もう12月も中旬になり。今年も残すところ、あと1カ月もない。
この時期になると、「1年が経つのが早いな~」と毎年同じことをつぶやいている。
この時期は日中でも気温がグッと下がって洗濯物を干しても、曇り空だと乾きがイマイチだったりしてイヤな感じだ。
ところで、冬場に洗濯物を外に干さない人が90%もいる県があるそうだ。この話題が気になってしまったので、取り上げてみたいと思う。
日本国内の29%が冬に洗濯物を外干ししない
天気予報サイトの「ウェザーニュース」の実施した、全国の約9,000人を対象にした洗濯物に関する調査によると、全国の29%の地域では冬に洗濯物を外に干さないということが分かった。
全国的に見ると29%という数字は、以外に少ないと感じる。しかし、北日本の日本海側(青く塗っている地域)では80%以上が冬には洗濯物を外干ししないと回答している。
地域によっては、「冬場は外干ししない」というのが常識のようだ。
冬に外干ししない都道府県の割合ランキング
◆冬に外干ししない割合
1位 北海道 94%
2位 秋田県 92%
3位 青森県 89%
4位 山形県 84%
5位 新潟県 82%(出典:ウェザーニュース)
上記は、お天気サイトの「ウェザーニュース」からの引用だが、「冬に外干ししない県の割合」のランキングである。
このランキングを見てみると、やはり北海道や東北地方の一部、北陸地方などの寒い地域が多い。
北海道と東北・北陸の一部の県が冬に外干ししないワケ
北海道・青森
冬場に外干ししない理由は、北海道と青森は察しがつくと思うが「凍るから無理」という回答。
札幌の1月の最高気温の平均は「-0.6℃」となっており、昼間の晴れている時でも凍るので、これは致し方ないといえる。
新潟・北陸地方
一方、新潟などの北陸地方では、冬のこの時期「時雨(しぐれ)」という地域特有の雨が多いという。
時雨(しぐれ、じう)は、主に秋から冬にかけて起こる、一時的に降ったり止んだりする雨である。
時雨が降る天候に変わることを時雨れる(しぐれる)ともいう。
(出典:wikipedia)
なので、北海道のように洗濯物が凍るほどの気温になることは少ないが、いつ変わるか油断できない天気のため、冬場には外干ししない人が多いようだ。
1年中外干ししない地域は18%もある
さらに、冬場の洗濯物に関する調査結果をもっと詳しく見てみると、「1年中外干ししない地域」の割合が全国で18%存在することがわかった。
北日本と西日本の日本海側に限って言えば、25%以上が1年中外干しをしないと回答している。
やはり、この地域では部屋干し用の洗剤がよく売れているのだろうか。
北日本・西日本の日本海側では1年中外干ししないワケ
日本海側
日本海側の地域では、冬場に「時雨(しぐれ)」が降ることが多いと前述した。
この不安定な天気のためか、この地域では「サンルーム」という屋内に洗濯物を干す設備が充実している事も「1年中外干しをしない要因」として考えられる。天気を気にせずいつも同じ場所に干せるというのもラクチンだ。
天気が微妙だけど外に干すか、中に干すかと悩まなくていい。「サンルーム」いいかも。
鹿児島
鹿児島と言えば「桜島」、桜島と言えば「火山灰」。鹿児島では桜島が年に数百回も噴火していて、火山灰が日常的に降り注いでいる。
宮崎在住の筆者もよく鹿児島に遊びに行くのですが、そのたびに車の天井を灰だらけにして帰ってくる。地元民じゃなくても、灰まみれになるのが容易に想像できるので、外に干したくても干せないのだ。
九州南部はとびきりの太陽を持っていて、冬でも比較的暖かいのに、これはツライところだ。
部屋干しに最適の場所とは
雨の日や天気がイマイチの時には部屋干しすることも多くなると思う。しかし、部屋の中に干すにしても、場所によって洗濯物の乾き具合に差が出るのだ。ついでに、部屋干しのコツについても調べてみた。
部屋の中央に干す方が乾きやすい
筆者もだが、部屋干しというと部屋のカーテンレールなどに干すパターンが多いと思う。しかし、結論から言うと、洗濯物は部屋の中央に干すのが最適だそうだ。窓や壁際は空気の流れが悪いため洗濯物を乾燥させるのに適してない。
上記の動画は、リビングの吸気口から台所の排気口までの間で部屋全体の空気が2時間で換気される場合のシミュレーションだ。窓際や壁際に比べ、部屋の中央の方が洗濯物の表面付近の空気の動きが早いことが確認されている。
なので、部屋干しする際は部屋と部屋の間を仕切っている鴨居(かもい)や室内用の物干しを使って、部屋の中で空気の流れの良い場所に干すとよい。
部屋の中央以外に干す場合はエアコンや扇風機を利用する
洗濯物を早く乾かすポイントは以下の2点。
- 洗濯物のまわりのスペースを出来るだけ広くとる
- 付近の湿った空気を乾いた空気と交換する
とはいえ、部屋の構造やスペース的な問題で洗濯物を部屋の中央に置けない場合もある。
そんな時は、エアコンや扇風機の風を当てて空気を循環させると良い。
乾燥時間の短縮のコツ
乾きづらい環境で部屋干しに長い時間をかけていると部屋干し独特のイヤな臭いがするようになってしまう。さらに、部屋干しの洗濯物の乾燥時間を短縮するコツをご紹介する。
乾いた洗濯物から取り外して空間を広くする
洗濯物を乾いたものから順番に取り外していくと、スペースが広くなるため、湿っている洗濯物も乾きやすくなる。
洗濯物の上下を入れ替える
洗濯物は上にある物の方が乾きやすい。なので、上下を入れ替えてあげると乾燥時間が早くなる。
あとがき
日本と言えど、天候や気温などのさまざまな理由により洗濯物を外に干さない地域がある。
地域ごとの習慣というか、ルールみたいなものはいろいろあるが、あらためて調べてみると面白い。
晴れであろうと、雨であろうと、1年中部屋干しオンリーで行けちゃう「サンルーム」は個人的には高評価だ。