。ADLは現代の米国でも大きな力を持っているとされる。
ブナイ・ブリスが設立された1843年からADLが設立の1913年までの70年間でロスチャイルド家を筆頭とする国際金融資本がアメリカを侵略していった。
戦争と米国経済の黄金時代
1914年6月28日、陸軍演習を監督するためサラエボに到着したオーストリア皇太子夫妻が汎スラブ主義のセルビア人学生プリンツィプに暗殺された。この事件が引き金となり第一次世界大戦が勃発した。
この事件は1908年の「ボスニア・ヘルツェゴビナ併合」への抗議だったとされるが、その背後にはロスチャイルドがいた。
大戦の終結後、欧州は壊滅状態で復興のためには米国の力が必要だった。米国は大戦末期に参戦したが、欧州とは大西洋を隔てており被害を受けていない。だから復興の動きが始まると、アメリカ経済は邁進した。
彼らは「欧州世界の破壊」と「米国経済の成長」のため戦争を利用した。さらに第一次大戦の陰でロシア革命も起こしている。これは共産主義国家ソビエトという「ユダヤ帝国」を建設することが狙いだった。