そこに確かに存在しているのに皆それが無いかのように振る舞っている様は実に滑稽である。
ソロモン・ブラザーズの手口
1990年における日本のバブル経済の崩壊。もちろん仕掛けたのグローバリストである。
1991年11月17日、毎日新聞は『米ソロモン証券が巨額利益/日本の株暴落』、『30銘柄を集中取引/現物”操作”し先物で稼ぐ』のタイトルで次のように書いている。
「昨年(1990年)の日本の株価大暴落の『引きガネを引いた』と言われた米ソロモン・ブラザーズ社の株式売買手口の全容が、日本証券経済研究所(荒井勇理事長)の追跡調査で最近、明らかにされた。同社が先物取引で推定2000億円もの利益を上げたことは、証券業界ではよく知られていた。今回新たに判明したのはその手口で、東証平均株価に影響を与えやすい現物30銘柄を集中的に売買することで、先物取引の対象である平均株価を誘導するというものだった。資金力と金融技術力が国境を超えて行き交い、相手国の市場に大きな影響を与える時代を象徴する出来事となった」
出典:『毎日新聞/1991年11月17日』
米国のソロモン証券(米国ソロモン・ブラザーズ)はグローバリストの所有物である。
言うなれば、市場とは彼らの所有物である。そのことを肝に銘じ、思考に刻みつけなければ、日本人は何度でも騙される。カモられる。
さらに新聞には次のような重要な事実がつづく。
「1990年の株価暴落は市場操作の疑いが強い。その一部にせよ、下落が意図的に引き起こされた可能性がある」
出典:『毎日新聞/1991年11月17日』
忖度ゆえ黙殺
新聞は「その一部にせよ」や「引き起こされた可能性がある」などと言葉を濁している。だが株価の操作を論じるのに一部もへったくれもない。
一部を動かすことは全部を動かすことと同義だ。一部を意図的に下落させれば全部が下落するからだ。株価とは全体的なムード、気分で動いている。
つまり、株式市場に関する根本的な問題は、「株価の下落操作が意図的に可能である」ということなのだ。