おぬしら、神聖幾何学「フラワーオブライフ」というモノを知っておるかの?
神聖幾何学フラワーオブライフとは、一見すると花のような模様で、この自然界にある物質が持っているパターンなのじゃ。
この世界には何かしらの法則が働いており、それは我々が今ここに存在していることの不思議だったり、世の中に存在する物質だけでなく、我々に内包する感情や意識すらも、ある共通する宇宙の法則が元になって創られておるという話じゃ。
また、神聖幾何学の神秘的な図形は、実は世界中の歴史的建造物でも発見されていて、異なった宗教、距離の離れた土地で同じ図形を見ることができるのも、その大きな謎の1つとなっている。
中には、この図形の模様を見ることによって、魔除けの効果や、超自然的なパワーが宿ると信じておる者もいる。
今回は、この宇宙の法則とも言える神聖幾何学フラワーオブライフを極力スピリチャルなティストを廃して見ていくことにするぞい。
神聖幾何学フラワーオブライフとは
フラワーオブライフは、神聖幾何学と呼ばれる図形の1つじゃ。
その図形は、2重の大きな円の中に、それよりも小さな同じ大きさの19個の円が重なりながら描かれた花びらのような模様で出来ておる。
そして、驚くべきは、この図形には宇宙に存在する全ての物質や人の魂の設計図が内包されていて、この模様を身につけるだけでその人の存在する意味が目覚めると言われておる。
フラワーオブライフはいくつかの形で構成される
フラワーオブライフは以下のように、いくつかの形で構成されておる。
それはまるで植物の種が成長して樹になり、花を咲かせ、実をつけて、再び種に戻るという生命の営みのサイクルを表わしているとも言える。
- 種:seed of life(シードオブライフ)
- 樹:tree of life(ツリーオブライフ)
- 花:flower of life(フラワーオブライフ)
- 果実:fulit of life(フルーツオブライフ)
種:seed of life(シードオブライフ)
フラワーオブライフの中央にある中心円とその周りを囲む同じ大きさの6つの円で構成される。
この図形シードオブライフは、旧約聖書の創世記と関わりがあるとも言われておる。
すべてのはじまりは、光も音も物質も存在しない、暗黒で包まれた「無」の世界。
ただそこにはすべての源である神、意識、魂、エネルギー体などと呼ばれる存在のみがあった。
ある時、その存在は何かをしようとして、自分の周りを円で囲うように意識を創った。
円の中を動き回るようになると、今度は円の端っこに行って、同じことを繰り返した。
すると、2つの円が重なる形「ヴェシカパイシス」が生まれたのじゃ。
ヴェシカパイシスは2つの円が交わった形
ヴェシカパイシス(vesica piscis)は、2つの円が交わる形で神聖幾何学で最も重要な形じゃ。
交わった円の中にある縦と横の線が、次の段階であるツリーオブライフ(生命の樹)のすべての線と長さが一致するのじゃ。
また、これは細胞が細胞分裂する形とも一致しておる。
ヴェシカパイシスはキリストをあらわす
初期の頃のキリストのシンボルマークは「魚」だったとされるが、これはヴェシカパイシスの形がパッと見、魚に見えるところから来ているという説もある。
ヴェシカパイシスは女性器をあらわす
ヴェシカパイシスはその形から、生命の神秘、生命の源としての女性器を表しているとされる。
シードオブライフは創世記とつながっている
はじめに神は天と地をつくり、光あれと言って光が生まれたが、ヴェシカパイシスはこの「光」を表しているという。
そして、神は6日間かけて世界を創造し、7日目に休んだ。
シードオブライフの1つの中心円と周囲の6つの円が、この天地創造の7日間を表しておる。
樹:tree of life(ツリーオブライフ)
そこから樹が生えたものが、ツリーオブライフ(生命の樹)と呼ばれる。
ユダヤ教の思想の1つ「カバラ」にも「セフィロトの樹」というのが登場し、これが生命の樹のオリジナルだと言われることが多い。
