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韓国で非常戒厳(緊急事態条項)が発令されたが議員と市民の力で阻止

3日夜、韓国で非常戒厳(緊急事態条項)が発せられたことを海外メディアが活発に報じる中、日本のマスメディアは極力報じないか、サラッと流す程度のもので済ませていた。

これでは緊急事態条項を含む憲法改正案が通れば日本でも国家権力により国民を容易に弾圧できるということを知られたくないからだと疑われても仕方がないだろう。

さすが世界報道自由度ランキング180カ国中70位の実力。ふてほど(不適切報道)で叩かれるだけのことはある。

ユン大統領は自身や周辺のスキャンダルなどで支持率が低迷し、政策や予算案も野党から賛成してもらえず厳しい政権運営を強いられていた。

そんな中、野党からの弾劾を阻止すべく起死回生の一手として警察や軍隊を動員して国会を閉鎖するというクーデターに打って出た。

しかし、そんな危機的状況に韓国のマスメディアや議員、市民が国会前にすばやく集まり力を合わせこれに抵抗し、約6時間後に戒厳令を無効化することに成功した。

民主主義の育たない未熟な国民が半数を占める日本は、今回の隣国のクーデターで成熟した本当の民主主義というものをまざまざと見せつけられる結果となった。

とはいえ、この国の投票率の低さをいつまでも嘆いてはいられない。従順さを脱ぎ捨て、時には権力の横暴に立ち向かい不服従の意志を示すこと。これは日本人も見習うべきことだと思う。

このような権力の暴走を見越して、日本国憲法に緊急事態条項を加えなかった先人たちの叡智に改めて感謝したい。

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