日本の国歌として知られる「君が代」。そもそも「君が代」は古今和歌集に収められている短歌を元にしたものとされている。
この歌の歌詞をじっくり見てみると何かの暗号のようにも思えてくるし、元になった短歌の作者が不明というもの何だかミステリアスだ。
実はこの「君が代」が、ヘブライ語で書かれたものだという都市伝説が存在するのだ。
- 君が代は日本語で書かれているのか?
- 日ユ同祖論について
君が代の歌詞とヘブライ語の意味
君が代のヘブライ語訳
ヘブライ語 | 意味 | |
---|---|---|
君が代は | クム・ガ・ヨワ | 神を讃えよ |
千代に | チヨニ | シオンの民 |
八千代に | ヤ・チヨニ | 神の選民 |
さざれ石の | ササレー・イシィノ | 喜べ残された民よ救われよ |
巌となりて | イワオト・ナリタ | 神の印(預言)は成就した |
苔のむすまで | コカノ・ムーシュマッテ | 全地に語れ |
一見すると、こじつけにしか見えないが、上記のように日本語とヘブライ語の間には似た言葉(発音?)が存在する。
君が代のヘブライ語訳をつなげてみると次のような意味になる。「選ばれしシオンの民」という言葉なんかはユダヤ人シオニストの選民思想的な表現ともとれる。
「神を讃えよ選ばれしシオンの民よ、喜べ残された民よ救われよ、神の預言は成就した全地に語れ」
古代の時代にヘブライ語を使っていたユダヤ人が日本に移り住んでいたのではという説もある。不思議なことに、日本語とヘブライ語には類似している単語は数多くあるのだ。
君が代がヘブライ語で書かれているというのはデマ?
世間では次のような理由から君が代がヘブライ語で書かれているというのはデマや嘘だという意見も聞かれる。
- 君が代がヘブライ語に聞こえるのは空耳
- もともと「君が代」は「我が君」と表現されていたので「こじつけ」ではないか
- こういうものには歴史とともに逸話や噂がつきもの
- 万葉集もヘブライ語、英語、朝鮮語が混ざっているし、語呂合わせで何とでも言える
- 話のネタとしての都市伝説
イスラエルの失われた10支族
紀元前722年、北イスラエル王国がアッシリアにより滅ぼされた。その時、迫害された人々が「イスラエルの失われた10支族」である。
イスラエルを追われた10支族は世界に散っていき、長い年月をかけて日本にも流れついたとされる。
ちなみに北イスラエル王国が滅亡してから数十年後の紀元前660年には、日本の初代天皇である神武天皇が日本を建国したとされている。神武天皇は現代の歴史上では神話や伝説上の人物と言われている。
日ユ同祖論とは
日ユ同祖論は、都市伝説のテレビ番組などでも以前から取り上げられている話題だ。
この説は「もしかしたら日本人とユダヤ人の祖先は同じじゃね?」というものだが、これには否定的な意見も多いようである。
神武天皇の本名
日本の初代天皇である神武天皇の名前に関する面白いエピソードも存在する。
神武天皇の本名は「神日本磐余彦天皇(かむやまといわれひこのすめらみこと)」であるが、この名前のヘブライ語訳とされるモノが以下である。
ヘブライ語 | 意味 |
---|---|
カム | 創設 |
ヤマト | 神の民 |
イワレ | ヘブライ人 |
ヒコ | 最初、高尚、高貴 |
スメラ | サマリア(北イスラエル王国) |
ミコト | 王、大王 |
神武天皇の本名にブライ語訳に当てはめてみると、次のような意味になる。
北イスラエル王国の大王、神のヘブライ民族の高貴な創設者
これが真実だとすれば日本の初代天皇はヘブライ人だったということになり、これまで信じられてきた歴史が覆るだろう。
まとめ
現代の研究によれば、日本人とユダヤ人の遺伝子に関連が無い事は分かっている。だから祖先が同じという「日ユ同祖論」の信憑性は言わずもがなだ。
しかし、数千年前に国を追われたイスラエルの民が日本に流れ着いたという説までは否定できない。
少なからず文化的な交流は行われており、日本語とヘブライ語の類似性はその時の名残なのかもしれない。