皆さんは、「gmail」や「googleドライブ」などをひっくるめた「googleアカウント」にデータの自動削除設定機能があることをご存知でしょうか?

この「googleアカウント」と「終活」という言葉を絡めて書くのは少し寂しい感じもしますが、情報の1つとして知っておくのもよいかと思います。

そうだよ、縁起でもない。

だけど、地域社会において人間関係が希薄になっている昨今、もはや「終活」は社会現象として認知されてきているのだよ。

うーん、確かに終活って言葉は最近よく聞くよね。

最近では自分の居なくなった後の事も前向きに捉えていくようになってきている。
「立つ鳥跡を濁さず」的な感じかな。
終活を簡単に説明すると、「人が自分の死を意識し人生の最後を迎える準備をすること」となっています。
このデジタル時代においては、個人の持ち物や家だけでなく、ネット上に保存してあるメールや写真、書類などもプライバシーに関わるものです。
使われなくなったアカウントデータを放置していれば、不正アクセスされる危険性もはらんでいます。
高齢の方も健康な若者も持ち物やペットの取り扱い同様に
「もしもの時にgoogleアカウントのデータをどうするのか?」
を事前に明示しておくと残された家族や友人の悩みも減るのではないでしょうか。
そこで、今回はこのgoogleアカウントに紐づいたデータの自動削除設定についてお伝えします。
googleアカウントのデータ自動削除設定で出来ること

377053 / Pixabay

データの自動削除は、「googleアカウント無効化管理ツール」を使うよ。

この機能は「gmail」「googleドライブ」「google pay」「googleフォト」などのgoogleアカウントのデータも自動で削除できるんだよね。

そうだね。
設定自体はとっても簡単だよ。
予期しない出来事や様々な理由により自分のgoogleアカウントが使用出来なくなった場合、そのgoogleアカウントをどのように処理するかを設定できるツールです。
このツールでは以下のような設定が出来ます。
データの自動削除をすると判定するまでの期間を選べる
「googleアカウント無効化管理ツール」では、アカウントが長期間使われてないと判定するまでの期間を設定できます。
自動で削除するまでの期間を
- 3ヶ月
- 6ヶ月
- 12ヶ月
- 18ヶ月
の中から選択します。
デフォルト(初期設定)は3ヶ月になっています。
設定した期間が3ヶ月なら、アカウントが最後に使われてから3か月間使用されなければデータの自動削除が実行されます。
googleアカウントのデータ自動削除設定をするとデータを削除する前に自分宛に通知がくる
「googleアカウント無効化管理ツール」の設定画面で自分の電話番号を設定しておくと、データ削除が実行される前に複数回、スマホのSMSで通知させることができます。
信頼できるユーザーにデータを公開することも可能
「googleアカウント無効化管理ツール」では、設定した期間が過ぎたら、自分が信頼している家族や友人などにgoogleアカウントのデータを公開することも出来ます。
データを公開できる人数は、10人です。
googleアカウントの自動データ削除の手順

Hans / Pixabay

「googleアカウント無効化管理ツール」を使ってデータの自動削除を手順を説明していくよ。

設定は下の順番でしていきます。
- googleアカウントにログイン
- googleアカウントページにログイン
- 「googleアカウント無効化管理ツール」に移動
- 「googleアカウント無効化管理ツール」を設定する
設定ページのログインの方法から解説していきます。
①googleアカウントにログイン
ユーザーIDとパスワードを入力して「googleアカウント」にログインします。
「google chromeブラウザー」を日頃から使用している方は、ログアウトしていなければ、ブラウザを起動した時には自動でログインされていると思いますので、特にログインする必要はありません。
②googleアカウントページにログイン
ブラウザの右上の自分のアカウント表示をクリックします。
上記が「googleアカウント」のページです。
③googleアカウント無効化管理ツールに移動
このページの画面上部の「googleアカウントの検索」という検索窓に「アカウント」と入力すると
「アカウント無効化管理ツール」を選択できますから、こちらをクリックして移動します。
④アカウント無効化管理ツールのページで設定
上記が「googleアカウント無効化管理ツール」のページです。
このページでは以下の設定を行います。
- googleアカウントが長期間使用されてないと判断するまでの期間
- 通知する相手と公開するデータの選択
- 使用していないgoogleアカウントを削除するかどうかの設定
①から順番に設定していけば完了です。
まとめ
スマホやパソコンで「gmail」や「googleドライブ」など、googleのサービスを利用されている方は多いと思います。
不慮の事態に備えて、この「googleアカウント無効化管理ツール」でデータの処理方法を設定しておけば、残された家族や友人の悩みも減ることでしょう。
また、使われなくなったgoogleアカウントの不正アクセスも防止できて安心です。
これからデジタル時代の進歩は更に加速していき、ネット上の個人データの自動削除も終活の1つとして認知されていくのではないかと考えられます。
ですから、使用するしないは別として「googleアカウント無効化管理ツール」というものが有るという情報を知っておくだけでもよいのではと思います。
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