2021年5月4日、ドナルド・トランプ前米大統領が、自身の新しいWEBサイトを立ち上げたので見に行ってみた。
トップページには、「SAVE AMERICA(アメリカを救え)」のロゴがある。
また、「FROM THE DESK OF DONALD J. TRUMP(ドナルド・トランプの机から直接発信するぜ)」と記されたページは自身の近況や広報活動の発信に使用されるという。
ツイッターアカウントを永久凍結され、フェイスブックやユーチューブも一時凍結されているトランプ氏にとっては誰にも邪魔されずに、言いたいことが言える場所になりそうだ。
もちろんサイトの投稿には「いいね」の評価をすることやSNSで共有する機能も備わっている。
あと、ページを開いて気になったのは画面上部の「SHOP」というリンク。どうやら、ここでもキャップやTシャツなどの「トランプグッズ」が買えるようになっている。
SNSアカウント凍結問題とビッグテックによるトランプ包囲網
かくして、トランプさんをSNSから締め出すことに成功した、必死なGAFAプラスアルファなビッグテックの皆さんによる徹底的なトランプ包囲網を見て行こう。
う~ん、寄ってたかって、なかなか大人げなくて興味深い。
フェイスブックアカウント無期限凍結
2021年1月6日、アメリカのツイッター社とフェイスブックは規約違反があったとしてトランプ氏のアカウントを一時凍結した。
これは、6日の議会襲撃事件を受けての措置であり、フェイスブックはトランプ氏の投稿が「暴力の美化」に通じるとして、当初24時間の凍結が「無期限」に延長された。
ツイッター社アカウント永久凍結
ツイッター社は当初、投稿されている動画などは削除せず、コメント機能を停止していたが、最終的にはトランプ氏のアカウントを一時凍結した。
2021年1月8日には、暴力行為をさらに扇動する恐れがあるとして、アカウントの永久凍結を発表した。
危険視されたツイート
以下が暴力賛美を禁止する規約違反と判断されたツイートだという。
皆さんが大好きだ。
愛国者だ。
「自分のために投票してくれた7500万人の偉大なアメリカの愛国者、『アメリカ第一』、『アメリカをまた偉大にしよう』に投票した人たちは、今後も長いこと巨大な声を持つ。決して不当な扱いを受けたり、見下されたりしない。どのような形でも!」
「尋ねていた人たちへ、自分は1月20日の就任式に行かない」
グーグルとアップルがアプリストアから「Parler」アプリ削除
この時、トランプ氏の支持者がツイッターの代わりに使っている「Parlerパーラー」のアプリをグーグルは1月8日、アップルは9日にアプリストアから削除した。
アマゾン社はパーラー運営サーバーを停止
アマゾン社は1月11日、パーラーが運営されていたサーバーの提供を停止した。
パーラー利用者の多くが民主党関係者やイスラム教徒、「BLM運動」の関係者やマスコミ記者などに危害を加えるといった暴力的な投稿をしていたことなどをサービス停止の理由としている。
ユーチューブアカウント一時凍結
ユーチューブは、1月6日の米議会襲撃事件を受け、暴力を扇動し規約違反したため、トランプ氏のアカウントを凍結した。
しかし、2021年3月4日、ユーチューブのCEOスーザン・ウォシッキーは、現実世界での暴力の危険性が弱まった時、トランプ氏のアカウント凍結を解除する可能性があるとも発言している。
トランプ氏は新たなSNSを立ち上げるのか?
2021年3月21日、トランプ氏の側近がフォックス・ニュースのインタビューで独自のSNSプラットフォームの立ち上げ、SNSに復帰する計画があることを明かした。
トランプ氏の側近ジェイソン・ミラー氏によれば、冒頭で紹介したトランプ氏の新しいWEBサイトは自分が以前に話題にしていたSNSプラットフォームとは別物であり、SNSについては間もなく追加情報を発表するとしている。
今回、トランプ氏が立ち上げたウェブサイトは確かにSNSではない。
とすれば、この先ツイッターやパーラーに次ぐ次世代の新しいSNSがトランプ氏界隈からリリースされる可能性もあるということだ。
これから某アノン系の方々やそれ以外のトランプ支持者にとっても胸アツな展開が待っているのかもしれない。