しかし、ツリー・オブ・ライフはそれよりも古い時代から存在するのじゃ。
花:flower of life(フラワーオブライフ)
花が咲くフラワーオブライフ。
世界各地で見られるフラワーオブライフは19個の円で構成されていて、あたかもそれがフラワーオブライフの全てだと思われがちじゃ。
しかし、それは古代の人々が隠していただけで、その制限を取り払い、さらに円の数を増やすことが出来るという。
それが、フルーツオブライフだと言われておる。
実:fruit of life(フルーツオブライフ)
実を結ぶフルーツオブライフは、フラワーオブライフの次の形で最終形態である。
上の画像は女性を表わしていて、そこに男性を表すという直線を付け足していくと、13通りのパターンが浮かび上がる。
この図形を「メタトロンキューブ」という。
メタトロンキューブとは
メタトロンキューブは、フラワーオブライフの中でもかなり重要な情報システムであり、この世に存在する物は全てメタトロンキューブを元に創られているという。
メタトロンキューブの中には、「プラトン立体」という正多面体が含まれている。
プラトン立体とは
正多面体とはすべての面が同一の正多角形のことで、以下の5つの多面体が錬金術師やピタゴラスによってこの世界を司る元素を持っていると考えられていた。
- 正四面体:火
- 正六面体:土
- 正八面体:風
- 正二十面体:水
- 正十二面体:エーテル
正四面体
正六面体
正八面体
正二十面体
正十二面体
火、土、風、水はこの世界を司る四大元素である。
また、正十二面体(第五元素エーテル)は宇宙を構成するエネルギーだったため、元素対応から外された。
古代ギリシャのピタゴラス学派では、うっかりエーテルについて口外すれば、命を狙われかねないほど秘密にされていたという。
世界中に存在するフラワーオブライフ
この謎の幾何学模様「フラワーオブライフ」は世界に存在する古代遺跡や聖地と呼ばれる場所、歴史的建造物などで発見されている。
これは、多くの国でフラワーオブライフが聖なる図形として扱われてきたという証拠なのだろうか。
- イスラエルのヘロデ王の宮殿
- エジプトのオシリス神殿の柱
- ギリシャクレタ島の教会
- トルコのエフェソス遺跡
- 北京の紫禁城にある狛犬
- ルーブル美術館の展示品
イスラエルのヘロデ王の宮殿
エジプトのオシリス神殿の柱
トルコのエフェソス遺跡
ギリシャのクレタ島の教会
中国北京の紫禁城にある狛犬が踏む毬
ルーブル美術館にはフラワーオブライフの出土品が展示されている
フランスのルーブル美術館に展示されているアッシリアのアシュルバニパル王の宮殿の床の装飾。
レオナルド・ダ・ヴィンチもフラワーオブライフを研究していた
天才レオナルド・ダ・ヴィンチもフラワーオブライフを研究していたと言われる。
ダ・ヴィンチが描いたとされるフラワーオブライフのスケッチも発見されている。
フラワーオブライフは日本にもある?
世界中に見られるフラワーオブライフだが、以下のように日本でも非常によく似ているモノが存在する。
- 神社の狛犬が前足で踏んでいる毬
- 麻の葉模様
- 七宝紋
神社の入り口に設置されている狛犬が前足で踏んでいる毬(まり)の模様がフラワーオブライフによく似ていると言われる。
麻の葉模様
七宝紋
あとがき
このヘンテコな図形に万物を形作るための設計図が隠されているというから正直驚きだ。
また、同じ図形がアジアや中東、ヨーロッパと広範囲に存在しているのも不思議である。
図形に不思議な力が宿っているフラワーオブライフと言葉に力が宿るとされる日本の「言霊」は少し似ている感じがする。
しかし、世界への拡散力を比べるならば、言葉ベースの言霊よりも、図形ベースのフラワーオブライフに軍配が上がるだろう。
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